レポート用カスタムスクリプト

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タイミング・アナライザーは、Quartus® II ソフトウェア内の各デザインコンパイル後に、Quartus® II コンパイル・レポート内にタイミングレポートを生成する、カスタム・タイミング・レポート・スクリプトをエクゼキュートできます。正確なパス、および実行するタイミング分析のタイプを指定するフレキシビリティーがあります。

コンパイル中にレポートをカスタマイズする Tcl スクリプトファイル オプションを使用して、カスタム・タイミング・レポート・スクリプトを指定します。このオプションは、Quartus® II ソフトウェアの、[割り当て]メニューの下にあるタイミング分析設定で利用できます。図 1 は、Quartus® II ソフトウェア内のオプションを示しています。

図 1.カスタムスクリプト・オプション

カスタム・タイミング・レポート・スクリプトを指定した後は、Quartus® II ソフトウェアからタイミング・アナライザーが呼び出されるたびに、スクリプトが実行されます。以下の例は、カスタム・タイミング・レポート・スクリプトのサンプルを示しています。

report_timing -from_clock [get_clocks clk_src] -to_clock [get_clocks clk_dst] /
-setup -panel_name {My Report}

create_timing_summary -setup -panel_name "Summary (Setup)"

図 2 は、タイミング・アナライザーがカスタム・タイミング・レポート・スクリプトを実行した後の、Quartus® II コンパイルレポートを示しています。

図 2.カスタムレポート出力

タイミング・アナライザー UI でのタイミング分析実行中には、カスタムスクリプトは実行されません。タイミング・アナライザー UI が、Quartus® II ソフトウェア内でタイミング分析を実行する場合にのみ、カスタムスクリプトが実行されます。