Errata - Quartus® II ソフトウェア・バージョン 12.1 SP1 における既知のStratix V タイミング・モデルの問題

Stratix® V デバイスのタイミングモデルは、Quartus® II ソフトウェア・バージョン 13.0 で更新され、バージョン 12.1 SP1 の問題に対処しました。これらの変更は、以前のバージョンの Quartus® II ソフトウェアで「最終」タイミング・ステータスが指定されていたデバイスを含め、すべてのStratix V デバイスに影響を与えます。

インテル® Quartus® II ソフトウェアの他のバージョンでのタイミングモデルの変更については、以下の関連ソリューションのセクションを参照してください。

状況によっては、M20K clr 入力がタイミング分析されません。

clrM20K メモリーの入力は、グローバル、地域、または周辺クロックバッファーによって直接駆動される場合、Quartus® II ソフトウェア・バージョン 12.1 SP1 およびそれ以前のバージョンの Time Columbus タイミング・アナライザーでは分析されません。

ロジック遅延と配線遅延で軽微なエラーが発生する

インテル® Quartus® II ソフトウェア・バージョン 12.1 SP1 以前のソフトウェア・エラーにより、一部のロジックおよび配線遅延 (通常は<20ps) でタイミング・モデリング・エラーが発生しました。

タイミングモデルは、Quartus® II ソフトウェア・バージョン 13.0 および Quartus® II ソフトウェア・バージョン 12.1 SP1 パッチ 1.dp7 で更新されました。現在インテル® Quartus® II ソフトウェア・バージョン 12.1 SP1 を使用している場合、IP の再生成を必要とせずに、バージョン・パッチ 1.dp7 を使用して作業を継続できます。パッチ 1.dp7 は、以下の関連ソリューションからダウンロードできます。Quartus® II ソフトウェア・バージョン 13.0 には、バージョン 12.1 SP1 パッチ 1.dp7 のタイミング・モデル変更に加えて機能が含まれています。

デザインで M20K メモリーを使用している場合 Clr クロックバッファーによって駆動される入力、または Time Columbus タイミング・アナライザーがタイミングエラーを報告しない場合でもタイミング関連の問題をデバッグしている場合、Quartus® II ソフトウェア・バージョン 13.0 またはパッチ 1.dp7 を使用したバージョン 12.1 SP1 のいずれかでタイミング分析を再実行します。

• 設計データベースをバックアップします。
• 以前のバージョンの Quartus® II ソフトウェアでデザインを開き、データベースをエクスポートします。[プロジェクト] メニューで [ データベースのエクスポート] をクリックします。プロンプトが表示されたら、推奨されている export_db ディレクトリーにデータベースをエクスポートします。
• Quartus® II ソフトウェアのバージョン 13.0 またはバージョン 12.1 SP1 をパッチ 1.dp7 で起動します。
• プロジェクトを開きます。以前のバージョンのデータベースに上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[ はい] をクリックして 、export_db・ ディレクトリーからデータベースをインポートします。
• デザインで Timeのタイミング・アナライザーを実行します。

タイミング違反が発生した場合は、Quartus® II ソフトウェア・バージョン 13.0 またはバージョン 12.1 SP1 でパッチ 1.dp7 を使用してフィッターを実行して、デザインのタイミングを閉じます。