Wi-Fi* の速度を上げる方法

ビデオや音楽のストリーミング、友人とのチャットなど、ワイヤレス接続全体の品質を向上する方法について説明します。

設定を最適化して信号の強化と接続範囲の拡大を行うことによって、ご使用のデバイス上で Wi-Fi* の速度を上げる方法について説明します。1

Wi-Fi* がどのくらいの速度でつながっているか — 通常それほど気にすることはないかと思います。気になるのは、ストリーミング中の動画が止まってしまったとき、ファイルがクラウドにアップロードされないとき、ウェブブラウザーのマークがずっと回転していて必要なページが読み込まれないときなどでしょうか。

世界中で数百万人ものユーザーが Wi-Fi* に接続している今日、エンターテインメントのストリーミング、大容量ファイルのアップロード / ダウンロード、ワイヤレスゲームなどを快適に行えるよう、ユーザーが Wi-Fi* の速度を上げる方法を知りたいと思うのは当然です。

最近の Wi-Fi* 6 テクノロジーへの飛躍的進化などのイノベーションによって、今日の Wi-Fi* は前世代より 3 倍近く速くなっています。2また、Wi-Fi* の速度はインターネット接続範囲にも関連しているため、家庭内のパフォーマンスを向上する方法はいくつかあります。

ここでは、お使いのデバイスの Wi-Fi* の世代を確認する方法を説明します。Wi-Fi* 接続について知っておく必要がある用語を紹介します。

  • 速度: 新しい Wi-Fi* テクノロジーによって、前世代よりも高速にデータが転送されます。接続が速いと、Wi-Fi* の速度も速くなります。
  • カバレッジとチャネル幅 — Wi-Fi* の速度は複数の要素から構成されます。望ましいのはインターネット速度が速く、接続範囲の広いルーターです。新しい 160 MHz 幅のルーターは、チャネル幅と通信範囲の両方が優れています。

高速 Wi-Fi 接続により、映画、ゲーム、ビデオ、その他のデータの重いアプリケーションのストリーミングが容易になり、高い信頼性、低レイテンシー、質の高い画像、グラフィックス、通信を実現します。

Wi-Fi* が遅くなる原因

接続速度が遅くなる理由は多数考えられます。壁や床などの物理的な障壁が無線信号に影響する可能性があります。デバイスとアクセスポイント間の距離や、Wi-Fi* ネットワークを使用するデバイスの数も接続速度に影響します。ルーターの床からの高さを調整するといったシンプルなことでも、性能に影響が出る場合があります。

必ずインターネット・サービス・プロバイダーと話し合い、必要な速度に対して対価を払っていることを確認してください。プロバイダーが違えば提供速度も異なるため、利用しているパッケージが接続要件に最適ではない場合もあります。

インターネット接続の速度に影響を与える主な要因は、ルーターの配置、テクノロジー、接続するデバイスの 3 つです。

Wi-Fi* の速度を上げる方法

1.ルーターをオープンな場所に設置する。Wi-Fi* はワイヤレスなので、接続速度は、距離、障害物 (壁、床、天井など)、電気的干渉、ネットワーク上のユーザー数の影響を受け、こういったすべてが、Wi-Fi* の接続速度を遅くする要因となっています。
快適な信号強度を受けるには、自宅のメインフロアのオープンな場所に、壁や障害物から距離を置いて無線ルーターを設置します。床から離して、家具の上に置くのが理想的です。電子レンジ、ベビーモニター、コードレス電話など、干渉を起こす可能性のある他の電子機器からは離して置きます。アンテナの向きが直角になるよう、一方は水平に、他方は垂直にしてみてください。

自宅周辺のワイヤレス・デッドスポットを知りたい場合、CloudCheck* などのモバイルアプリを使用してテストできます。このようなモバイルアプリを使うと、信号強度が最も高い場所を特定することもできるので、ルーターに適したスポットを見つけることができます。言わば、ワイヤレスルーター用の Wi-Fi* 風水です。

