チェックサム・ハードウェア・アクセラレーターのデザイン例

author-image

投稿者:

このデザイン例では、メモリー内のデータバッファーのチェックサムの計算に、ハードウェア・アクセラレーターによるチェックサム・コンポーネントを使用しています。チェックサム・アクセラレーターは、3 つのサブコンポーネントで構成されています。

  1. チェックサム・カリキュレーター
  2. リードホスト
  3. チェックサム・コントローラー

図 1 に、Nios® II プロセッサーと DDR SDRAM に接続されたチェックサム・アクセラレーターのブロック図を示します。

図 1: チェックサム・アクセラレーターのブロック図

すべてのコンポーネントに搭載されている Avalon® インターフェイスを相互に接続して、チェックサム・アクセラレーターを構成できます。任意のコンポーネントを、同等の機能を持つ別のコンポーネントに置き換えることができます。例えば、コントローラー・コンポーネントを、単独で動作するステートマシンに置き換えることができます。

この例では、コントローラは Nios II プロセッサーに接続されています。このプロセッサーは、メモリーバッファーのベースアドレスとデータ長をコントローラー・コンポーネントに伝達します。リードホストはこの情報を受け取ると、継続的にメモリーからデータを読み込み、チェックサム・カリキュレーターに渡してチェックサム操作を行います。

すべてのデータに対するチェックサム計算が完了すると、カリキュレーターは有効な信号をチェックサムの結果とともにコントローラーに送信します。次に、コントローラーはステータスレジスターに DONE ビットをセットし、割り込み信号もアサートします。DONE ビットと割り込み信号がアサートされている場合にのみ、コントローラーから結果を読み取る必要があります。

このアクセラレーター・コンポーネントは、32 ビットと 64 ビットの両方のデータチェックサム計算に対応しています。ソフトウェア・チェックサムに対するハードウェア・アクセラレーションによるチェックサム実装の高速化は、32 ビットデータで最大 30 倍、64 ビットデータで最大 60 倍となります。

このデザイン例は、Nios II Embedded Evaluation Kit (NEEK)、Cyclone III Edition で使用することを目指しています。

ハードウェアのデザイン仕様

デザインには以下のコンポーネントが含まれます。

  • Nios II プロセッサー (Nios II/f 高速コア)
  • DDR SDRAM ハイパフォーマンス・コントローラー
  • Avalon メモリーマップド・パイプライン・ブリッジ
  • パフォーマンス・カウンター
  • インターバル・タイマー
  • プッシュボタン・パラレル I/O (PIO)
  • LED PIO
  • JTAG-UART
  • システム識別 (ID) ペリフェラル
  • チェックサム・コントローラー
  • チェックサム・カリキュレーター
  • リードホスト

このデザイン例を使用

この例を実行するには、altera_avalon_checksum_de.zip をダウンロードして、ハードドライブに解凍します。次に、.zip ファイル内にある readme.doc の指示に従います。

このデザインの使用には、インテル® デザイン例ライセンス契約の条件が適用されます。