インテル® スマート・レスポンス・テクノロジー ユーザーガイド
インテル® スマート・レスポンス・テクノロジーとは、インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) の一機能です。コンピューター・システムのパフォーマンスを向上させるキャッシュ機能に関するテクノロジーです。インテル® RST では、ハードディスク・ドライブとシステムメモリー間でキャッシュメモリーを使用するようにソリッドステート・ドライブ (SSD) 搭載コンピューター・システムを設定します。
インテル® RST は、単一ドライブレターのソリューションとして機能します。キャッシュとして使用される SSD デバイスに別のドライブレターは必要ありません。
システム要件
- インテル® Z68 / Z87 / Q87 / H87 / Z77 / Q77 / H77 Express チップセット搭載デスクトップ・ボード
- インテル® Core™ プロセッサー (LGA 1155 または LGA 1150 パッケージ)
- SATA モードが RAID に設定されているシステム BIOS
- インテル® RST ソフトウェア・バージョン 10.5 以降
- 1 台のハードディスク・ドライブまたは複数のハードディスク・ドライブで構成された単一の RAID ボリューム
- 容量 18.6 GB 以上のソリッド・ステート・ドライブ (SSD)
- オペレーティング・システム: Windows* 8 または Windows* 7 (32-bit および 64-bit Edition)
設定ガイド
BIOS 設定画面で SATA モードを設定する:
- コンピューターを起動し、F2 キーを押して BIOS 設定メニューに入ります。
- Configuration > SATA Drives にアクセスします。
- Chipset SATA Mode 設定を選択して、値を RAID に変更します。
- F10 キーを押して設定を保存し、システムを再起動します。
オペレーティング・システムをインストールする
ドライブ (または RAID ボリューム) に OS のインストールを開始する:
- 必要なドライバーをすべてインストールします。
- インテル RST ソフトウェア (バージョン 10.5 またはそれ以降) をインストールします。
インテル® RST を有効にする
インテル RST ソフトウェアでは、インテル・スマート・レスポンス・テクノロジーを「高速」と表現します。インテル RST を有効にするには :
- すべてのプログラム またはタスクバーのアイコンからインテル RST ソフトウェアを実行します。
- ステータス または 高速 メニューにある 高速の有効 をクリックします。
- キャッシュデバイス用の SSD を選択します。
- キャッシュメモリーとして割り当てる SSD 容量のサイズを選択します。
注 SSD の残りの容量は、自動的に作成される 1 台の RAID 0 ボリュームのデータ保存用ディスクとして使用されます。 - 高速化するドライブ (または RAID ボリューム) を選択します。
- 最大限のパフォーマンスを実現するには、システム・ボリュームまたはシステムディスクを高速化することをお勧めします。
- 高速モードを選択します。初期設定では 拡張モード が選択されます。
注 拡張モード:データ保護に最適化して高速化します。
最速モード:入出力性能を最適化して高速化します。 - [OK] をクリックします。画面の表示が更新されて、高速ビューに新しい高速化設定が表示されます。これで、お使いのシステムにおけるインテル・スマート・レスポンス・テクノロジーの設定が正常に完了します。
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ビデオ: インテル® デスクトップ・ボードでインテル® スマート・レスポンス・テクノロジーを有効にする方法 |