インテル® FPGA SDK for OpenCL™プロ・エディション: プログラミング・ガイド

ID 683846
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

8.2.2. チャネル深度のエミュレーション

エミュレーションに向けて OpenCL* カーネルをコンパイルする際のデフォルトのチャネル深度は、カーネルがハードウェアにコンパイルされる際に生成されるデフォルトのチャネル深度と異なります。この動作は、CL_CONFIG_CHANNEL_DEPTH_EMULATION_MODE環境変数を使用しエミュレーションに向けてカーネルをコンパイルすることで変更できます。

このCL_CONFIG_CHANNEL_DEPTH_EMULATION_MODE環境変数は、次の値を取ることができます。
ignoredepth
カーネルのエミュレーション実行時間が最短になるよう選択されたチャネル深度がすべてのチャネルに与えられます。明示的に設定されたチャネル深度属性は無視されます。

CL_CONFIG_CHANNEL_DEPTH_EMULATION_MODE環境変数が設定されていない場合はこの値がデフォルトで使用されます。

default
明示的に深度属性が指定されているチャネルは、その深度を持ちます。深度が指定されていないチャネルには、カーネルのエミュレーション実行時間が最短になるよう選択されたデフォルトのチャネル深度が与えられます。
strict
エミュレーションのチャネル深度はすべて、FPGAのコンパイルに指定されている深度に一致するように与えられます。
重要: チャネルに対するCL_CONFIG_CHANNEL_DEPTH_EMULATION_MODE環境変数は、カーネルをコンパイルする前に設定する必要があります。パイプの場合はホストプログラムを実行する前に設定する必要があります。