以下の例では、ツールコマンド言語 (Tcl) を使った機能の実装方法について説明します。Tcl の詳細については、Quartus II ヘルプおよび Quartus II ハンドブックの Tcl スクリプティングの章を参照してください。これらの Tcl の例は、Quartus II ソフトウェア・バージョン 3.0 以降を対象としています。
Mentor Graphics® ModelSim* および ModelSim*-Altera® シミュレーター・ソフトウェアの Tcl 例については、ModelSim* Tcl のスクリプティング例を参照してください。
プロジェクトとアサインメントの操作
プロジェクトを開く
ほとんどすべてのスクリプトが、プロジェクトを開きます。スクリプトを実行する際、コマンドライン引数にプロジェクト名やリビジョン名を指定する例や、プロジェクトを効率的に開く方法などを紹介します。
すべてのピンを仮想化する
ロジックロック・リージョンのデザインフローを使用する場合、すべての I/O ピンを仮想化することが有効な場合があります。この例では、プロセスを簡単にするためのプロシージャーが含まれます。
タイムグループ内のノードの詳細説明
正しいアサインメントを確認するために、タイムグループ内の全ノードのリストを確認することが必要な場合があります。この例では、タイムグループ内のすべてのノードのリストを取得します。
トップレベル・インスタンス名のマッチング
この例では、ワイルドカード・パターンにマッチするトップレベル・インスタンス名を取得する Tcl プロシージャーを示します。
コンパイル
自動スクリプト・エグゼキューション
この例では、コンパイル後、あるいはコンパイル中の任意の段階で、スクリプトを自動的に実行します。
プロジェクトの自動アーカイブ作成
このスクリプトは、コンパイル後にプロジェクトのアーカイブを自動的に作成し、コンパイル終了時刻に基づいて名前を付けます。
自動バージョンナンバー
この例では、デザインにハードウェアのバージョンナンバーを含め、コンパイルのたびにバージョンナンバーを自動更新するさまざまな方法を示します。
SDO ファイルの結合
このスクリプトは、Quartus II ソフトウェアで生成された 2 つの個別の最小および最大タイミング SDO ファイルから、最小および最大タイミング・ナンバーを含む標準遅延フォーマット出力 (.sdo) ファイルを作成します。
レポーティング
カスタム・レポート・パネル
Quartus II GUI のコンパイルレポートで、カスタム・レポート・パネルを作成できます。ここでは、その方法と、いくつかのサンプル・アプリケーションを紹介します。
非デフォルトのグローバル設定
設定を変更することでデザインのパフォーマンスが低下する場合などに、デフォルト値から変更した設定のリストを確認することができて便利です。このスクリプトは、非デフォルトのグローバル設定を持つレポートパネルをプロジェクト内に作成します。
レポートデータの CSV ファイルへのエクスポート
この例では、Quartus II レポートからデータをコンマ区切り値
(.csv) ファイルにエクスポートして Excel で開く方法を紹介します。
ロジックレベルのレポート
デザインを最適化するのに、レジスター間のロジックのレベルに関する情報が役立つ場合があります。この例では、ロジックレベルごとのパスの分布を示すヒストグラムデータを生成し、Excel でグラフ化できます。
高度なクラシックタイミング解析
タイミングノードの検索
advanced_timing パッケージを使用しているとき、デザインエントリー名に対応するノード ID を探すことがしばしば必要になります。このプロシージャーを使って、Quartus II タイミング・ネットリスト内で、指定した名前に一致するノードを検索します。
任意パスのタイミングレポート
デフォルトの Quartus II Tcl コマンドは、非レジスタ間パスのタイミングをレポートするための限定的なサポートを提供するもので、エンドポイント間のすべての組み合わせパスをレポートするものではありません。この高度なスクリプトは、これらの機能を追加します。