インテル® Stratix® 10アナログ-デジタル・コンバーター・ユーザーガイド

ID 683612
日付 10/19/2020
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ドキュメント目次

3.2. ガイドライン: 外部温度センサーの使用

ボードトレースあるいは インテル® Stratix® 10 デバイス・パッケージから混入されたノイズは、センシティブなTSD回路に影響を与えることがあります。デバイスから外部温度センサーへの信号は、外部TSDピンでのミリボルト (mV) の差に基づいています。外部TSDピンに近いI/Oを切り替えると、温度の読み取りに影響することがあります。

Intelでは、デバイスが動作していないときに温度をサンプリングするか、内部TSDを持つ内部温度センサーを使用することを推奨しています。

内部温度センサーと外部温度センサーは、同時に使用可能です。

外部TSDピンへのトレースに関するボード接続ガイドライン

  • TEMPDIODEP またはTEMPDIODEN へのトレース長は、8インチ (20.32 cm) 未満にしてください。
  • 両トレースを平衡にルーティングし、それぞれの側にグランドされたガードドラックを使用して互いに近接して配置してください。
  • Intelでは、両トレースの間に10 mil (0.254 mm) の幅とスペースを推奨しています。
  • 熱電対効果を最小限に抑えるには、ビアとクロスアンダーを最小限にして両方のトレースをルーティングします。
  • 両方のトレースのビア数が同じであることを確認してください。
  • 両方のトレース長さがほぼ同じであることを確認してください。
  • カップリングを避けるには、外部TSDピンのトレースとクロックやI/O信号といった高周波のトグル信号との間にGNDプレーンを挿入してください。
  • 高周波ノイズをフィルタリングするには、外部温度検出チップに近いトレース間に外部コンデンサを配置します。詳細については、サードパーティーの温度検出チップメーカーの設計ガイドラインを参照してください。 
  • 内部TSDのみを使用するのであれば、TEMPDIODEP ピンとTEMPDIODEN ピンは未接続のままにすることができます。

デバイスの仕様と接続ガイドラインの詳細は、外部温度センサー・メーカーのデバイス・データシートを参照してください。