
PCI Express* 向けインテル® FPGA IP

インテル® Stratix® 10 DX FPGA 機能デモ
インテル® Agilex™ FPGA PCIe* Gen4 x16 デモ
インテル® Stratix® 10 FPGA PCI Express* Gen3x16 SR-IOV
PCI Express* (PCIe*) プロトコルは、1 秒間に 2.5 ギガトランスファー (GT/s) から 16.0 GT/s 以上のデータ転送速度を備えた高性能、スケーラブル、そして機能豊かなシリアルプロトコルです。PCI Express* 向けインテル® FPGA Intellectual Property (IP) は、PCI-SIG が次世代の仕様を提供するにともない、拡大を続けます。インテルは、1992年以来 PCI-SIG* のメンバーとして、新しい世代のシリコンが登場する度に PCI-SIG* コンプライアンス・ワークショップに参加して現代の業界水準への相互運用性と適合性を確実にしています。
PCI Express* IP ソリューションには、業界のテクノロジーをリードするインテルの PCI Express* ハード・プロトコル・スタック (トランザクション層およびデータリンク層が含まれる) とハード化された物理層 (フィジカル・メディア・アタッチメント (PMA) およびフィジカル・コーディング・サブレイヤー (PCS) が含まれる) が含まれています。インテルの PCI Express* IP には、ダイレクト・メモリ・アクセス (DMA) エンジンやシングル・ルート I/O バーチャライゼーション (SR-IOV) といったソフト / ハード・ロジック・ブロックがオプションで含まれます。Pタイル における最新版のハード IP コアには VirtIO、ScalableIO、および Shared Virtual Memory への機能サポートが含まれています。このハード化された IP とソフト IP のユニークな組み合わせが、最適統合のための優れたパフォーマンスと柔軟性を提供します。
インテルは、プラットフォーム・デザイナーに準拠したインテル FPGA IP 機能ベースの PCI Express* IP ソリューションを提供しています。
P-Tile PCIe* Hard IP は 2019年8月の PCI-SIG コンプライアンス・テストを成功裏に終了しました。結果は PCI-SIG* のインテグレーター・ウェブページに掲載されています。
詳しくは、 インテル® FPGA 販売代理店までお問い合わせください。
P-Tile ハード IP 向け PCIe* 機能:
- ハード IP として実装されたトランザクション層、データリンク層および物理層を含む完全なプロトコルスタック
- エンドポイント・モードおよびルートポート・モードで Gen4 x16 までをネイティブにサポート
- ポート分岐性能: 4 つの x4 ルートポート、2 つの x8 エンドポイント
- アップストリーム・モードおよびダウンストリーム・モード双方で TLP バイパスモードをサポート
- 最大ペイロード 512B までサポート
- 最大 512 の未処理 NPR のみで x16 コントローラーの 10 ビットのタグをサポート
- Separate Refclk with Independent Spread Spectrum Clocking (SRIS)
- Separate Refclk with no Spread Spectrum Clocking (SRNS)
- 共通 Refclk アーキテクチャー
- PCI Express* アドバンスド・エラー・レポーティング (PF のみ)
- D0 および D3 PCIe パワーステートのみサポート
- レシーバーにおける Lane Margining
- リタイマーの存在の検知
多機能およびバーチャライゼーション機能:
- SR-IOV サポート (各エンドポイントで 8 PF、2K VF)
- Configuration Intercept Interface による VirtIO サポート
- Scalable I/O および Shared Virtual Memory (SVM)* サポート (予定)
- Acess Control Service (ACS)
- Alternative Routing-ID Interpretation (ARI)
- Function Level Reset (FLR)
- TLP Processing Hint (TPH)
- Address Translation Services (ATS)
- Process Address Space ID (PasID)
ユーザー・インターフェイス機能:
- Avalon® ストリーミング (Avalon-ST)・インターフェイス / Avalon® メモリー・マップド・インターフェイス (Avalon-MM)
- 別ヘッダー、データおよびプレフィックスを備えたユーザー・パケット・インターフェイス
- ユーザー・パケット・インターフェイスはいかなるサイクルにおいても最大 2 TLP を処理可能 (x16 モードのみ)
- 最大 512 の未処理ノンポステッド・リクエスト (x16 コアのみ)
- 最大 256 の未処理ノンポステッド・リクエスト (x8 および x4 コア)
- 自律ハード IP モードのサポート
- このモードでは、FPGA 構成とユーザー・モードへの入力が完了する前に PCIe* ハード IP のホストとの通信を可能にします。
- PCIe* リンクによる FPGA コア構成 (CVP Init および CVP アップデート)
IP デバッグ機能:
- 以下の機能を含むデバッグ・ツールキット:
- プロトコルおよびリンク・ステータス情報
- PMA レジスターアクセスと Eye View 能力を含む、基本的および高度なデバッグ機能
ドライバーサポート:
- Linux*/Windows* デバイス・ドライバ-
表 1.デバイスサポートとハード PCI Express* IP ブロック数
