インテル® デスクトップ・ボードのポート 80h POST コード

ドキュメント

インストール & セットアップ

000005500

2017/11/09

ここでは、EFI (Extensible Framework Interface) に基づいたBIOS の、ビープコード、エラーメッセージ、POST (Power-On Self Test) コードについて説明しています。

内容:
ビープコード
BIOS エラーメッセージ
ポート 80h POST コード
POST コードの表示
POST コードの範囲
POST コード
一般的な POST 手順

ビープコード

POST (Power-On Self Test、起動時試験) 中、ボードに実装されたスピーカーからビープ音によるエラーコード (ビープコード) が鳴ることがあります。スピーカーが実装されていないインテル® デスクトップ・ボードもあります。

タイプ パターン 動作周波数
メモリーエラー 長音 3 回 1,280 Hz
温度警報 高さの違う四音が交互に鳴ります:
高音、低音、高音、低音
高音: 2,000 Hz
低音: 1,600 Hz

BIOS エラーメッセージ

エラーメッセージ: 説明
A processor that wasn't meant to be used with this board was detected.Using an unsupported processor can result in improper operation, damage to the desktop board or processor, or reduced product life.System shuts down in 10 seconds. 搭載されているプロセッサーがご使用のデスクトップ・ボードに対応していません。
CMOS Battery Low バッテリー・バックアップ用のボタン電池が切れかけています。ボタン電池を早急に交換してください。
CMOS Checksum Bad CMOS チェックサムが正しくありません。CMOS メモリー内容が破損されている可能性があります。BIOS セットアップを起動して、設定をリセットしてください。
Memory Size Decreased 前回起動時と比較して、メモリーサイズが減少しています。もしメモリーを取り外していないのであれば、メモリーが壊れている可能性があります。
No Boot Device Available システムは起動するデバイスを検出しませんでした。

ポート 80h POST コード

POST (Power-On Self Test、起動時試験) 中、BIOS は診断経過コード (POST コード) を I/O ポート 80h に送信します。POST に失敗した場合、ポート 80h に最後の POST コードが出力されます。このコードを使用して、エラーが発生した原因をご確認ください。

POST コードの表示

以下のいずれかの方法で POST コード を表示することができます。

POST カード (PCI アドイン・カード) POST カードはポートの内容を解析し、LED ディスプレイに表示します。POST カードは必ず PCI バスコネクター 1 に装着してください。 PCI POST カード
オンボードの POST コード LED ディスプレイ 一部のインテル® デスクトップ・ボードには POST コードを表示するオンボード LED が実装されています。 オンボード POST

ポート 80h POST コード範囲

下表には、すべての POST コードと範囲が 16 進数で記載されています。

範囲 カテゴリー/サブシステム
00 – 0F デバッグ・コード:PEIM / ドライバーのデバッグ用に使用します。
10 – 1F ホスト・プロセッサー
20 – 2F メモリー / チップセット
30 – 3F リカバリー
40 – 4F 今後の使用のために予約されています。
50 – 5F I/O バス: PCI, USB, ISA, ATA など。
60 – 6F 現在は使用されていません。
70 – 7F 出力デバイス:すべての出力コンソール用です。
80 – 8F 今後の使用のために予約されています (新しい出力コンソール用)。
90 – 9F 入力デバイス:キーボード / マウス。
A0 – AF 今後の使用のために予約されています (新しい入力コンソール用)。
B0 – BF ブートデバイス:固定メディアとリムーバブル・メディアの両方が対象です。
C0 – CF 今後の使用のために予約されています。
D0 – DF ブートデバイス選択。
E0 – FF E0 - EE: その他のコード
F0 – FF: FF プロセッサー例外。

ポート 80h POST コード

POST コード  
00 - 0F デバッグ・コード:PEIM / ドライバーのデバッグ用に使用
10 - 1F ホスト・プロセッサー
10 ホスト・プロセッサーの起動時初期化 (プロセッサーのブートストラップ)
11 ホスト・プロセッサーのキャッシュ初期化 (AP を含む)
12 アプリケーション・プロセッサーの初期化開始
13 SMM 初期化
14 LAN 初期化
15 初期プラットフォーム用 init ドライバーの終了
16 SMBUS ドライバー初期化
17 SMBUS へのエントリーによる読み込み/書き込み実行
19 CK505 プログラミングへのエントリー
1F 復旧不能な CPU エラー
20 - 2F メモリー / チップセット
21 チップセット・コンポーネントの初期化
22 メモリー DIMM からの SPD の読み出し
23 メモリー DIMM の接続検出
24 メモリー・コントローラーおよび DIMM のタイミング・パラメーターの調整
25 メモリーの設定
26 メモリー設定の最適化
27 メモリーの初期化 (ECC 初期化など)
28 メモリーのテスト
2F メモリーが見つからない、もしくは使用可能なメモリーが見つからない
30 - 3F リカバリー
30 ユーザーからの要求により、クライシスリカバリーが開始されました
31 ソフトウェアにより、クライシスリカバリーが開始されました (flash 破損)
34 リカバリーカプセル読み込み
35 リカバリーカプセルに処理を引き継ぎ
3F リカバー不能
50 - 5F I/O バス (PCI, USB, ISA, ATA など)
50 PCI バスの列挙
51 PCI バスへのリソースの割り当て
52 ホットプラグ PCI コントローラーの初期化
50 - 57 予約 (PCI バス)
58 USB バスのリセット
59 予約 (USB)
5A PATA / SATA バスと全デバイスのリセット
5B 予約 (ATA)
5C SMBUS のリセット
5D 予約 (SMBUS)
5F 復旧不能な I/O バスエラー
60 - 6F

