AN 834: IDEでのインテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションの使用

ID 683131
日付 5/29/2020
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1. IDEでの インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションの使用

更新対象:
インテル® Quartus® Prime デザインスイート 20.1
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インテル® HLSコンパイラーをIDEと統合することにより、FPGAのパフォーマンスに対してコンポーネントを最適化する前に、ネイティブ・コンパイラーとデバッガーを使用してテストベンチとHLSコンポーネントの機能の正当性を検討することができます。

このドキュメントでは、IDEで インテル® HLSコンパイラー・プロ・エディションのバージョン20.1を使用する方法について説明します。 インテル® HLSコンパイラー・スタンダード・エディションをIDEで使用する際の説明に関しては、AN 918: Using the Intel HLS Compiler Standard Edition with an IDEを参照してください。

インテル® HLSコンパイラーi++コマンドのみが、デザイン概要のレポートを生成します。このレポートは、コンポーネントの最適化に役立ちます。

Linuxのオペレーティング・システムにおいて、ネイティブ・コンパイラーはg++です。一方、Windowsのオペレーティング・システムでは、ネイティブ・コンパイラーはMicrosoft Visual C++ (MSVC) です。

概説すると、ネイティブ・コンパイラー (g++またはMSVC) を使用する際には、次の手順を行います。
  1. インテル® HLSコンパイラーincludeファイルへのパスをお使いの環境にエクスポートします。
    <hls_installdir/include
    この <hls_installdir> は、お使いの インテル® HLSコンパイラーへのパスです。 インテル® HLSコンパイラーのデフォルトのインストール位置は、次のとおりです。
    • Linux: /home/<username>/intelFPGA_pro/20.1/hls
    • Windows: C:\intelFPGA_pro\20.1\hls
  2. インテル® HLSコンパイラーのエミュレーション・ライブラリーへのパスを同じ環境にエクスポートします。
    • Linux
      <hls_installdir>/host/linux64/lib
    • Windows
      <hls_installdir>/host/windows64/lib
  3. エクスポートされたパスで設定された環境でお使いのIDE (またはコンパイラー) を実行し、エミュレーション・ライブラリーと、 Intel HLS Compiler Pro Edition Version 20.1 Reference Manual の「Compiler Interoperability」で説明されている他のフラグを使用してコードをコンパイルします。

IDEを使用し、 インテル® HLSコンパイラーで生成された実行可能ファイルをデバッグすることもできます。これには、シミュレーション・テストベンチが含まれます。