インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

12.1.1.2. RTLモジュールのインテル FPGA SDK for OpenCLパイプラインへの統合

カーネルのコンパイル中にOpenCLライブラリーを指定すると、オフライン・コンパイラーは、ライブラリーのRTLモジュールをパイプライン全体に統合します。
図 19. RTLモジュールのインテル FPGA SDK for OpenCLパイプラインへの統合この図は、RTLモジュールmyModを、図 18 のパイプラインへ統合しているものです。

示されているRTLモジュールはバランスの取れたレイテンシーを有し、RTLモジュールのスレッドはパイプラインのステージ数と一致しています。レイテンシーのバランスが取れているため、RTLモジュールのスレッドはSDKのパイプラインをストールさせることなく実行することができます。

RTLの仕様ファイルでRTLモジュールのレイテンシーを設定すると、オフライン・コンパイラーはパイプラインのレイテンシーのバランスを取ることができるようになります。 RTLは、 Avalon™ Streaming (Avalon™ -ST) インターフェイスをサポートしているため、RTLモジュールのレイテンシシーは可変です (つまり固定ではありません)。ただし、性能を最大限に上げるためには、レイテンシーの変動は小さくなければなりません。さらにレイテンシーを <RTL module description file name>.xml仕様ファイルで指定すると、RTLモジュールは安定状態で実際のレイテンシーの適切な概算を得られるようになります。