SATA ポート構成では、SATA DVD-ROM は Linux* 5.1 で認識されない可能性があります
現象:
Red Hat Enterprise Linux* 5.1 では、SATA ポートが BIOS で AHCI として構成されている場合、未検証の SATA DVD-ROM の一部が検出されないことがあります。サーバーはインストール DVD から起動できますが、インストール方法としてローカル CD-ROM を選択すると、以下のエラーメッセージが表示されます。
ドライバーが見つかりません
このインストールの種類に必要なタイプのデバイスが見つかりません。
ドライバーを手動で選択するか、ドライバーディスクを使用しますか?
USB DVD-ROM またはネットワークなどの別の方法を使用してインストールを実行できますが、OS 起動時に以下のようなエラーメッセージが表示される場合があります。
ata3.00: failed to set xfermode (err_mask=0x4)
ata3: COMRESET failed (errno=-16)
OS 起動後に、SATA DVD-ROM は検出できません。
解決方法:
検証済みのハードウェア・リストから DVD-ROM ドライブを使用してください。
または、この回避策を試行できます。これらの手順により、SATA が IDE モードに設定されている場合、ハードドライブのパフォーマンス低下の問題を解決できます。
BIOS で IDE として SATA モードを構成:
- [詳細設定] > [SATA コントローラーの構成] を選択します。
- オンボードの SATA コントローラーを [有効] に設定します。
- IDE として SATA を構成します。
オペレーティング・システムがすでにインストールされている場合は、/boot/grub/grub.conf ファイルを編集して、カーネル /vmlinuz-... definition の各行の末尾に ide0=noprobe ide1=noprobe を追加します。
OS がインストールされていない場合は、以下の手順を完了して Red Hat* Enterprise Linux* 5.1 をインストールします。
- インストール DVD から起動する。起動オプションとして linux ide0=noprobe ide1=noprobe を入力します。
- ファイルがコピーされ、最初の再起動のプロンプトが表示されたら [Ctrl] キー + [Alt] キー + [F2] キーを押してテキストコンソールに切り替え、インストールを続行します。
- vi /mnt/sysimage/boot/grub/grub.conf を入力します。
- カーネル /vmlinuz-...definition の各行の末尾に、ide0=noprobe ide1=noprobe を入力します。
- grub.conf を保存したら、[Ctrl] キー + [F6] キーを押して再度グラフィックス画面に切り替えます。
- システムを再起動してインストールを完了します。