ストリーミングにデュアル PC をセットアップ

PC は 1 台よりも 2 台あったほうが効果的です。特に、ゲームのストリーミングとなればなおさらです。1

最新のゲーム用 PC ならインターネットでゲームプレイをブロードキャスト配信するには十分ですが、もう 1 台 PC があれば、さらにスムーズなストリーミング体験を生み出してくれます。お好みのストリーミング・プラットフォームの最小スペックを満たすものであれば、古いハードウェアを再利用することも可能です。

専用のストリーミング用 PC をセットアップしてゲーム用 PC と一緒に動作させるには、構成に少し時間がかかります。それでも、ストリーミングによる遅延や損失を最小限に抑えたいゲーマーにとって、2 台の PC という選択肢は魅力的です。

2 台の PC を使ったストリーミングに必要なもの

理想のストリーミング・ソリューションをセットアップする確実な唯一の方法というのはありません。ここでは、さまざまなハードウェア構成を見ていきたいと思います。ストリーミングで求める具体的なニーズやハードウェアによって、セットアップのプロセスは若干違ってきますが、基本はほとんど変わりません。

1.ハードウェア

ストリーミング用に古い PC を再利用しても、まっさらの新しい PC を購入しても、いずれにせよマウス、キーボード、モニターは必要です。

目安として、1 台の PC をゲーム用、もう 1 台をストリーミング用と考えてください。主軸のゲーム用 PC については、目的とするゲームをプレイできる最小スペック以上の CPU と GPU は備えておきたいはずです。ストリーミング用 PC を選ぶときは、ストリーミングする動画のエンコーディングの大半は CPU が行っているということを頭に入れておいてください。

ストリーミングするビデオのエンコーディング処理に専用のマシンを購入しようと検討中でしょうか。インテルは製造メーカーと提携しているため、ストリーミングに最適化された、箱から出してすぐに使えるストリーミング用 PC を個人向けにも提供できます。

2.ソフトウェア

ゲーム用 PC とストリーミング用 PC を含めハードウェアの組み立てが済んだら、ストリーミング・ソフトウェアなど、ソフトウェアの準備を開始します。ビギナーには、操作しやすい Open Broadcaster Software (OBS) がお勧めです。2 台の PC を使ったストリーミングのセットアップをスムーズに進めるために必要な機能が装備されています。

インテルのすぐ使えるミニ PC には Streamlabs OBS (SLOBS) がプリロードされています。使いやすいインターフェイスと、ポップアップ・アラートのようなビデオエフェクトが特徴です。OBS と SLOBS はどちらもお好きなマシンに無償でインストールでき、キャプチャー・カードを使用するデュアル・ストリーミングのセットアップにも対応しています。頼りがいのあるソフトウェアに投資をしたいのであれば、プロのストリーマーの間で人気のXsplit* がよいかもしれません。シーンプレビューや直接アップロードのような追加機能を搭載しています。

3.アクセサリー

2 台の PC のセットアップが完了したら、アクセサリーのコンパイルを開始します。ストリーミング用の 2 台の PC にアクセサリーを追加する方法に、正解も不正解もありません。音声オーバーレイを有効にしてゲームをプレイするようにシンプルにすることも、ミキサーを使用してマイクを両方の PC に接続したり、合成用グリーンバックの設定のように複雑にすることもできます。非常に多くのオプションが用意されているため、まずはここに挙げるアクセサリーについて考えてみることから始めましょう。その後で、自分のニーズに合うようにカスタマイズします。

キャプチャー・カード

キャプチャー・カードには、ゲーム用 PC からストリーミング用 PC にリアルタイムで動画を転送するときに必要な入出力ポートがあります。内蔵のキャプチャー・カード、USB や HDMI* で接続する Elgato* HD60 S といった外付けのキャプチャー・カードから選択可能です。PC 内のスペースに余裕がある場合は、内蔵のキャプチャー・カードを選択し、外部ポートを別の用途に取っておくことができます。一方、外付けのキャプチャー・カードならば移動にも便利で、セットアップも簡単です。外付けのキャプチャー・デバイスは、ゲームプレイの場面をキャプチャーしてコンソールからストリーミングする場合にも使用できます。

経験豊富なユーザーならば、NewTek の NDI* を使用し、イーサネット経由で PC をペアリングすることを検討してもよいかもしれません。ただし、この場合、NDI* のセットアップは複雑になります。ここでは、もっと従来型のセットアップを中心に説明します。

ヘッドフォン

ゲーム内の音声のみを聴きたい場合は、ヘッドフォンをゲーム用 PC に直接差し込むだけです。ストリーミングの音声出力を聴きたい場合は、追加のステップがいくつかあります。

キャプチャー・カードの準備ができたら、ヘッドフォンをストリーミング用 PC に差し込みます。次に、OBS などのストリーミング用スイートで、ゲーム用 PC に接続したキャプチャー・カードから USB ケーブルを介して転送される音声を選択します。ゲームの音声が聞こえれば、正しく動作しています。

