サードパーティー・シミュレーション・ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683870
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

2.3. ModelSimシミュレーションのセットアップ・スクリプト例

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、デザインのIPコアに向けてmsim_setup.tclシミュレーション・セットアップ・スクリプトを生成することができます。 このスクリプトは必要となるデバイス・ライブラリー・モデル、そしてデザインファイルをコンパイルし、 シミュレーターが最適化されたデザインまたはシミュレーターが最適化されていないデザインをエラボレートします。このスクリプトを実行するには、シミュレーターのTranscriptウィンドウでソース msim_setup.tclと入力します。
あるいは、コマンドラインでシミュレーターを使用している場合は、次のコマンドを入力することもできます。
vsim -c -do msim_setup.tcl
次の例では、top-level-simulate.doカスタム・トップレベル・シミュレーション・スクリプトがデザインに向けて階層変数であるTOP_LEVEL_NAMEtop_testbenchに設定し、変数QSYS_SIMDIRを生成されたシミュレーション・ファイルのロケーションに設定しています。

# Set hierarchy variables used in the IP-generated files
set TOP_LEVEL_NAME "top_testbench"
set QSYS_SIMDIR "./ip_top_sim" 
# Source generated simulation script which defines aliases used below
source $QSYS_SIMDIR/mentor/msim_setup.tcl 
# dev_com alias compiles simulation libraries for device library files
dev_com
# com alias compiles IP simulation or Qsys model files and/or Qsys model files in the correct order
com 
# Compile top level testbench that instantiates your IP
vlog -sv ./top_testbench.sv 
# elab alias elaborates the top-level design and testbench
elab
# Run the full simulation
run - all

この例では、トップレベルのシミュレーション・ファイルは元のIPコアと同じディレクトリーに格納されているため、この変数はIPが生成したディレクトリー構造に設定されています。 QSYS_SIMDIR変数は、生成されたIPシミュレーション・ファイルに向けて相対的な階層パスを提供します。このスクリプトは生成されたmsim_setup.tclスクリプトを呼び出し、スクリプトからのエイリアスコマンドを使用してシミュレーションに必要なIPファイルおよびトップレベルのシミュレーション・テストベンチのコンパイルとエラボレーションを実行します。elabコマンドを実行する際、たとえばelab +nowarnTFMPCのように、追加のシミュレーター・エラボレーション・コマンド・オプションを指定することができます。上記の例では、最後のコマンドがシミュレーションを開始します。