AN 834: IDEでのインテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションの使用

ID 683131
日付 5/29/2020
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2. Linuxオペレーティング・システムにおけるEclipse* IDEでの インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションの使用

インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションのバージョン20.1をEclipse* IDEで使用する前に、次のタスクを完了していることを確認します。

インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションをEclipse* IDEで使用するには、ターミナルセッションを開始し、そのターミナルセッションで次の手順を完了します。

  1. 次のコマンドを実行します。
    source <hls_installdir>/init_hls.sh

    この <hls_installdir> は、お使いの インテル® HLSコンパイラーへのパスです。 インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションのデフォルトのインストール位置は、/home/<username>/intelFPGA_pro/20.1/hlsです。

  2. CPATHLIBRARY_PATH環境変数を次のとおり設定します。
    export "CPLUS_INCLUDE_PATH=<hls_installdir>/include" export "LIBRARY_PATH=<hls_installdir>/host/linux64/lib"
  3. 同じターミナルセッションで、お使いのEclipse* IDEを開始します。

    以前にコンパイルしたHLSプロジェクトがある場合は、HLSコンポーネントを実行してデバッグするための準備は整っています。そのため、次の手順を省略することができます。

  4. HLSコンポーネントにEclipse*プロジェクトを作成してコンフィグレーションします。
    1. Eclipseで新しいC++プロジェクトを作成します (File > New > C++ Project)。
    2. プロジェクトにC++ Managed Buildテンプレートを選択し、次のプロパティーを選択します。
      • Project type: Executable > Empty Project
      • Toolchains: Linux GCC



    3. Nextをクリックし、Advanced Settingsをクリックします。
      これらの設定には、後の段階でプロジェクトのプロパティーからアクセスすることも可能です。
      1. Project Explorerビューで、プロジェクトを右クリックしてPropertiesを選択します。
      2. プロジェクトのPropertiesウィンドウで、C/C++ Build > Settingsに移動します。
    4. C++方言とライブラリー呼び出しのプロパティーをプロジェクトに設定します。
      1. Tool Settingsタブで、GCC C++ Compiler > Dialectに移動し、Language standardの値をISO C++17 (-std=c++17) に設定します。

      2. Tool SettingsタブでGCC C++ Linker > Librariesに移動し、hls_emulライブラリーとpthreadライブラリーをライブラリーのリストに追加します。



    5. Apply and Closeをクリックします。
    6. Finishをクリックしてプロジェクトの作成を終了します。
    7. HLSソースファイルをインポートまたは作成します。
    8. ヘッダーファイルに問題がある場合は、インデックスを再構築します。

      インデックスを再構築するには、Project Explorerビューでプロジェクトを右クリックし、Index > Rebuildを選択します。

これにより、Eclipse* IDEを使用してHLSコンポーネントを開発、実行、およびデバッグすることができます。

コンポーネントの機能の正当性を確認後、 インテル® HLSコンパイラーのデザイン概要レポートの情報を使用して、HLSコンポーネントの最適化を開始することができます。これらのレポートは、コンポーネントをi++コマンドでコンパイルする際に生成されます。

Eclipse* IDEを使用して、i++コマンドでコンポーネントをコンパイルすることによって作成された実行可能ファイルをデバッグすることもできます。