HC Networks が、変化する IT 環境をサポート

HC Networks は、コスト削減と複雑さに対応するために、仮想デスクトップ・インフラストラクチャーを自社内に導入します。

概要:

  • HC Networks は、幅広いネットワーク関連のソリューションとサービスを提供するネットワーク・システム・インテグレーターです。

  • ホスティング契約の変更により、HC Networks は、仮想デスクトップ・インフラストラクチャーを自社内に導入する必要がありました。同社は、その環境に対応するために、ました。第 2 世代インテル® Xeon® プロセッサー・ファミリーと Nutanix ソフトウェアを搭載した Lenovo ThinkAgile HX シリーズのアプライアンスをベースとしたハイパーコンバージド・インフラストラクチャー (HCI) ソリューションを導入し、コストと管理労力を最小限に抑えながら、VDI サーバー運用の効率を向上しました。

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背景

HC Networks は、幅広いネットワーク関連のソリューションとサービスを提供するネットワーク・システム・インテグレーターです。同社は、1981年に設立され、現在 292 人の従業員を擁し、エンタープライズ、教育機関、政府部門、医療機関など、日本全国の顧客にサービスを提供しています。

HC Networks の主要な事業活動には、情報ネットワーク・システムの設計、構築、メンテナンス、独自のネットワーク・アプライアンスの開発と配布、ビデオ会議システムなどの一体型通信システム機器の設置と統合などが含まれています。

同社は、10 年以上にわたり、広範な仮想デスクトップ・インフラストラクチャー (VDI) を運用してきました。VDI は、現場のセールススタッフが使用する PC の紛失や盗難による情報漏洩対策として、最初に導入されました。VDI の使用は、その後着実に拡大し、最新世代の環境は、desktop-as-a-service (DaaS) モデルを介し、サードパーティー・プロバイダーによってサポートされています。

課題

約 3 年前、HC Networks の DaaS プロバイダーがこのサービスを終了すると発表し、同社は代替ソリューションを探すことになりました。

同社の情報システムグループ経営管理部部長の Yoshio Nakayama 氏は、次のように述べています。「当社は、代替としてサーバー OS 上での仮想デスクトップを提供されましたが、当社のビジネス・アプリケーションがサーバー OS 上で動作しなかったため、そのプロバイダーのサービスを引き続き使用することを諦め、VDI の運用を根本的に見直すことにしました。

「ほかの DaaS プロバイダーを継続使用するという選択肢がありましたが、そのサービスの継続性には疑問がありました。また、移行には毎回多くの時間を要し、DaaS は設定とリソースの割り当ての点で、柔軟性が制限されていました。」

HC Networks は、以前、従来の 3 層ハードウェア構成でサポートされている仮想化インフラストラクチャーを使用して、VDI 環境を社内でホストすることを検討していました。このアイデアは、このアプローチをサポートするために必要な時期とリソースの懸念により、最終的に放棄されました。

しかし、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー (HCI) 分野における近年の進歩により、同社は自社の立場を再評価することになりました。Nakayama 氏は、次のように説明しています。「HCI の出現により、仮想化インフラストラクチャー上でさえ、容易な VDI 運用ができる環境が整いました。当社は、HCI プラットフォームでサポートされている仮想化インフラストラクチャーを、自ら構築する方が、より有益であるという結論に達しました。」

「VDI インフラストラクチャーの最も有望な候補は、Nutanix と第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー搭載の Lenovo ThinkAgile HX シリーズでした。」 — HC Networks の情報システムグループ 経営管理部部長 Yoshio Nakayama 氏

Lenovo を選ぶ理由 信頼性の高いハードウェア、主要な Nutanix ソフトウェアとの事前統合

HC Networks は、第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリーと、Nutanix の事前インストール済みの HCI ソフトウェアを搭載した Lenovo ThinkAgile HX シリーズが、同社のニーズに最適だと判断しました。

「当社は、2013年頃から、Nutanix 製品との連携を行っており、多くのお客様の仮想化プラットフォームとしてそれらを使用しています」と Nakayama 氏は述べます。「そのため、ビジネスサーバーの仮想化インフラストラクチャーの交換を決めた際、Nutanix 搭載 HCI の実装に躊躇はありませんでした。」 

