2023年~2024年インテル IT 年次業績報告書
このインテル IT 年次業績報告書は、インテルの成長を支え、進化し続けるために、進捗状況と業績を記録したものです。
次世代の IT の進化
2023年~2024年インテル IT 年次業績報告書 (APR):
インテルは急速に進化しており、インテル IT 部門は、その進化の重要な原動力となっています。インテルの IT 環境の構築者として、インテルのビジネスにおいて戦略的で信頼できるテクノロジー・パートナーです。イノベーション、AI、最適化、およびインテルの従業員、エンドユーザー、インテルのお客様の IT 体験向上に重点を置いています。
インテル IT 部門は、IT をビジネスとして運用します。つまり、価値に基づく成果に焦点を当て、収益の増加やコストの削減、あるいは節約により、ビジネス価値をもたらす場合にのみ、技術的なプロジェクトに投資し、優先順位をつけるということです。私たちはインテルのビジネス部門と同調している場合にのみ、ビジネス価値を認めることができます。長年にわたり、インテル IT 部門は、組織の包括的な目標に優先順位をつける戦略と運用を遵守しながら、利害関係者である企業と重要な提携関係を構築してきました。しかしながら、課題はまだ残されており、インテル IT 部門は、この先の課題に対処するために進化し続けています。インテルの新しい CIO として、私は IT 部門のチームと協力して、IT 部門がイノベーションの光となり、インテルの変革と継続的な成長の先頭に立つ、極めて重要なテクノロジーとリソースを提供できるように支援します。2024年に向けて、より深いパートナーシップをビジネス部門全体に築くことが最も重要です。「チーム・オブ・チームズ」の精神で取り組むインテルの組織計画には、効率的な統合、高い基準、明確さ、説明責任が含まれています。
「One Intel」、「One IT」という考え方は、インテルの IDM 2.01 進化の加速に不可欠です。インテルは、IT IDM 2.0 アクセラレーション・オフィス (IAO) を設立し、ビジネス部門や機能チームと緊密に連携しながら、新しい社内ファウンドリー・モデルを実現し、損益計算書別の報告を開始しました。
IAO は、インテルの製品とファウンドリー・ビジネスの部門を強固にサポートするために、インテルのエンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) システムの大規模なアップグレードに着手しています。このことは、コストを削減する素晴らしい機会となっており、レガシー・アプリケーションの約 40% を削減することを目標としています。その他の IAO の重点分野には、サプライチェーン計画とデータ分析が含まれます。インテルは、IAO によって総計 30 億米ドルを節約し、さらなる利益を得ています。IAO は、内部ファウンドリー・モデルがインテルの健全なマージンを回復し、競争力のあるコスト構造を確立して、プロセスと製品のリーダーシップを実現するために必要な文化とインセンティブを強化する支援となります。
インテル IT 部門は、俊敏で革新的、かつ回復力があり、運用性を高めるよう注力し続けます。私たちは、大企業の最大の優先課題に、リーダーシップの役割を担うことで、迅速に対応してきました。インテルの前社長であり、元 CEO のアンディ・グローブは、インテル IT 部門に広がる興奮とエネルギーを捉え、「企業は生き物であり、常に新しく生まれ変わり続けなければなりません。方法を変える必要があります。焦点は変わらなければなりません。価値観を変化させる必要があります。これらの変化をすべて合わせたものが、変革です」
2024年には、インテルの IT 部門は、インテルの IDM 2.0 変革を実現するために必要な、最新で信頼性が高く、回復力のあるテクノロジー・ソリューションを提供することで、その進化的なコンセプトを基盤に構築されます。