インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC 活用事例: NEC キャピタルソリューション株式会社

2020年1月、 Windows* 7 がサポート終了を迎えました。これからユーザー企業の IT 部門では、本格的に Windows* 10 環境の運用が始まりますが、今後は半年に一度、大容量の更新プログラムを全 PC に適用するなどの業務が発生します。さらに現在はテレワーク環境の整備が求められており、モバイル PC の追加導入に伴って管理すべき PC の台数が増加していくことも予想されており、IT 部門のストレスは増すばかりです。この時に、インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC を選択し、さらに インテル® vPro® プラットフォームのノウハウを持つ IT ソリューション・ベンダーの力を借りれば、Windows* 10 環境の設定や運用業務を劇的に軽減することができます。

インテル® vPro®プラットフォーム搭載 PC が、
Windows* 10 環境の運用負荷軽減に貢献する

Windows* 10 環境において、IT 部門は毎月の Quality Update に加えて半年に一度、数 GB レベルの更新プログラムがリリースされる Feature Update に対応していく必要があります。こうした環境下で、モバイル PC を含む全ての PC に対して更新プログラムを確実に適用していくことは、非常に負荷のかかる作業です。

しかしエンドユーザーに配布している PC が インテル® vPro® プラットフォームを搭載していれば、リモート管理を支援するインテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジー (インテル® AMT) という機能を使って、遠隔操作で電源を立ち上げ、パッチを適用するといった対応を取ることが可能となります。Wake On LAN (WOL) のように、対象マシンが IT 管理者のマシンと同一のネットワーク・セグメントにある必要もありません。インテル® vPro® プラットフォームを搭載した PC は、Windows* 10 環境の運用負荷軽減に大きく貢献してくれることになります。

ただしインテル® AMT を使うためには、始めに BIOS レベルでのパスワード入力やネットワーク情報の入力といった設定作業を全ての PC に対して施す必要があります。また実際のパッチ適用時に PC の電源をオンにする場面でも、作業を行う際に都度立ち上げるだけでなく、予め設定した日時に自動でオンにし、続いてパッチを適用するといったように一連の作業を自動化したいというニーズも出てくるかもしれません。

こうした場面で強い味方となるのが、インテル® vPro® プラットフォームに関する豊富な知見を持つ NEC キャピタルソリューション株式会社です。同社は NEC グループで ICT 機器を中心にリース・レンタル事業を展開しています。その特徴について、ICT 領域のサービス企画から販売、運用までを担う ICT アセットサービス営業本部 ICT サービスオペレーション部 マネージャーの高橋宗久氏は、次のように説明します。

「我々はお客様企業の ICT 資産の調達・導入支援から運用管理、セキュリティー管理、さらには契約・資産管理までをトータルにサポートさせていただいています。お客様がご利用される各種 ICT 資産を、より有効に活用していただくために、さまざまなサービスメニューやソリューションをご用意しており、インテル® vPro® プラットフォームについても設定や運用業務を支援する専用ツールをご提供しています」(高橋宗久氏)

NEC キャピタルソリューション株式会社 ICT アセットサービス営業本部
ICT サービスオペレーション部 マネージャー 高橋 宗久 氏

「PIT-Configurator for AMT」で
インテル® AMT の初期設定作業を支援する

同社が提供する専用ツールとしてまず挙げられるのが、インテル® AMT の初期設定作業を効率化する「PIT-Configurator for AMT」です。先にも触れたように、インテル® AMT では、事前に BIOS レベルでのパスワード入力やネットワーク情報の入力といった作業が必要になります。PIT-Configurator for AMT は、こうした作業をミスなく、効率的に行うことを支援してくれるソリューションです。

PIT-Configurator for AMT の概要について、ICT アセットサービス営業本部 ICT サービスオペレーション部 アシスタントマネージャーの高橋 陽氏は、次のように説明します。

