AN 904: インテル® MAX® 10のヒットレス・アップデート実装ガイドライン

ID 683380
日付 2/24/2020
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ドキュメント目次

1.3. インテル® MAX® 10ヒットレス・アップデート・フローのステージ

大きく分けると、 インテル® MAX® 10のヒットレス・アップデート・フローは、次の5つの段階に分類することができます。

  • ステージ1: バウンダリー・スキャンを介してのI/Oのラッチ。I/Oの状態は、リアルタイムのI/O状態のサンプリングに基づく設定、または事前定義されているバウンダリー・スキャン・データのシフトインによる設定です。
  • ステージ2: 内部フラッシュのプログラミングとI/Oのクランプ。 インテル® MAX® 10の内部フラッシュ (CFMおよびUFM) がプログラミングおよび更新されている間に、デザインは継続して実行される、またはI/Oピンはユーザー定義の状態でクランプされます。例えば、ステージ2を実行する前に、重要なデザインのレジスターまたは有限ステートマシン (FSM) の値と必要なI/Oピンの状態をUFMに格納することができます。
  • ステージ3: 内部コンフィグレーション。内部フラッシュからCRAMにコンフィグレーションが行われている間、I/Oは必要な状態で維持されます。
  • ステージ4: デバイスの初期化。I/Oは、内部コンフィグレーション完了後に、定義している期間が経過すると解放されます。定義されている期間に、ユーザー・フラッシュ・メモリーに保存されているI/Oの状態のデータ、レジスター、またはFSMの値をアンロードし、ユーザー・デザイン・ロジックを正しい状態にしてクランプ状態と同じ目的のI/O値を出力することで、システムに中断がないことを保証することができます。
  • ステージ5: 通常のユーザー動作。
図 1.  インテル® MAX® 10ヒットレス・アップデートのステージ