PLL 使用概要レポートは、初期カウンターおよび VCO タップ設定に基づいて、Stratix® V、Arria® V、Cyclone® V デバイスの出力クロックフェーズを表示します。 初期カウンターは、出力クロックの「粗い」位相シフトを 1 つの VCO 期間に設定します。 VCO タップは、出力クロックの「細かい」位相シフトを設定します。これは、VCO 期間の 1/8 に等しくなります。 これらの設定を組み合わせて、出力クロックに高解像度の位相調整を提供します。
PLL の使用概要レポートには、初期カウンター設定のC_Counter_PRSTが表示されます。有効な値は、1 で始まる任意の正の整数値です。VCO フェーズタップ設定は C_Counter_PH_Mux_PRST と表示されます。有効な値は 0 ~ 7 です。
これらの値を時間単位のフェーズシフトに変換するには、次の式を使用します。
フェーズシフト = [(C_Counter_PRST - 1) (C_Counter_PH_Mux_PRST / 8)] * VCO_period
VCO_periodは PLL の使用概要レポートにPLL_Output_Clock_Frequencyとして表示され、以下のように計算できます。
VCO_period = Reference_Clock_Frequency * M_Counter / N_Counter