インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

4.1. FPGAボードのインストール (install)

FPGAアクセラレーター・ボードまたはSoCデバイスに向けたOpenCLアプリケーションを作成する前に、ボードメーカーが提供するカスタム・プラットフォームをダウンロードおよびインストールする必要があります。ほとんどのカスタム・プラットフォーム・インストーラーには、管理者権限が必要です。 aocl install <path_to_customplatform> ユーティリティー・コマンドを呼び出し、ご自身のボードをホストシステムにインストールしてください。
以下に、ボードのインストール手順を説明します。一部のカスタム・プラットフォームには、下記以外のインストール手順が加わります。詳細に関しては、ボードメーカーより提供されている資料を参照してください。
重要: インテル® Arria® 10 SoC開発キットを、 インテル® Arria® 10 SoC開発キット・リファレンス・プラットフォーム (a10soc) とともに使用する場合のインストールについては、Installing the Intel Arria 10 Development Kitを参照ください。
重要: インテル® FPGA SDK for OpenCL™ を、 インテル® Arria® 10 GX FPGA開発キットと使用する場合、アプリケーション・ノートのAN 807: Configuring the Intel Arria 10 GX FPGA Development Kit for the Intel FPGA SDK for OpenCLを参照ください。
  1. ボードメーカーが案内している手順に従い、FPGAボードをシステムに接続します。
  2. ボードメーカーのWebサイトから、ご自身のFPGAボード用のカスタム・プラットフォームをダウンロードします。 インテル® FPGA SDK for OpenCLリファレンス・プラットフォームのダウンロードついては、 インテル® FPGA SDK for OpenCLプラットフォームのページを参照ください。
    ヒント: インテル® FPGA SDK for OpenCL™ とともに提供されているBSP (a10_ref、 s10_ref、a10socなど) をインストールする場合は、カスタム・プラットフォームのインストールは不要です。BSPファイルは、 INTELFPGAOCLSDKROOT/hld/boardsにあります。手順4 に進んでください。
  3. システムフォルダー以外の任意のフォルダーにカスタム・プラットフォームをインストールします。

    複数のカスタム・プラットフォームでのaocl diagnoseなど、SDKユーティリティーを使用し、同じシステムに複数のカスタム・プラットフォームを同時にインストールできます。カスタム・プラットフォームのサブディレクトリーは、board_env.xmlファイルを含みます。

    複数のカスタム・プラットフォームがあるシステムでは、カスタム・プラットフォームのメモリーマップド・デバイス (MMD) ライブラリー・ディレクトリーに直接リンクするのではなく、ホストプログラムがFPGAクライアント・ドライバー (FCD) を使用しボードを検出するようにしてください。FCDがカスタム・プラットフォームに対し正しく設定されている限り、FCDはインストールされているボードすべてをランタイムに検出します。

  4. QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDEユーザー環境変数が、 インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのソフトウェアのインストール・ディレクトリーを指定するように設定します。
  5. カスタム・プラットフォーム・ライブラリーへのパス (ボード・サポート・パッケージのMMDライブリーへのパスであれば、<path_to_customplatform>/windows64/binなど) を、PATH (Windows) もしくはLD_LIBRARY_PATH (Linux) 環境変数設定に追加します。
    インテル® FPGA SDK for OpenCL™ スタート・ガイドは、init_openclスクリプトに関するより詳細な情報を提供しています。ユーザー環境変数の設定およびinit_openclスクリプトの実行に関しては、 インテル® FPGA SDK for OpenCL™ ユーザー環境変数の設定 の章を参照ください。
  6. コマンドプロンプトで、 aocl install <path_to_customplatform> を呼び出します。
    aocl install <path_to_customplatform> を呼び出すと、FCDとボードドライバーがインストールされ、ホスト・アプリケーションとハードウェアのカーネルプログラムの通信が可能になります。
    要確認:
  7. ご自身のマシンにインストールされたFPGA デバイスのリストを照会するには、 aocl diagnose コマンドを呼び出します。
    ソフトウェアは、<device_name> を含む出力を生成します。<device_name> は、acl0からacl127のacl番号です。
    重要: aocl diagnoseユーティリティーを実装した後に発生する可能性があるエラーに関しては、Intel Arria 10 GX FPGA Development Kit Reference Platform Porting Guideの、Possible Errors After Running the diagnose Utilityの章を参照ください。ご自身のアクセラレーター・ボードの <device_name> の照会に関しては、FPGAボードのデバイス名の照会の章を参照ください。
  8. FPGAボードが正常にインストールされていることを確認するには、 aocl diagnose <device_name> コマンドを呼び出し、ボードメーカーが推奨する診断テストを実行します。