AN 904: インテル® MAX® 10のヒットレス・アップデート実装ガイドライン

ID 683380
日付 2/24/2020
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ドキュメント目次

1.6.2. Jam PlayerでのJamファイル情報の解釈

Jam PlayerはCプログラムで、Jamファイルを解析して各Jam STAPL命令を解釈し、JTAGチェーンとの間でデータを読み書きします。
Jam Playerによって処理される変数は、実行時に存在する初期化リストの変数によって異なります。各アプリケーションには固有の要件があるため、Jam Playerのソースコードは簡単に変更することができます。
図 4. Jam Playerのソースコード構造
注: JTAG I/Oピンは、TCK、TMS、TDI、およびTDOです。

メインプログラムは、Jam Playerの基本的な機能をすべて変更せずに実行します。変更するのは、I/Oの機能のみです。上図に示すように、それらの機能はjamstub.cファイルに含まれており、I/Oピンへのアドレスを指定する関数、遅延ルーチン、オペレーティング・システム固有の関数、およびファイルのI/Oピンのルーチンを含みます。これらの機能のカスタマイズは、jamstub.cファイルを編集するだけで行うことができます。その後、ソースコードを任意のプラットフォームでの使用に向けてコンパイルします。

Jam Playerは、システムメモリーに永続的に常駐します。そこで、Jamファイルで指定されたコマンドを解釈し、デバイス・プログラミングにバイナリー・データ・ストリームを生成します。この構造により、すべてのアップグレードがJamファイルに制限され、Jam Playerを任意のシステム・アーキテクチャーに適応させることができます。