インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

12.1.2. OpenCLライブラリーに向けたOpenCLヘルパー関数ファイルのパッケージ化

OpenCL™ライブラリー・ファイルを作成する前に、ヘルパー関数を持つ各OpenCLソースファイルを.aocoファイルにパッケージ化します。 RTLモジュールとは異なり、XML仕様ファイルを作成する必要はありません。

OpenCLで書かれたヘルパー関数を共有するためのライブラリーは通常作成する必要はありません。例えば <shared_file>.clなどのソース形式でヘルパー関数を配布し、#include "<shared_file>.cl"行をOpenCLカーネルのソースコードに挿入することができます。

次のような状況において、ライブラリーを作成することを検討ください。

  • ヘルパー関数が複数のファイルにあり、配布を簡素化する必要がある。
  • ヘルパー関数のソースコードの公開を望まない。

    ヘルパー関数は、アセンブリー言語のようなLLVM IRとして、関連するライブラリーにコメントなしで格納されます。

.aocoファイルの作成にハードウェアの生成は必要ありません。-cオフライン・コンパイラー・コマンド・オプションを使用し、OpenCLソースファイルをコンパイルします。

注: ライブラリーにはOpenCLヘルパー関数のみを含むことができます。ライブラリーがOpenCLカーネルを含んでいる場合、 インテル® FPGA SDK for OpenCL™オフライン・コンパイラーは、エラーメッセージを発行します。
OpenCLソースファイルを.aocoファイルにパッケージ化するには、次のコマンドを呼び出します。 aoc -c -shared <OpenCL_source_file_name>.cl -o <OpenCL_object_file_name>.aoco
このオフライン・コンパイラー・コマンド・オプション-sharedは、OpenCLライブラリーに含むために適した.aocoファイルの作成をコンパイラーに指示します。