KVM Over IP でのリモートアクセス

ハードウェア・レベルのリモートキーボード、ビデオおよびマウス・コントロール (KVM) を使用して、在宅勤務やリモート作業現場をサポートします。1 2

KVM Over IP の基本:

  • KVM Over IP を使用すれば、IT 管理者は PC のキーボード、ビデオ、マウス (KVM) コントロールにリモートアクセスできます。

  • インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) プラットフォームでは KVM 機能を PC に直接組み込むため、KVM スイッチが不要となります。

  • このビジネス向け PC プラットフォームは、KVM Over IP やアウトオブバンド管理など、インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) を介したリモートアクセス機能を提供します。

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リモート作業は、多くの企業にとって現実のものとなりました。従業員が自宅で作業している場合でも、医療クリニックから遠隔医療サービスを提供している場合でも、外出先から配達の管理をする場合でも、時と場所を選ばず PC を稼働させる必要があります。

しかし、従業員が IT ヘルプデスクから離れた場所にいる場合、作業継続に必要なサポートを受けることが難しくなることがあります。多くの IT 管理者は、デバイスが適切に構成、保護、動作していることを確認するために物理的にデバイスに触れることができなくなりました。遠隔からのトラブルシューティングは、特にオペレーティングシステム (OS) が応答していない場合や複数のマシンが影響を受けている場合、時間がかかり、扱いにくいことがあります。PC を IT 管理者またはマネージド・サービス・プロバイダー (MSP) に輸送してから従業員に戻すには、貴重な時間と生産性の損失が伴います。

KVM Over IP とは?

KVMoIP または IP KVM とも呼ばれる KVM Over IP は、充実したリモート管理機能です。IT 管理者は、PC のキーボード、ビデオ、マウス (KVM) コントロールに直接アクセスしているかのようにリモートアクセスできます。キーボードとマウスを使用しながら自分のコンピューター・モニターを介して個々の PC を「見る」ことが可能なため、IT 管理者は遠隔から「実際」のユーザー体験を確認できます。

リモートアクセスの種類: ハードウェアとソフトウェア

IT 管理者は、リモート管理用に設計されたソフトウェアを使用、またはハードウェア・ベースのテクノロジーを介して PC にリモートアクセスできます。多くの場合、ハードウェアとソフトウェアは連携して機能し、どちらか一方だけでは柔軟性は望めません。

インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) プラットフォームの一部であるインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジーなどのハードウェア・ベースのリモート・アクセス・ソリューションは、KVM Over IP とアウトオブバンド管理機能を組み合わせています。アウトオブバンド管理とは、管理者が PC の電源をオフにしたり、OS が応答しない場合でも電源を入れたり再起動したりできるものです。KVM Over IP を使用することでリモートでイメージをマウントしてOS を完全に再構築し、ユーザープロンプトに応答することも可能です。

ソフトウェア・ベースのツールは、BIOS ファームウェアへのアクセスを提供しないため、起動プロセス中にこの種のハードウェア初期化を実行できません。

KVM Over IP の利点

KVM Over IP を使用してリモートクライアント管理を実行できるため、PC の問題によるユーザーへのダウンタイムが少なく、全体的な生産性が向上します。トラブルシューティングと問題解決に要する IT リソースと時間は、個々のマシンで直接対応するより抑えられます。これらはすべて、ビジネスにおいて複数のメリットにつながります。

  • 生産性の向上。リモートアクセス機能により、IT スタッフメンバーが PC の更新やメンテナンスのために出張する必要がなくなります。これは、遠隔にある従業員のエンドポイント PC だけでなく、キオスク端末やデジタルサイネージ、その他の IoT ソリューションなど、遠隔地にあるユーザーを持たないデバイスにも当てはまります。
    KVM Over IP は、クライアントのテクノロジー・インフラストラクチャーを管理する MSP にとっては特に有利です。MSP は、技術者をサイトに派遣するのではなく、事実上すべての PC タスクをリモートで管理できます。管理者 1 人でも、エンドポイントを世界中に所有する企業全体の PC 管理が可能です。
  • より安全な仕事環境。KVM Over IP を使用すれば、IT 管理者は、健康にリスクをもたらす可能性のある場所 (病原菌への潜在的曝露が高い病院など) の PC にアクセスできます。病院へ出入りする人の数が減ることで環境がより清潔に保たれ、医療以外の危険因子が制限されます。ほかのケースでも安全上のリスクは排除されます。リモートアクセスができれば、スマートビルボードや風力タービンに到達するためにポールやはしごを登る必要がありません。
  • 迅速な応答時間。従業員の PC に問題が発生した場合、KVM Over IP を使用すれば、IT スタッフがユーザーのオフィスにいるかのようなトラブルシューティングが可能です。顧客が待ち時間に不満を感じ始める前に、販売時点管理 (POS) システムを修復できます。製造ラインは、より早く生産に戻ることができます。また、セキュリティー脅威については、KVM Over IP により IT 管理者が迅速に対応することで、システムの安全を確保し、ユーザーのワークフローが中断されるのを防ぎます。
  • ハードウェア・セキュリティークリーンルームやラボなど一部の作業現場では、高度な物理的セキュリティーが必要です。このような施設に入るには、保護具を着用し、スペースを慎重に移動するための厳密な手順が必要となる場合があります。実地での作業が減少し、敏感な環境や機器を妨害する可能性が低くなります。
  • ライフサイクルの管理。組織に異動などがある場合、KVM Over IP を使用すれば、MSP または内部の IT 管理者が新雇用者のために古い PC をリモートで再構成することができます。このプロセスは、新しい Windows プロファイルを設定するか、OS を完全に再イメージするだけの簡単なものです。
    場合によっては、組織は、従業員が異動した後にすべてのコンピューターが安全に消去されたことを確認する必要があります。KVM Over IP は、安全な消去を実行したり、知的財産や個人データをマシンから削除したり、プロセスが完了した証拠として消去証明書を提供したりできるサードパーティツールとの統合をサポートしています。