2.最新の Wi-Fi* テクノロジーを使用する。テクノロジーは急速に変化するため、最新のハードウェアを使用することも、ワイヤレス・ネットワークを手軽にスピードアップする方法の 1 つです。Wi-Fi 6 (802.11ax) は、ここ 10 年以上でワイヤレス・テクノロジーの最大の進化です。PC、スマートフォン、ルーター、ゲートウェイに高速2、低レイテンシー3、大容量4をもたらします。Wireless-N (802.11n) や Wireless-AC (802.11ac) などの従来の低パフォーマンスのテクノロジーが今でもほとんどのモバイルデバイスや IoT デバイスで使用されていますが、それ以外のテクノロジーはほぼ時代遅れになっています。
最新の Wireless-AC ルーターは、旧世代の Wireless-B/G/N モデルよりもデータ転送速度が最大 3 倍高速で、「デュアルバンド」機能により、古いワイヤレスデバイスがアクセスするためのチャネルを解放できます。
新しい Wi-Fi* 6 ルーターは、標準的な Wi-Fi* 5 ソリューションよりもデータ転送速度が 3 倍近く高速です2。また、「デュアルバンド」機能により、古いワイヤレスデバイスがアクセスするチャネルを解放できます。

デバイスの Wi-Fi* を確認する ›

もちろん、WPA 対応の最新の Wi-Fi* を選択することで、Wi-Fi* ネットワークをパスワードで保護し、近隣の人々が同じワイヤレス接続を使用して動画をストリーミングできないようにできます。

3.デバイスを制限し、設定を最適化する。オンラインゲーム、ビデオチャット、映画やビデオのストリーミングには大量の帯域幅を消費します。そのため、インターネットの速度が低下し、その Wi-Fi* ネットワークに接続しているすべてのユーザーのアクセスが遅くなることもあります。サービス品質 (QoS) 設定に対応しているルーターならば、インターネットの帯域幅に優先アクセスできるアプリを制御できます。例えば、複数の会議が重なっている場合、ビデオ通話を優先し、クラウドからのファイルのダウンロードは優先度を下げるといった設定も考えられます。ファイルは後からいつでも入手できますが、重要な顧客や家族との通話が途切れるのは避けたいものです。

ワイヤレスルーターのファームウェアとドライバーに最新の更新が確実に適用されるようにする必要もあります。多くの比較的新しいルーターには更新プロセスが内蔵されていますが、ルーターの設定にアクセスして手動で更新したり、メーカーのウェブサイトにアクセスしてバグを修正したりする必要がある場合もあります。

ルーターでチャネル選択を微調整することも可能です。デフォルトでは、ほとんどの無線ルーターがチャネル 6 で動作するよう設定されています。つまり、近隣のルーターもチャネル 6 で動作していて、多数のデバイスがそのチャネルに接続するため、輻輳を引き起こしていることになります。Wi-Fi* Analyzer、Wi-Fi* Scanner などのツールを使用すると、帯域幅の多いルーターチャネルを特定して、インターネットの速度を向上することができます。

比較的新しいルーターでは、2.40 GHz (古い標準) と 5 GHz (新しい標準) の 2 種類の無線周波数を切り替えることが可能です。スマート・ワイヤレス・ルーターなら、ユーザーの要望と環境に最適な周波数を選択できます。それぞれの周波数帯が複数のチャネルを使用し、2.40 GHz 帯は 14 チャネル、5 GHz 帯は 30 チャネルが用意されています。したがって、ルーターに周波数を自動的に切り替える機能がある場合、44 チャネルから選択できることになります。ご使用のワイヤレスルーターの設定をチェックして、ルーターがチャネルと周波数帯を自動的に切り替えて最適設定に対応しているか確認することができます。

その他のヒント

Wi-Fi* の速度を上げてインターネット接続範囲を拡大する方法の詳細については、以下を参照してください。

1.ワイヤレス・レンジ・エクステンダーを使用する。この方法は接続速度の向上にはなりませんが、信号強度を高めて自宅やオフィスのデッドスポットまで届けることができます。例えば、ルーターが自宅の 1 階にある場合、別の階にワイヤレス・レンジ・エクステンダーを追加して、信号を強めることができます。この方法は、厚い壁など、ワイヤレス信号を妨げる物理的構造のあるエリアで役に立ちます。

2.アクセスポイントを追加する。アクセスポイントで、自宅周辺にワイヤレスのメッシュを作ると考えてください。アクセスポイントが互いにインターネット信号を送信して、ワイヤレス・ネットワークを構築します。複数のフロアのある大きなスペース向けに設置します。

