インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・スタンダード・エディション・バージョン 21.1 と earler の問題により、ピンプランナーは、MAX® V デバイスでのデバイス移行に使用できない誤った差動ピンペアを表示します。
[デバイスの移行] 機能で 移行デバイス を追加すると、ピンプランナーには、デバイスの移行に使用できるピンのみが表示されます。 [差動ピンペア接続を表示 ] が有効になっている場合、差動ピンペアを示す赤い線が表示されます。 しかし、これらの赤い線には、デバイスの移行に使用できる差動ピンペアが表示されない場合があります。
例えば、電流デバイスとして 5M570ZF256 が選択され、移行デバイスとして 5M1270ZF256 が選択され、差動ピンペア接続を表示 する場合、ピンプランナーは次の図を示します。 差動ピンペアには多くの赤い線がありますが、デバイス移行には緑で囲まれた差動ピンペアのみが使用できます。
図 1。ピンプランナーでのピン位置図
この問題を回避するには、各差動ピンペアの両ピンが同じピン位置を持ち、ピンアウトファイルを比較して電流デバイスと移行デバイス間で同じ極性を持っているかどうかを手動で確認してください。
MAX® V デバイスのピンアウトファイルには、差動ピンの名前を表示するエミュレーションされた LVDS 出力チャネル列を探します。 DIFFIO_p および DIFFIO_n は差動ピンペアです。 例えば、DIFFIO_L1pとDIFFIO_L1nは差動ピンペアです。
以下に、デバイスの移行に差動ピンペアを使用できるかを確認する方法の例を示します。
- 5M570ZF256 では、ピン C2 が DIFFIO_L1nで、ピン C3 が DIFFIO_L1p。 しかし、5M1270ZF256 では、ピン C2 は DIFFIO_L1n で、ピン C3 は DIFFIO_L2p。5M1270ZF256 の差動ピンペアではありません。 C2-C3 のピンペアは、デバイスの移行には使用できません。
- 5M570ZF256 では、ピン R9 が DIFFIO_L11nで、ピン T9 が DIFFIO_L11p。 5M1270ZF256 では、ピン R9 が DIFFIO_L13n で、ピン T9 が DIFFIO_L13p。R9-T9 のピンペアは差動ピンペアで、5M570ZF256 と 5M1270ZF256 の両方で同じ極性を持っています。 差動ピンペア R9-T9 をピン移行に使用できます。
この問題は、バージョン 22.1 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・スタンダード・エディション以降修正されています。