メモリーコンテンツの初期化がサポートされていないため、RTL シミュレーション中にメモリー・インターフェイス信号の波形に 'hxx の値が表示されることがあります。
回避策として、以下を有効にすることで、RTL シミュレーション中にメモリーの書き込みと読み出しを示す詳細メッセージを表示できます。
- インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・プロ・バージョン 18.0 より前のバージョンでは、DDR4 IP で生成された「mem_array_abphy」ファイルで、パラメーター「DIAG_VERBOSE_IOAUX」を値 1 にオーバーライドしていました。
- インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・プロ・バージョン 18.0 以降では、DDR4 IP の 診断 タブにある 詳細シミュレーション・デバッグ・メッセージを表示 オプションを有効にします。または、DDR4 IP で生成された 'mem_array_abphy' ファイルで、パラメーター 'MEM_ABPHY_VERBOSE' を値 1 にオーバーライドします。
Quartus® Prime 開発ソフトウェア・スタンダード・バージョンでは、詳細メッセージは常に有効になっており、表示されます。
DDR4 IP の 診断 タブにある Abstract phy for Fast Sim オプションが有効になっている場合、外部メモリー・モデルはインテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのプロ・バージョンとスタンダード・バージョンの両方で使用されません。そのため、抽象 PHY シミュレーションでは、メモリー・インターフェイス信号の波形には常に 'hxx の値が表示されます。