デバイスファミリー | ハード PCI Express* IP ブロック数 | PCI Express* リンク速度 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Gen1 (2.5 GT/s) | Gen2 (5.0 GT/s) | Gen3 (8.0 GT/s) | Gen4 (16.0 GT/s) | Gen5 (32.0 GT/s) | ||
インテル® Agilex™ デバイス | 1 ~ 3 個 / デバイス | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
インテル® Stratix® 10 デバイス | 1 ~ 4 個 / デバイス | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
インテル® Arria® 10 デバイス | 1 ~ 4 個 / デバイス | ✓ | ✓ | ✓ | ||
インテル® Cyclone® 10 | 1 個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
Stratix® V | 1 ~ 4 個 / デバイス | ✓ | ✓ | ✓ | ||
Arria® V FPGA | 1 ~ 2個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
インテル® Cyclone® 10 GX FPGA | 1 個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
Cyclone® V GT デバイス | 2 個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
Cyclone® V GX デバイス | 1 ~ 2個 / デバイス | ✓ | ||||
Stratix® IV | 2 ~ 4個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
Cyclone® IV GX デバイス | 1 個 / デバイス | ✓ | ||||
Arria® II GZ デバイス | 1 個 / デバイス | ✓ | ✓ | |||
Arria® II GX デバイス | 1 個 / デバイス | ✓ |
表 2.デバイス構成と機能サポート
インタフェース・タイプ | Avalon®-ST | Avalon®-MM | Avalon®-MM (DMA あり) | SR-IOV | CvP / PRoP | |
---|---|---|---|---|---|---|
デバイス / 構成 | ||||||
インテル® Agilex™ デバイス | エンドポイント | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | 提供状況 | Gen4 x16 まで: CvP Init |
ルートポート | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | - | - | - | |
インテル® Stratix® 10 デバイス | エンドポイント | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | 提供状況 | Gen4 x16 まで: CvP Init |
ルートポート | Gen4 x16 まで | Gen4 x16 まで | - | - | - | |
インテル® Arria® 10 | エンドポイント | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | Gen1 x8、Gen2 x4、Gen2 x8、Gen3 x2、Gen3 x4、Gen3 x8 | 提供状況 | Gen3 x8まで: CvP および PRoP |
ルートポート | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | - | - | - | |
インテル® Cyclone® 10 GX FPGA | エンドポイント | Gen2 x4 まで | Gen2 x4 まで | Gen2 x4 | - | Gen2 x4まで: CvP および PRoP |
ルートポート | Gen2 x4 まで | Gen2 x4 まで | - | - | - | |
Stratix® V | エンドポイント | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | Gen1 x8、Gen2 x4、Gen2 x8 Gen3 x2、Gen3 x4、Gen3 x8 | 提供状況 | Gen1: CvP Init および CvP アップデート Gen2: CvP Init および CvP アップデート |
ルートポート | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | - | - | - | |
Arria® V GZ デバイス | エンドポイント | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | Gen1 x8、Gen2 x4、Gen2 x8 Gen3 x2、Gen3 x4、Gen3 x8 | - | Gen1: CvP Init および CvP アップデート Gen2: CvP Init および CvP アップデート |
ルートポート | Gen3 x8 まで | Gen3 x4 まで | - | - | - | |
Arria® V FPGA | エンドポイント | Gen1 x8 および Gen2 x4 まで | Gen1 x8 および Gen2 x4 まで (x2 なし) | Gen1 x8、Gen2 x4 | - | Gen1 x8 および Gen2 x4 まで Gen1: CvP Init および CvP アップデート Gen2: CvP Init |
