インテル® Arria® 10 デバイスと インテル® Cyclone® 10 GX デバイスのハードウェア制限により、工場出荷時のコンフィグレーション イメージの開始アドレスが0x00000020されていない場合、ユーザー ウォッチドッグ タイムアウト エラーの後、リモート システム アップグレードは工場出荷時のコンフィグレーション イメージの読み込みに失敗します。
この問題を回避するには、工場出荷時の設定イメージの開始アドレスが 0x00000020 に自動的に設定されていない場合に、手動で0x00000020するように設定します。
工場出荷時コンフィグレーションイメージの開始アドレスは .map ファイルで確認できます。.map ファイルは、[ メモリ マップ ファイルの作成 ] オプションを有効にすると作成されます。
インテル Arria 10 および インテル Cyclone 10 GX でリモート・システム・アップグレード用の .jic ファイルを生成する手順については、リモート・アップデート・インテル FPGA IP・ユーザーガイドの以下のセクションを参照してください。
プログラミング・ファイルの変換ツールでファクトリー・コンフィグレーション・イメージ .sof を追加した後、以下の手順に従って、ファクトリー・コンフィグレーション・イメージの開始アドレスを手動で設定します。
- [変換する入力ファイル] で、工場出荷時の構成イメージ .sof が添付されている [SOF Data Page_0] 行を選択します (図 1 を参照)。
- [プロパティ] ボタンをクリックして、[SOF データ プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [選択したページのアドレス モード] で、[開始] を選択します。
- [開始アドレス] フィールドに「0x00000020」と入力します。
- OK をクリックします 。
図 1: SOF データ プロパティ