.vcd ファイルは、シミュレーションのデバッグに役立つすべてのシミュレーション波形情報を含む IEEE 1364-1995 標準ファイルです。デザイン内のすべての信号が含まれているため、波形ウィンドウに信号を追加する必要がある場合はシミュレーションを再実行する必要はありません。
.vcd ファイルを作成するには:
1) 書き起こしウィンドウでデザインを正常にコンパイルおよび読み込む
2) VCD ファイル名を指定
- 構文: vcd ファイル.vcd
3) VCD が目的のインスタンスの下で信号をダンプできるようにします
- 構文: vcd add /*
注: このコマンドは、子インスタンスの信号をダンプしません。
暗号化されたインスタンスで VCD を有効にすると警告が生成されます
4) シミュレーションを実行して VCD データベースを生成
5) シミュレーションを終了する
- 構文: quit –sim
Modelsim 波形ウィンドウの .vcd ファイルに信号を表示するには:
1) ModelSim で VCD を WLF 形式に変換
- 構文: vcd2wlf
注: 変換に失敗した場合、ほとんどの場合、既存でないインスタンスパスが原因です。手順 3 で指定したインスタンスパスが正しいことを確認します。
2) 現在の ModelSim セッションを終了します (適切な VCD ファイルを生成するために ModelSim に必要)
3) ModelSim セッションを開き、ステップ 1 で作成した WLF ファイルを開きます。
- ファイルメニュー -> Open -> file2.wlf
4) [オブジェクト] ウィンドウでデバッグ用の信号を選択し、[波形] ウィンドウに追加します。