彼は続けます。「さまざまなサーバーメーカーが、Nutanix ソフトウェア搭載の HCI を紹介していました。利用可能なオプションを比較した結果、ハイパーバイザーが格納されている領域の堅牢性、ハードウェアの信頼性、メンテナンスの容易さにより、Lenovo ThinkAgile HX シリーズが最良の選択肢であると判断しました。」

容易なセットアップと管理

HC Networks は、最初のステップとして、2019年8月に稼働を開始したコアビジネス・サーバー向けの 4 ノードの Lenovo ThinkAgile HX3320 クラスターを構成および導入しました。この最初のプロジェクトの成功を受け、同社は VDI を同じ HCI クラスターに移行することを決定しました。

Nakayama 氏は述べます。「当社は、ビジネスサーバーと VDI 向けにそれぞれ個別のクラスターを設置するのではなく、Lenovo と Nutanix HCI が必要に応じてスケールアウトすることで負荷を処理できると判断し、両方の環境を同じクラスターで実行することにしました。」

HC Networks は、次のステップに進みました。既存の HCI クラスターに 2 つの Lenovo ThinkAgile HX3320 ノードを追加し、6 ノードのシステムにして、VDI の運用を開始したのです。

HC Networks の情報システムグループのチームリーダー、Hideomi Kikuchi 氏は次のように述べています。「新しい Lenovo ThinkAgile HX3320 ノードを追加することは非常に簡単であり、当社は翌日からそれを使用することができました。まるで、HCI が独自のものになったかのようでした」

HC Networks がオンプレミスで VDI を導入し直したにもかかわらず、Nutanix Prism ソフトウェアが提供するシンプルさにより、この動きが追加の管理努力を必要とすることはありませんでした。

「Nutanix Prism による VDI の管理は、自動操作のように非常に容易です」と、Kikuchi 氏は述べています。「Nutanix Prism は、問題が発生した際はいつでも警告を発し、我々は確認と処理を一元的に行うことができるため、3 層システムで行う際ほど管理する必要がありません。この点で、オンプレミスで動作している今、ほとんど困難はないと言えます。」

Nakayama 氏は次のように述べています。「共通のインフラストラクチャーで運用する場合、リソースを有効に活用し、ハードウェアへの投資を最小限に抑えることができます。これが、HCI の利点の 1 つです。」

「これまでのように、ハードウェアが古くなるにつれて、ストレージのデータを移行する必要がなくなりました。Lenovo ThinkAgile HX3320 により、新しいノードを追加し、古いサーバーの使用を停止することで、アップデートを行うように、プラットフォーム上で常に最新のデータを保持できます。」 — HC Networks 情報システムグループ チームリーダー Hideomi Kikuchi 氏

成果

HC Networks の Lenovo と Nutanix HCI プラットフォームへの投資は、同社が予想していなかった方法で成果を上げました。VDI は、当初、販売チームによってほぼ独占的に使用されていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、会社全体にとって即時に重要なツールとなり、HC Networks がリモートワークにシームレスに移行することを可能にしました。

「テレワークの普及に伴い、VDI ユーザー数は増加しています」と、Kikuchi 氏は述べます。「当社は、ウェブ会議システムが VDI に重い負荷をかけるため、HCI にノードを追加することを検討しています。Lenovo ThinkAgile HX3320 のインストールは非常に簡単なため、システムの観点からの懸念はありません。」

「HCI 独自の高い信頼性とメンテナンス性を備えた Lenovo ThinkAgile HX シリーズをベースとした仮想化インフラストラクチャーは、当社のビジネスを強力に支援します。」 — HC Networks の情報システムグループ 経営管理部部長 Yoshio Nakayama 氏

HC Networks は、Lenovo ThinkAgile HX プラットフォーム上での VDI の運用と、それを活用した顧客ベース向けの新しいソリューション製品を開発する上で、将来的に貴重な機会も得ています。

「Lenovo と Nutanix から得た知識に基づいて、社内システムを構築することができ、限られた人数でオンプレミスで仮想化インフラストラクチャーを運用できるようになりました」と、Nakayama 氏は述べています。「リモートワークの拡大により、VDI を検討している顧客数は急速に増加していますが、正直に言うと、VDI インフラストラクチャーの実装は、小さなハードルではありません。将来的には、当社の知識を使用して、お客様に独自のテレワーク・ソリューションを提供したいと考えています。」

  • 全体的なコストを削減しながら、リソースの使用を最大化
  • インフラストラクチャー管理を簡素化
  • 容易に拡張して、リモートワークの需要の増加に対応

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