Python* API ラッパーでソースから Linux* 向けオープンソース・OpenVINO™・ツールキットを構築する方法

ドキュメント

インストール & セットアップ

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2022/12/20

Linux* 用オープンソース ・OpenVINO™・ツールキット で Python* を使用するには、Python* 3.5 以降をインストールしてから、CMake コマンドラインで正しい Python バージョンを指定してツールキットをビルドする必要があります。

Python のバージョンを明示的に指定しない場合、CMake はシステムレベルの Python バージョン (2.7) を取り上げ、Python スクリプトは動作しません。

メモ

以下の手順は、既に Python* をインストールしていることを前提としています。

  1. ビルド ソースから。

    詳細な手順については Linux* のビルド手順 を参照してください。

    $ git clone https://github.com/openvinotoolkit/openvino.git
    $ cd openvino
    $ git submodule update --init --recursive
    $ chmod +x install_build_dependencies.sh
    $ ./install_build_dependencies.sh
    $ mkdir build && cd build

    $ python3 -m pip install -r ../src/bindings/python/src/compatibility/openvino/requirements-dev.txt

     

    メモ

    以下の CMake コマンドラインでは、 3.8 を Python* のバージョンに置き換えます。Python の場所とバージョンは、アーキテクチャーとオペレーティング・システムに依存します。

     

    $ cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \
    -DENABLE_PYTHON=ON \
    -DPYTHON_EXECUTABLE=`which python3.8` \
    -DPYTHON_LIBRARY=/usr/lib/x86_64-linux-gnu/libpython3.8.so \
    -DPYTHON_INCLUDE_DIR=/usr/include/python3.8 ..
    $ make --jobs=$(nproc --all)

     

  2. エクスポート 環境変数を使用します。

    ビルドプロセスが完了したら、環境変数を エクスポート します。

    $ export PYTHONPATH=$PYTHONPATH:/~/openvino/bin/intel64/Release/python_api/python3.8/
    $ export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:~/openvino/bin/intel64/Release/

     

  3. テスト ビルド。

    Core をインポートする次のスクリプトを実行することで、Python* ラッパーを正しく構築したことを確認します。

    $ python3.8
    >>> from openvino.runtime import Core

     

Core を正常にインポートできる場合は、Python ラッパーでOpenVINO™・ツールキットを正しくビルドしました。