はい。Quartus® II ソフトウェア・バージョン 8.1 がリリースされて以来、MLAB ブロックに堅牢なタイミングモデルを提供する MLAB デバイスのタイミングモデルのアップデートがあります。
このタイミングモデルのアップデートの影響を受けるデバイスは次のとおりです。
- EP3SL110
- EP3SL150
- EP3SL340
- EP3SE80
- EP3SE110
MLAB を使用している影響のあるデバイスでは、有益なスキューの場合、MLAB ホールドタイム違反が発生する可能性があります。
最適化オプションが ON に設定されているか、MLAB がローカルにルーティングされたクロックを使用している場合。これらの条件を確認するには、次の手順に従ってください。
- デザインで MLAB が使用されているかどうかを確認するには、<プロジェクト名>.fit.rpt ファイルまたは GUI で Fitter コンパイルレポートのフィッター RAM サマリーで MLAB を探します。タイプは MLAB です。
- 有益なスキュー最適化が ON に設定されているかどうかを確認するには、<プロジェクト名>.qsf を参照して次の設定を確認します。
set_global_assignment -name ENABLE_BENEFICIAL_SKEW_OPTIMIZATION ON
- ローカルに配線されたクロックを確認するには、<プロジェクト名>を確認します。fit.rpt またはコントロール信号
GUI のフィッターコンパイルレポートのセクションを参照してください。ローカルにルーティングされる各クロックはグローバルに NO に設定されています。
インテル® Quartus® II ソフトウェア・バージョン 9.0 には、影響を受けるデバイス向けにアップデートされた MLAB タイミング・モデルが含まれています。上記の条件で MIB を実装するデザインの場合は、次の手順に従ってください。
- インテル® Quartus® II ソフトウェア・バージョン 9.0 をインストールします。
- デザインの完全な再コンパイルを実行します。
- タイミング違反が発生していないかどうかを確認します。
- タイミング違反が発生しない場合、これ以上の措置は必要ありません。タイミング違反が発生した場合は、デザインをさらに最適化します。デザインが完全に最適化されたら、すでに現場に存在しているデバイスと今後のすべてのデバイスを、新しく生成されたプログラミング・ファイルで再プログラムします。
MLAB タイミングモデルの変更に関する詳細については 、Stratix III デバイスファミリーのエラッタシート (PDF)を参照してください。