同じ用途に、3.5mm のケーブル・スプリッターを好むストリーマーもいます。

マイク

マイク内蔵型のヘッドセットを持っていない場合は、Blue Yeti のようなスタンド型マイクをストリーミング用 PC に接続すると、視聴者に声を届けることができます。スタンド型マイクを置くスペースがない場合は、AntLion ModMic のような取り付け型マイクを試してください。このタイプのマイクはマグネットでお手持ちのヘッドフォンに装着できます。

同時にゲーム内チャットをする場合は、2 チャネル以上の独立したミキサーが必要になります。1 チャネルをゲーム用 PC、もう 1 チャネルをストリーミング用 PC と接続することによって、両方の PC でマイクが利用できます。このセットアップは、マイク内蔵型のヘッドセットの場合も同様です。

ウェブカメラ

ウェブカメラを使用すれば、ストリーミングに自分らしさを加えることができます。ウェブカメラをストリーミング用 PC に接続します。マイクで音声を拾いたくない場合は、ストリーミング・スイート内で音声をミュートするのを忘れないでください。ウェブカメラが起動したら、次に考えるのは自分の背景です。好みのアイテムを並べたり、グリーンバックを設定したり、自由に選ぶことができます。

グリーンバックを設定したい場合は、背景にストリーミングの場面を表示するなどのオプションもありますが、セットアップ・プロセスがいくらか複雑になります。ストリーミングする動画は後からいつでも複雑にできるので、初めはシンプルな背景にしておいたほうが無難です。

ストリーミング用デュアル PC のセットアップ

ライブ配信を開始する前に PC にストリーミング・ソフトウェアをダウンロードする必要があります (インテルがサポートする個人向けのストリーミング PC を使用している場合は、スキップして次のセクションに進んでください)。

ここまでで紹介した Open Broadcast Software (OBS)、SLOBS、Xsplit* などのプログラムに注目して説明していきます。インストールした後は、キャプチャー・カードが接続されているか、またはストリーミング用 PC に取り付けられているかを確認してから、2 台の PC の接続に移ります。

2 台の PC の接続

2 台の PC の接続はわずか 1 分で完了する作業ですが、すべてを正しい順序で接続することが肝心です。

1.Elgato* HD60 S のような外付けのカードを使用する場合は、HDMI* ケーブルをゲーム用 PC からキャプチャー・カードの「in」接続部に差し込みます。次に、キャプチャー・カードをストリーミング用 PC に USB ケーブルで接続します。

2.内蔵キャプチャー・カードを使用する場合は、メーカー推奨の手順に従ってストリーミング用 PC に取り付けてください。次に、ストリーミング用 PC にあるキャプチャー・カードの HDMI* ポートの「in」に、ゲーム用 PC のグラフィックス・カードを HDMI* ケーブルで接続します。

すべてのケーブルを差し込んだら、ゲーム用 PC で確認します。Windows* のデスクトップで右クリックして、[ディスプレイ設定] を選択します。ここで、ゲーム用 PC とストリーミング用 PC のキャプチャー・カード (通常はメーカー名で示されます) が HDMI* ケーブルで接続されたことで、メインのゲーム用モニターからデュアル・ディスプレイになっていることを確認します。外付けカードの場合は、適切なドライバーがインストールされていることを確認します。

この方法で 2 台の PC を接続すると、キャプチャー・カードの制限事項によってゲーム用モニターの性能が妨げられることがなくなります。特に高い解像度またはリフレッシュ・レートで稼動している場合には顕著です。ストリーミング用 PC に移る前に、ゲーム用 PC 上で、ビデオまたはアニメーション化されたゲームメニューなど、何か動きのあるものを実行したままにします。この動きを見れば、2 台の PC を接続するときにビデオが同期しているかどうかが分かります。

これでようやく、ストリーミング用 PC に移る準備ができました。OBS や SLOBS のようなアプリを使用している場合は、動画ソースとしてキャプチャー・カードを追加すると、画面上に表示できるようになり、ブロードキャスティング・アプリにゲームのプレビューが表示されます (ゲームのプレビューがすぐに表示されない場合は、動画ソースが別のウィンドウの後ろに隠れていないか確認してください)。プレビューウィンドウに何らかの動きまたはアニメーションが表示されることを確認します。ゲーム用 PC で再生されている音もストリーミング用 PC のブロードキャスティング・スイートが拾っていることを確認します。OBS のようなアプリを使用すれば、ミキサーパネルで各ソースの音量レベルを確認できます。

2 台の PC のセットアップを完了できたら、お好きなサービスを使用してストリーミングの設定を開始します。詳しい手順については、インテルの「ストリーミングの方法」を参照してください。

1 台よりも 2 台が効果的

最新型の PC が 1 台あればゲームをしながらストリーミングもできますが、ストリーミング用に複数の PC をセットアップすることにより、ワークロードをうまく分散して、1 台をゲームプレイ専用に、もう 1 台を動画のエンコーディングなどストリーミング専用にすることが可能になります。これは、ストリーミング体験をさらに効果的に制御する優れた方法で、ストリーミングの品質を向上させる可能性も高まります。

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