かつて、最適なコンピューター・テクノロジーを選択することは、ほとんどの場合、妥協点を見つけ出すもどかしい課題となっていました。長時間バッテリーか、それとも、低コスト、大画面、携帯性の方を優先するか、といった問題です。現在、ノートブック PC とデスクトップ PC のどちらかを選択することは、不満ながら受け入れることではなく、選択肢を最大限に広げることに変わっています。テクノロジーが絶えず向上していること、そして、これまでになく幅広いオプションがあることから、個々のニーズに合う最適な PC を選択できます。
ノートブック PC とデスクトップ PC の比較: 基本的な違い (ただし不変ではない)
ノートブック PC の売上高が初めてデスクトップ PC を超えたのは 2008年にさかのぼります。その後、性能の進化と価格の低下に伴い、ポータブルデバイスはさらに定着しました。それでもデスクトップ PC が消えることはありませんでした。コンピューティングにおけるほかのあらゆることと同様に、適切な選択かどうかは、デバイスをどのように使用するかによって変わります。この 2 種類の PC の一般的な違いは次のとおりです。
- ノートブック PC は、外出先での使用に適しています。外部電源から切り離して、持ち歩くことができます。一般に、スペースを取らず、別売モニターを購入する必要がありません。
- デスクトップ PC にも、利点はたくさんあります。デスクトップ PC は一般に、低コストで高い処理能力と拡張性を備えています。アップグレード、修理、カスタマイズも比較的簡単です。そのため、今も本格的なゲーマーの大多数から好まれる選択肢となっています。また傾向として、付属するスピーカーの品質が高く、周辺機器のオプションが豊富なことと、キーボードが大きいという特長があります。
とはいえ、もはや絶対的なルールはありません。新しいミニ・デスクトップ PC の中には、ノートブック PC と同じくらい小型で目立たないものもあります。また最近のノートブック PC は、どんなタイプのデスクトップ PC と比べても引けを取らないパワーとパフォーマンスを提供できます。
一体型: PC を味方につける
今のデスクトップ PC の機能は、非常に進化しています。その最も明確な例が一体型 PC です。これはまさに PC の発想を転換させるものです。大きなタッチスクリーンと内蔵バッテリーを備えた一体型 PC によって、デスクトップ PC とノートブック PC の境界は曖昧になっています。一体型 PC は立てて置くことも、横にすることも、電源コードを抜いて家中のあらゆる場所に手軽に移動することも可能です。このタイプのコンピューターは、壁に取り付けて、HD コンテンツを制作、ストリーミング、共有したり、さらにオンラインゲームを家族でプレイしたり、音楽を聴いたりすることもできます。
一体型 PC は、従来のデスクトップ PC よりもコストが高く、アップグレードが困難な場合がありますが、従来のホーム・コンピューターに代わる、省スペースでスタイリッシュな PC です。
「実際のところ何に投資しているかというと、ノートブック PC に関しては、お気に入りのデザインです。これには重量、厚さ、画面サイズが含まれますが、キーボードのレイアウト、タッチパッドの大きさ、画面の周りのベゼルの幅、金属かプラスチックか、蓋の裏の色やパターンなども含まれます」
2 in 1: 汎用性の高さ
最新のコンピューターの柔軟性が明確に現れているのが、2 in 1 です。これは、従来のクラムシェル・モード、タブレットモードのほか、テントのように立てるなど体勢を切り替えることのできるノートブック PC です。2 in 1 には、完全に取り外すことのできる画面、または 360 度後ろに折りたたむことのできる自由自在の画面が搭載されています。後ろに折りたためる画面は、主にノートブック PC の体験を求めているユーザーを対象としています。デタッチャブル型は、2 in 1 を主にタブレットとして使用するユーザーに最適です。
映画鑑賞、勉強、小規模ビジネスの運営、その他のタスクの実行など、PC を何に使う場合でも、ニーズにぴったり合う選択肢があります。まずは、PC をどのように使用するか、また、携帯性、パフォーマンス、柔軟性、モニターサイズ、価格の点で何が必要かを検討してください。購入に踏み切るのはその後です。