インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットのインストール・スクリプトを使用すると、同一システム上で複数バージョンのツールキットを共存させることができます。アップグレード後に、すべてのツールキット・ファイルを保存するプロセスは、Windows と Linux で若干異なります。
OpenVINO ルート・ディレクトリー
インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキット・スクリプトでは、インストールされているバージョンの名前を持つ OpenVINO ルート・ディレクトリーを作成します。シンボリック・リンクは、最後にインストールされた OpenVINO™ のルート・ディレクトリーを指しています。
インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットの新しいバージョンをインストールすると、インストーラーは新しいバージョン番号が名前に付いているディレクトリーを作成し、新しく作成されたディレクトリーを指すシンボリック・リンクを更新します。以前のインストール・ディレクトリーはシステムに残っており、影響はありません。
以前にシステムにインストールした別のバージョンの OpenVINO を使用したい場合、使用したい OpenVINO のバージョンを含む OpenVINO のルート・ディレクトリーを指すシンボリック・リンクを更新します。
OpenVINO デモ、サンプル、およびダウンロード・モデル
インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットのインストールには、インストールの検証や、アプリケーションでの推論エンジンの使用方法を示すデモとサンプルが用意されています。インストール・プロセス中にこれらのデモおよびサンプルをビルドする際、ビルド・ディレクトリーは OpenVINO ルート・ディレクトリーで作成されません。デモビルド、サンプルビルド、およびダウンロード済みのモデルを含むディレクトリーは、Windows と Linux で異なります。
インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットをアップグレードする際にこれらのディレクトリーを保持する場合には、新しいバージョンのツールキットをインストールする前にこれらのディレクトリーの名前を変更するか、移動する必要があります。
ディレクトリーの名前を変更するだけです。例えば、 C:\Users\
要約すると、同じシステム上でインテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットの複数バージョンを維持したい場合には、次を行います。