Quartus® II Tcl の例: レポートパネルの概要

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::quartus::report パッケージのコマンドを使用して、Quartus II レポート・データベースからデータを抽出したり、データを追加したりする場合には、Quartus IIレポート・データベースの構造を理解しておくことが重要です。このページでは、レポート・データベース内のレポートパネルの構造と命名規則について説明します。Quartus II GUI のコンパイルレポートには、データベース内のデータがグラフィカルに表示されます。

パネルの階層と名前

レポートパネルは、フォルダーの階層に整理されています。フォルダーの階層は、| | のように 2 本の縦棒 (パイプ) で区切られています。すべてのレポートパネルには固有の名前があり、それはフォルダー階層におけるフル「パス」です。例えば、Fitter フォルダーの Resource Section フォルダー内にある Resource Usage Summary パネルの名前は、Fitter | | Resource Section | | Resource Usage Summary になります。

Quartus II ソフトウェアのバージョン 4.2 を使用している場合、コンパイルレポートに表示される名前のいくつかは、実際のパネル名の短縮形であることに注意する必要があります。例えば、Analysis & Synthesis フォルダー内の Summary パネルの名前は、Analysis & Synthesis | | Analysis & Synthesis Summary となります。正しいパネル名を使用するために、以下のコードを使用して、開いているプロジェクトで使用可能なすべてのパネル名を出力できます。

load_package report

proc print_panel_names { } {

    load_report
    foreach panel_name [get_report_panel_names] {
        post_message $panel_name
    }
    unload_report
}

パネル構造

レポートパネルは、行、列、セルを持つテーブルです。行には 0 から始まる番号が付けられます。通常、0 行目には列の見出しが入ります。列には 0 から始まる番号が付けられますが、これには行番号の列は含まれません (この列はすべてのレポートパネルに存在するわけではありません)。

データアクセス

レポート・データベースのデータには、1 行ずつアクセスできます。Quartus II ソフトウェアのバージョン 4.1 (::quartus::report パッケージのバージョン 2.0) から、特定のセル内のデータにもアクセスできるようになりました。また、パネル、行、列を整数の ID で参照する新しいコマンドも追加されました。名前ではなく、整数の ID を使うことで、データのアクセスが速くなります。