2.4. SoCエンベデッド・デザイン・スイートの既知の問題
バージョン16.0の既知の問題
Cyclone V SoCのUbootにおける小さなファイルでのFatwrite問題
概要
- Cyclone V SoCのUbootは、fatwriteで小さなファイル(1kB)を書き込む際に断続的に失敗しています。
解決策
- FATを取り扱うパッチを備える主流のUbootを使用します。
バージョン15.1.1の既知の問題
FPGAで公開鍵をサポートするのに必要なFPGA信号でブートをイネーブルする
概要
- FPGAから公開鍵を取得するには(ルートキーが認証向けのセキュア・ブート時にFPGAに格納される場合)、BootROMはH2Fブリッジをリセット状態から解放する必要があります。BootROMがこれを行うのにチェックする信号の一つはFPGAによって駆動されるものであり、HPS-FPGAブリッジから読み取ることは安全であることをBootROMに伝えます。この信号がFPGAから適切に駆動されない場合、BootROMはFPGAからルートキーを取得できなくなり、セキュア・ブートは失敗します。
解決策
- このユース・ケース向けのシステムを設定するために、QSYSでHPS IPコンポーネントから"Enable boot from FPGA signals"オプションを選択する必要があります。そのオプションが選択される場合、FPGAは必要な信号を駆動し、BootROMが正常にFPGAから認証用のルートキーを取得することができます。
DS-5プラグインがEclipseによってロードされない
概要
- Eclipse™は、「Altera Baremetal GCC」プラグインまたはDS-5のIDを与えるARMに特化したプラグインをロードせずに起動できます。この場合、ベアメタル・ツールチェーンまたはすべてのDS-5機能が利用できなくなります。DS-5のバージョン間での切り替えは、多くの場合、このエラーをトリガします。
解決策
- '-clean'オプションでEclipseを起動します。例えば、"eclipse -clean"です。このオプションの実行により、キャッシュされたEclipseのデータがクリアされ、利用可能なプラグインの再スキャンが強制されます。これはEclipse™のフレームワークにおける一般的な解決策です。詳しい情報について、スタック・オーバーフローのQ&Aページを参照してください。