現在のところ 60 - 6F の範囲には有効な POST コードはありません。

この範囲の POST コードが表示されている場合、実際にはB0 - BF のコードです。(7 セグメント LED ディスプレイのデジタル表示では 'b' が 6 のように見えます)。

例:
POST コード B

70 - 7F 出力デバイス
70 VGA コントローラーのリセット
71 VGA コントローラーの無効化
72 VGA コントローラーの有効化
78 コンソール・コントローラーのリセット
79 コンソール・コントローラーの無効化
7A コンソール・コントローラーの有効化
7F 復旧不能な出力デバイスエラー
90 - 9F 入力デバイス
90 キーボードのリセット
91 キーボードの無効化
92 キーボードの接続検出
93 キーボードの有効化
94 キーボード入力バッファーの初期化
95 キーボード・コントローラーへのセルフテスト指示 (PS/2 のみ)
98 マウスのリセット
99 マウスの無効化
9A マウスの接続検出
9B マウスの有効化
9F 復旧不能な入力デバイス (キーボードまたはマウス) エラー
B0 - BF ブートデバイス
B0 固定メディアのリセット
B1 固定メディアの無効化
B2 固定メディアの接続検出 (IDE ハードディスクの検出など)
B3 固定メディアの有効化 / 設定
B8 リムーバブル・メディアのリセット
B9 リムーバブル・メディアの無効化
BA リムーバブル・メディアの接続検出 (IDE CD-ROM の検出など)
BC リムーバブル・メディアの有効化 / 設定
BF 復旧不能なブートデバイス・エラー
D0 - DF ブートデバイス選択
Dy ブート・セレクション y 試行 (y = 0 ~ 15)
E0 - FF その他のコード
E0 PEIM への作業指示開始 (EFI_SW_PC_INIT_BEGIN EFI_SW_PEI_PC_HANDOFF_TO_NEXT に対する初回レポート発行)
E2 パーマネント・メモリー検出
E1、E3 予約 (PEI / PEIM)
E4 DXE フェーズ開始
E5 ドライバーへの作業指示開始
E6 ドライバーへの接続開始
E7 ユーザー入力待ち
E8 パスワード確認
E9 BIOS セットアップ・プログラム開始
EB レガシー・オプション ROM 呼び出し
EF ブート/S3 再開エラー
F4 スリープ状態開始
F5 スリープ状態終了
F8 EFI ブートサービス ExitBootServices() が呼び出されました
F9 EFI ランタイムサービス SetVirtualAddressMap() が呼び出されました
FA EFI ランタイムサービス ResetSystem() が呼び出されました
FF プロセッサー例外

一般的なポート 80h POST 手順

ブートプロセス中のポート 80h コード値は、通常は増加していきます。若い番号のコードはプロセッサー周辺のサブシステム用で、大きな番号のコードは外部周辺機器用のコードです。一般的に、初期化の順序は、プロセッサー→メモリー→バス→入出力デバイス→ブートデバイス、となります。POST 手順はシステムごとに異なります。

POST コード 説明
21 チップセット・コンポーネントの初期化
22 メモリー DIMM からの SPD の読み出し
23 メモリー DIMM の接続検出
25 メモリーの設定
28 メモリーのテスト
34 リカバリーカプセル読み込み
E4 DXE フェーズ開始
12 アプリケーション・プロセッサーの初期化開始
13 SMM 初期化
50 PCI バスの列挙
51 PCI バスへのリソースの割り当て
92 キーボードが接続されていることを検出
90 キーボードのリセット
94 キーボード入力バッファーの初期化
95 キーボード・セルフ・テスト
EB ビデオ BIOS の呼び出し
58 USB バスのリセット
5A PATA / SATA バスと全デバイスのリセット
92 キーボードが接続されていることを検出
90 キーボードのリセット
94 キーボード入力バッファーの初期化
5A PATA / SATA バスと全デバイスのリセット
28 メモリーのテスト
90 キーボードのリセット
94 キーボード入力バッファーの初期化
E7 ユーザー入力待ち
01 INT 19
00 ブート準備完了