インテル® vPro® エンタープライズ

以前は、ハードウェア・ベースの KVM Over IP は、複雑なデータセンター環境の一部としてのみ利用可能でした。設置するには、イーサネット・ケーブル、リモート KVM スイッチ、そのほかの高価なハードウェアなど、数千ドル相当のインフラストラクチャーが必要でした。リモートの従業員をサポートする場合、各従業員の書斎に KVM スイッチを設置するのは現実的ではありません。

インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) なら、広範なハードウェア・インフラストラクチャーをセットアップするコストは不要です。このビジネス向け PC プラットフォームは、データセンター・ベースのソリューションと同じ KVM Over IP 機能を PC に直接組み込んで提供します。

インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) プラットフォームのユニークな点は、KVM Over IP とインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) によるアウトオブバンド管理機能の両方を提供することです。これらのハードウェア・ベースの機能は OS とは独立して動作し、IT 管理者に頼れるリモートアクセスを提供します。

インテル® アクティブ・マネージメント・テクノロジーには、次の通り、いくつかのインターフェイスやサードパーティー製ツールからアクセスできます。

あらゆる規模の企業が、大幅に抑えられた価格で大企業レベルと同じリモート管理機能を利用できることになります。KVM Over IP を始めるには、インテル® vPro® エンタープライズ上に構築された Windows ベースのノートブック PC やデスクトップ PC を探すか、MSP までデバイスオプションについてお問い合わせください。

インテル® vPro® Enterprise (Windows OS 向け) プラットフォームは、データセンター・ベースのソリューションと同じハードウェア・ベースの KVM Over IP 機能を PC に直接組み込んで提供します。

インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジーによるリモート管理

インテル® vPro® のすべての Windows PC に搭載のインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® ) では、リモート監視および管理 (RMM)、モバイルデバイス管理 (MDM) テクノロジーの一連のツールが用意されています。Forrester Consulting が実施した調査によると、インテル® vPro® プラットフォームの活用によりデバイスのセキュリティーや管理が向上し、3 年間に 1,240 万米ドルのコスト削減を達成できる可能性があります。一方、インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) を使用した自動リモートパッチ展開では、3 年間に 576 万米ドルのリスク調整後コスト削減を達成できる可能性があります。3

免責事項

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インテル® vPro® プラットフォームのすべてのバージョンは、このプラットフォームを規定している管理機能用途、セキュリティー機能、システム性能および安定性を提供するために必要な、対象となるインテル® Core™ プロセッサー、対応オペレーティング・システム、インテル® LAN または WLAN シリコン、ファームウェアの強化、およびその他のハードウェアとソフトウェアを備えている必要があります。詳細については、intel.com/performance-vpro (英語) を参照してください。

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性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、https://edc.intel.com/content/www/jp/ja/products/performance/benchmarks/overview/ を参照してください。絶対的なセキュリティーを提供できる製品やコンポーネントはありません。コストと結果は状況によって異なります。インテルのテクノロジーを使用するには、対応するハードウェア、ソフトウェア、またはサービスの有効化が必要となる場合があります。インテルは、サードパーティーのデータについて管理や監査を行っていません。正確さを評価するには、他のソースを参照する必要があります。© Intel Corporation.Intel、インテル、それらのロゴ、およびその他のインテルのマークは、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。

3「インテル® vPro® プラットフォームの Total Economic Impact*(総合的経済効果)」(インテルの委託で Forrester Consulting が 2021年1月に実施した調査。) それぞれの組織における節約は、インテル® vPro® プラットフォームに切り替える前の組織の規模、セキュリティー、管理機能、生産性のベースラインなど、さまざまな要因に応じて異なります。組織が得られるメリットを判断する場合には、その他の資料や貴社に関する具体的な情報をご確認ください。この調査の全文については、intel.co.jp/vProPlatformTEI​​​​​​ をご覧ください。コストと結果は状況によって変わります。