インテル® Cyclone® 10 GX FPGA デバイス用 Early Power Estimator ユーザーガイド
ID
683150
日付
5/08/2017
Public
1. インテル® Cyclone® 10 GX デバイス用 Early Power Estimator の概要
2. インテル® Cyclone® 10 GX デバイス用 Early Power Estimator の設定
3. インテル® Cyclone® 10 GX グラフィカル・ユーザー・インターフェイス用 Early Power Estimator
4. インテル® Cyclone® 10 GX デバイス用 Early Power Estimator のワークシート
5. インテル® Cyclone® 10 GXデバイス用 Early Power Estimator の精度に影響する要因
A. スタティック消費電力の測定
4.1. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - 共通ワークシート・エレメント
4.2. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - Main ワークシート
4.3. Cyclone® 10 GXデバイス用 EPE - Logic ワークシート
4.4. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - RAM ワークシート
4.5. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - DSP ワークシート
4.6. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - Clock ワークシート
4.7. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - PLL ワークシート
4.8. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - I/O ワークシート
4.9. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - I/O-IP ワークシート
4.10. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - XCVR ワークシート
4.11. Cyclone® 10 GX デバイス用 EPE - Report ワークシート
4.12. Cyclone® 10 GXデバイス用 EPE - Enpirion ワークシート
4.13. 改訂履歴
5.2. エアフロー
エアフローを提供するファン付近へのデバイスの配置は、しばしば支障を来たします。エアフローの経路は、デバイスに達するまでにボードの長さを横切る可能性があるため、デバイスが受ける実際のエアフローが減少します。次の図は、ボードの端に配置されたファンを示しています。FPGA でのエアフローは、ファンでのエアフローよりも弱くなります。
図 25. エアフローおよび FPGA の位置
遮断されたエアフローも考慮する必要があります。下の図では、FPGA からのエアフローをデバイスが遮断していることによる FPGA へのエアフローの大幅な減少を示しています。また、ファンからのエアフローは、FPGA に達するまでにボードのコンポーネントおよびその他のデバイスを冷却することもあります。
図 26. コンポーネントのエアフローおよび FPGA の位置
カスタム・ヒートシンクを使用している場合、エアフローを Early Power Estimator スプレッドシートに直接入力する必要はありませんが、デバイスでのエアフローを把握し、ヒートシンクの θSA値を入力する必要があります。ほとんどのヒートシンクでは、ヒートシンクの上に空気を流れやすくするフィンが配置されています。ヒートシンクでの FPGAを下の図に示します。
図 27. エアフローおよびヒートシンク
FPGA の上にヒートシンクを配置する際は、フィンの方向をエアフローの方向と一致させる必要があります。ヒートシンクの上面図は、フィンの正しい方向を示しています。
図 28. ヒートシンク ( 上面図 )
これらの考慮は、デバイスでのエアフローに影響します。EPE スプレッドシートに情報を入力する際は、FPGA で正確なエアフローの値を得るように、これらの影響を考慮しなければなりません。