ルートポート | Gen1 x8 および Gen2 x4 まで | Gen1 x8 および Gen2 x4 まで (x2 なし) | - | - | - | |
Cyclone® V | エンドポイント | Gen2 x4 まで | Gen2 x4まで (x2 なし) | Gen2 x4 | - | Gen2 x4 まで Gen1: CvP Init および CvP アップデート Gen2: CvP Init |
ルートポート | Gen2 x4 まで | Gen2 x4まで (x2 なし) | - | - | - |
- CvP-Configuration via Protocol (プロトコルを介したコンフィグレーション)
- PRoP – Partial Reconfiguration over PCI Express* (PCI Express* を介したパーシャル・リコンフィグレーション)
- SR-IOV – Single Root I/O Virtualization (シングルルート I/O 仮想化)
- DMA – Direct Memory Access (ダイレクト・メモリー・アクセス)
表 3.PCI Express* IP の品質指標
基本情報 | |
---|---|
IP の初回リリース年 | 2005 |
サポートされるインテル® Quartus® Prime ソフトウェアの最新バージョン | 20.2 |
ステータス | 製品化済み |
提供内容 | |
製品に含まれるものは以下のとおりです。
| すべて「あり」 (Readme ファイルの提供を除く) |
IP に同梱されるその他の提供物 | テストベンチおよびデザインのサンプル |
エンドユーザーによる IP のコンフィグレーションが可能なパラメーター化 GUI | あり |
インテル® FPGA IP 評価モードのサポート向けに IP コアが動作可能 | あり |
ソース言語 | Verilog |
テストベンチ言語 | Verilog |
同梱ソフトウェア・ドライバー | あり |
ドライバーがサポートする OS | Linux*/ Windows* |
実装情報 | |
ユーザー・インターフェイス | Avalon® ストリーミング・インターフェイス、Avalon® メモリー・マップド・インターフェイス |
IP-XACT メタデータ | なし |
検証 | |
サポートされるシミュレーター | NCSim、ModelSim、VCS |
検証済みハードウェア | インテル® Arria® 10 デバイス、 インテル® Stratix® 10 デバイス |
業界標準のコンプライアンス・テストの実施 | あり |
「あり」の場合、実施したテストの種類 | PCI-SIG |
「あり」の場合、使用したインテル® FPGA デバイス | インテル® Stratix® 10 GX L タイル、インテル® Stratix® 10 GX H タイル、インテル® Stratix® 10 DX P タイル |
「あり」の場合、実施日 | 2019年8月 (インテル® Stratix® 10 FPGA P タイル) |
「なし」の場合、今後の予定 | 該当なし |
相互運用性 | |
IP における相互運用性テストの実施有無 | あり |
「あり」の場合、使用したインテル® FPGA デバイス | インテル® Stratix® 10 GX L タイル / H タイル、インテル® Stratix® 10 DX P タイル |
相互運用性レポートの提供 | あり |
インテルでは、PCIe* のリファレンス・デザインおよびアプリケーション・ノートを豊富に用意しています。これらのリファレンス・デザインおよびアプリケーション・ノートには、インテル® FPGA および SoC での実現可能性の検討やデバイスの選択、そしてデザインの検証にすぐに利用できるソリューションが含まれています。
また、インテル® FPGA 開発キットは、デザインの考案をすぐに開始するために必要となる、ハードウェアおよびソフトウェアの両方を備えた完全なシステムレベルのデザイン環境を整えることで、リファレンス・デザインおよびアプリケーション・ノートを補完しています。それぞれのリファレンス・デザインには、その開発サイクルに使用したインテル® FPGA 開発キットおよびインテル® Quartus® ソフトウェア (バージョン 15.1以降) のバージョンが明示されています。
PCIe* は幅広くコンフィグレーション可能な IP ソリューションで、多様なアプリケーションのニーズに対応可能なため、そのようなすべてのコンフィグレーションまたはアプリケーションについてのリファレンス・デザインを提供することは容易ではありません。特定のコンフィグレーションまたはデバイスに対して、すぐに利用可能なリファレンス・デザインがない場合は、必要な要件に近いデザインを使用し、編集または移植することもできます。
ユーザーガイドとリファレンス・デザインは、新しい PCI Express IP サポートセンターで入手できます。
このインテル® FPGA Intellectual Property (IP) の機能に関するテクニカル・サポートは、PCI Express* - サポート・センターにアクセスしてください。 また、ナレッジベースでこの機能に関連するトピックを検索することもできます。
† テストは、特定システムでの特定テストにおけるコンポーネントのパフォーマンスを測定しています。ハードウェア、ソフトウェア、システム構成などの違いにより、実際の性能は掲載された性能テストや評価とは異なる場合があります。購入を検討される場合は、ほかの情報も参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。性能やベンチマーク結果について、さらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、http://www.intel.com/benchmarks/ (英語) を参照してください。
Intel および Quartus は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。