「通常インテル® AMT の設定を手作業で行う場合には、拡張 BIOS を利用します。しかし拡張 BIOS 上の設定作業は 1 台 1 台、人手で設定情報を入力していく必要があるので、台数が多くなればその手間は膨大となり、当然ミスが発生する可能性も高くなります。これに対して PIT-Configurator for AMT では、まず PIT-Configurator for AMT を我々のホームページからダウンロードして Windows 上で起動し、管理者パスワードなどを入力します。次にそれらの設定情報を USB メモリーに書き出して、あとはインテル® AMT の設定を行いたい PC に挿して起動するだけです。PC が USBメモリーから設定情報を読み込んで作業は完了です」 (高橋陽氏)

同社では以前より、インテル® AMT の設定を 5 台まで無償で行うことができる評価版の PIT-Configurator for AMT をホームページ上で提供しており、2012年の提供開始以来、毎月コンスタントにダウンロードされているといいます。

「また我々はオウンドメディアとして『PIT-Navi』というサイトも運営しており、2017年頃から インテル® vPro® プラットフォーム関連の記事を書いて掲載を始めましたが、最近ではそうした記事の閲覧数が以前の 2 倍近くに増えています」 (高橋陽氏)

さらに同社では近年、PC 調達時のユーザー企業から渡される RFP の中で、インテル® vPro® プラットフォームが指定されるケースが増えてきたといいます。

「インテル® vPro® プラットフォームは PC のカタログでは小さく書いてあることが多いので、なかなか注目されにくい状況でしたが、最近ではお客様の インテル® vPro® プラットフォームに対する関心や認知度が、日に日に高まっていることを強く感じています」 (高橋 陽氏)

NEC キャピタルソリューション株式会社 ICT アセットサービス営業本部
ICT サービスオペレーション部 アシスタントマネージャー 高橋 陽氏

「PIT-PowerController for AMT」が
より効率的な電源管理を実現

そうした インテル® vPro® プラットフォームへの関心の高まりの大きな要因として高橋陽氏が挙げるのが、やはり Windows* 10 環境における更新プログラムの適用業務を効率化したいというニーズです。

「その際の一番の基本となるのは、リモート操作で PC の電源を立ち上げたいというニーズです。その後は WSUS (Windows Server Update Services) やお客様が既に利用されている資産管理ツールの機能を使ってパッチを適用するという流れです」 (高橋 陽氏)

ここでもインテル® AMT を活用することで、リモート操作による PC 電源のオン / オフが可能となるが、NEC キャピタルソリューションでは「PIT-PowerController for AMT」という専用ツールを提供することで、事前に設定したスケジュールに則って、PC の電源をオン / オフすることを可能にしています。

「PIT-PowerController for AMT を活用いただくことで、IT 部門の皆様はパッチ適用の業務を劇的に効率化することが可能となりますが、一方で PIT-PowerController for AMT を使えば、管理者側から朝 9 時にエンドユーザーの PC を立ち上げて、夕方 6 時に電源を落とすという運用を行うこともできるということです。以前からコールセンターや病院、POS 端末など 1 台の PC を複数のユーザーが利用する現場で多く使われてきましたが、現在働き方改革に注力されているお客様も多い中で、こうしたルールを運用に乗せれば、従業員の皆様の残業削減に繋げることもできると思います」 (高橋 陽氏)

そして実際に PIT-Configurator for AMT や PIT-PowerController for AMT を導入して、Windows*10 環境へのスムーズな移行と効率的な運用体制の構築を実現したのがワシントンホテル株式会社です。

同社は全国に 18 のワシントンホテルプラザと 24 の R&B ホテルを展開しており、Windows* 7 のサポート終了に備えて、全社約 400 台の PC を Windows* 10 環境へ移行するプロジェクトを計画、その際にインテル® AMT の利用を最大の目的として、インテル® vPro® プラットフォームを搭載した PC を選択しました。