3.データストリームを高速化する。目に見えないワイヤレス接続は、日常生活に大きな影響を及ぼすこともあるため、どれだけ作業を完了できるか、または、どれだけ休憩してリラックスできるかが変わってきます。だれにとっても、ビデオ通話やビデオ・ストリーミングが途切れたり、ファイルのダウンロードが遅いのは望ましくありません。多少のノウハウ、適切なルーター、粘り強さがあれば、ワイヤレスーターの設定を調整して、20 MHz、40 MHz、80 MHz、さらには 160 MHz のオプションでチャネル幅を拡大し、Wi-Fi* 接続速度を上げ、通信範囲を広げることができます。

4.ルーター、ゲートウェイ、デバイスを最新の Wi-Fi* 6 規格に更新する。クラス最高レベル5のインテル® Wi-Fi* 6 (Gig+) テクノロジーを搭載した PC とルーターで、ギガビットの速度と応答性を体験できます。

最高の Wi-Fi* 体験を実現する方法の詳細 ›

Wi-Fi* の速度向上

タイプ

発売

スピード

Wireless-N

2007年

72 ~ 300 Mbps (1x1/20 ~ 2x2/40)

Wireless-AC

2013年

433 ~ 1733 Mbps (1x1/80 ~ 2x2/160)

Wireless-AX

2019年

600 ~ 2402 Mbps (1x1/80 ~ 2x2/160)

免責事項

1

インテル® テクノロジーの機能と利点はシステム構成によって異なり、対応するハードウェアやソフトウェア、またはサービスの有効化が必要となる場合があります。実際の性能はシステム構成によって異なります。絶対的なセキュリティーを提供できる製品やコンポーネントはありません。詳細については、各システムメーカーまたは販売店にお問い合わせいただくか、http://www.intel.co.jp を参照してください。

2

およそ 3 倍の速度: 802.11ax 2x2 160MHz は、IEEE 802.11 無線規格の仕様に記載されているとおり、理論上の最大データレート 2402 Mbps を実現するものであり、標準の 802.11ac 2x2 80MHz (867 Mbps) と比較して約 3 倍 (2.8 倍) 高速です。同様の構成の 802.11ax ワイヤレス・ネットワーク・ルーターを使用する必要があります。

3

「レイテンシーが 75% 減少」は、OFDMA 対応 / 非対応の 9 クライアントを使用したインテルによる 802.11ax のシミュレーション・データ (79%) に基づきます。OFDM 非対応クライアントでの平均レイテンシーは 36ms、OFDMA 対応クライアントでの平均レイテンシーは 7.6ms に減少。レイテンシーの解消には、802.11ax (Wi-Fi 6) ルーターとすべてのクライアントで OFDMA に対応している必要があります。

4

4 倍の容量/拡張性: この記述は、同規模の 802.11ax ネットワークと 802.11ac ネットワークの全体的なネットワーク容量の比較に基づいています。IEEE 802.11-14/0165r1 802.11ax 仕様改定は、IEEE 802.11 物理層 (PHY) および IEEE 802.11 メディアアクセス制御層 (MAC) に対する規格の変更を定めたものです。この改定により、高密度環境において、1 つ以上の運用モードでステーション当たりの平均スループットを 4 倍以上に高めると同時に (MAC データ・サービス・アクセスポイントで測定)、ステーション当たりの電力効率を維持または改善することが可能となります。詳細については、https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/14/11-14-0165-01-0hew-802-11-hew-sg-proposed-par.docx (英語) をご覧ください。

5

クラス最高レベルの Wi-Fi 6: インテル® Wi-Fi 6 (Gig+) 製品は、オプションの 160 MHz チャネルをサポートし、標準的な 2x2 802.11ax PC Wi-Fi 製品における最大通信速度の理論値 (2402 Mbps) を実現します。高品質なインテル® Wi-Fi 6 (Gig+) 製品は、必須要件の 80 MHz チャネルのみをサポートする標準的な 2x2 (1201 Mbps) または 1x1 (600Mbps) の 802.11ax PC Wi-Fi 製品と比較して、2~4 倍の最大通信速度の理論値を実現します。