AN 954: 階層型パーシャル・リコンフィグレーションのチュートリアル: インテル® Agilex® FシリーズFPGA開発ボード用

ID 683687
日付 8/04/2021
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ドキュメント目次

階層型パーシャル・リコンフィグレーションのチュートリアル インテル® Agilex® FシリーズFPGA開発ボード用

更新対象:
インテル® Quartus® Prime デザインスイート 21.1
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このアプリケーション・ノートでは、単純でフラットな (パーティション化されていない) デザインを階層型パーシャル・リコンフィグレーションのデザインに変換し、インテル® Agilex® FシリーズFPGA開発ボードでデザインを実装する方法について説明します。

パーシャル・リコンフィグレーション (PR) 機能では、FPGAの一部のダイナミック・リコンフィグレーションを行いながら、残りのFPGAデザインは引き続き機能させることができます。階層型パーシャル・リコンフィグレーション (HPR) は、パーシャル・リコンフィグレーション (PR) の拡張であり、別の親PRパーティション内に子PRパーティションを含めることができます。子パーティションと親パーティションの両方に複数のペルソナを作成できます。親パーティション内に子パーティションをネストできます。親パーティションをリコンフィグレーションしても、スタティック領域での動作には影響しませんが、親領域の子パーティションがデフォルトの子パーティションのペルソナに置き換えられます。この方法は、複数の機能が同じFPGAデバイスリソースを時分割で共有するシステムで効果的です。

パーシャル・リコンフィグレーションによって、次の利点がフラットデザインにもたらされます。
  • ランタイム・デザイン・リコンフィグレーションが可能です。
  • デザインのスケーラビリティーが向上します。
  • システムのダウンタイムを削減します。
  • デザインにおけるダイナミック・タイム・マルチプレクシング機能をサポートします。
  • ボードスペースを効率的に使用し、コストと消費電力を削減します。

このリファレンス・デザインの実装には、 インテル® Quartus® Prime FPGAの実装フローに関する基本的な知識と、主要な インテル® Quartus® Primeプロジェクト・ファイルに関する知識が必要です。このチュートリアルでは、ワークステーションの PCIe* スロットの外側にあるベンチで、インテルAgilex FシリーズFPGA開発ボードを使用します。