「インテル® AMT を利用するためには、ハードウェア・レベルでの設定作業を行う必要があります。既にエンドユーザー様が PC を使われている環境下でその作業を行うより、ワシントンホテル様のように PC 環境を刷新するタイミングが、インテル® AMT を使い始める絶好の機会となります。その際にインテル® AMT の設定と以後の運用を効率化するためのツールとして、PIT-Configurator for AMT と PIT-PowerController for AMT は、非常に有用となるものです」(高橋 陽氏)

インテル® EMA も利用して、ユーザー企業の ICT 資産の
ライフサイクルをよりきめ細かくサポートしていく

2019年11月、インテルはインテル® AMT を搭載した複数の PC を一元管理できるインテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント (インテル® EMA) をリリースしました。インテル® EMA は無償で提供されるウェブ・アプリケーションで、インテル® AMT のプロビジョニングや設定変更、電源の遠隔操作などを可能にします。

このインテル® EMA を利用すれば、ユーザー企業は社内ネットワークに繋がっていない PC のアップデート作業までを実施することが可能になります。例えば営業担当者や保守サポート担当者が PC を持ったまま直帰しても、PC が自宅の Wi-Fi* などインターネットに繋がる環境にあり、PC 本体が AC アダプタでコンセントに接続されていれば、PC 本体の電源が入っていなくてもアップデート作業やトラブル対応を行うことができるようになります。

「インテル® EMA を利用すれば、複数台に及ぶ インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC の初期設定作業に対応できると思います。ただしインテル® EMA を使うためには、別途サーバを立てるなどして IIS (Internet Information Services) と SQL Server の環境を用意する必要があります。そうした手間をかけたくない、あるいは数台の PC の設定ができればいいというお客様なら、PIT-Configurator for AMT が便利だと思います」(高橋 陽氏)

また運用フェーズにおいても、インテル® EMA を利用すれば、大量の PC の電源管理を一元的に行うことができます。ただしインテル® EMA では、スケジューリングの機能が提供されていないので、そうした運用が必要な場合には、インテル® EMA の配下に PIT-PowerController for EMA を置くことで、スケジューリングによる PC 電源のオン / オフを実現することが可能となります。

「現在多くのお客様企業の中で、ICT 資産の「所有から利用」への流れが進んでいます。その際に我々のリース・レンタルサービスをご利用いただくことは、非常に有効な解決手段の 1 つだと言えます。一方インテルのハードウェア・レベルでの技術の進化により、私たちがお客様にご提供するサービスの幅も大きく広がっています。これからはインテル® EMA も活用して、お客様の ICT 資産のライフサイクルをさらにきめ細かくサポートしていきたいと考えています」 (高橋 宗久氏)

NEC キャピタルソリューション株式会社
高橋 宗久 氏 (右側) 高橋 陽 氏 (左側)

本記事は、2020年4月に日経クロステック Special に掲載されたコンテンツをインテルのウェブサイトに合わせて再構成したものです。

ビジネス変革を実現

インテル® vPro® プラットフォームを基盤にしたデバイスの選択により、コンピューティングのエンドポイントが戦略的な企業資産に一変します。

リモート管理の簡素化

電源喪失や OS の障害が発生したときでも、インテル® アクティブ・マネジメント・テクノロジーのリモート検出 / 回復機能により、オンサイトのサポートの時間とコストを削減できます。

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インテル® ステーブル IT プラットフォーム・プログラム (インテル® SIPP) による PC ライフサイクル管理

インテル® ステーブル IT プラットフォーム・プログラム (インテル® SIPP) は、テクノロジーの世代間の移行を予測可能な作業にします。

インテル® SIPP の詳細

安全なプラットフォーム基盤を支えるインテル® ハードウェア・シールド

ハッカーは、BIOS など、PC に新たな攻撃領域はないかと狙っています。インテル® vPro® プラットフォーム専用のインテル® ハードウェア・シールドは、BIOS の攻撃面を縮小し、移動先での作業が多いスタッフがどこで PC を接続してもモバイル環境を保護します。

インテル® ハードウェア・シールドの詳細