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製品概要: インテル® Xeon® 6 プロセッサー

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データセンターに汎用性をもたらす

企業は、イノベーションを推進するために、高性能のデータセンター・インフラストラクチャーに依存しています。しかし、IT リーダーにとって、そのパフォーマンスは強固なセキュリティー、エネルギー効率、管理機能とのバランスを取る必要があります。これは、今日のますます多様化する要求の厳しいワークロードを考えると、大きな課題です。組織は、一般的なストレージやネットワーキングのニーズからハイパフォーマンス・コンピューティング (HPC)、分析、AI に至るまで、あらゆるニーズに対応できるパフォーマンスと柔軟性を備えたインフラストラクチャーを必要としています。まさにインテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーはこれらの要件に対応するのに優れています。

革新的なモジューラー型 x86 アーキテクチャーを採用したインテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーにより、データセンター・アーキテクトは、プライベート、パブリック、ハイブリッド・クラウドにわたって、独自のニーズとワークロードに特化したインフラストラクチャーを構成して導入できます。インテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーでは、その汎用性を提供するために、Performance-cores (P-cores) と Efficient cores (E-cores) の 2 種類の異なる CPU マイクロアーキテクチャーから選択できます。今回の最新の製品リリースにより、インテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーがすべて揃いました。高密度コンピューティングやスケールアウト・ワークロードから、AI で高速化された高性能マルチコア・コンピューティング、そしてその間のあらゆる用途に対応するために構築された幅広いプロセッサーの選択肢を提供します。

P-cores および E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサー

ワークロードの分野では、P-cores は AI や HPC などの演算負荷の高いベクトルベースのワークロードに最適なソリューションを提供し、E-cores は、マイクロサービスなどタスク並列型のスカラーベースのワークロードに最適です。これらの範囲において、この 2 つのマイクロアーキテクチャーを組み合わせることで、非常に汎用性が高く、補完的なソリューションを実現します。例えば、E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーで構築したシステムは、データセンターの設置面積を統合するのに役立ち、P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーを活用する最新の AI サーバー向けに追加スペースを確保できます。インテル® Xeon® 6 プロセッサーの P-cores と E-cores を組み合わせて設計されたデータセンターでは、プラットフォームの共通性を活用し、パフォーマンスと消費電力のニーズに応じてワークロードを一方のコアから他のコアタイプに移行できます。幅広いオプションを組み合わせることで、ビジネスの成長に合わせてデータセンターを容易に拡張できます。

インテル® Xeon® 6 プロセッサーの相補性を活かした例として、データセンターでは、P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーと E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーを簡単に混在させてサーバーを構築し、さまざまなな構造のデータベースを必要とするビジネスニーズに対応するケースが挙げられます。複雑なデータ依存関係、複雑なクエリー、結合、集約を特徴とするリレーショナル・データベースは、P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーの並列データ処理機能のメリットを活用可能。キーバリュー・ストア (KVS) のような小さい独立したデータ要求を大量に処理する非リレーショナル・データベースには E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーのタスク並列設計のメリットを活用できます。

さまざまなワークロードで、ビジネス成果を迅速に達成

インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、より多くのコア、マイクロアーキテクチャーの選択肢、追加のメモリー帯域幅、さまざまなワークロードにわたる優れた入出力 (I/O) により、新たなレベルのパフォーマンスを実現します。MRDIMM (Multiplexed Rank DIMM) のサポート、Compute Express Link (CXL) の強化、統合アクセラレーターなどの機能により、対象のワークロードをさらに加速し、パフォーマンスと効率性をさらに高めます。

パフォーマンスと効率性を妥協なく実現

インテル® Xeon® 6 プロセッサーは 4 つのシリーズで提供されており、コア数の増加、キャッシュの拡大、より高速で大容量のメモリー、前世代から向上した I/O のオプションにより、エントリーレベルから要求の厳しいワークロードまで対応できる階層化された機能を提供します。すべてのインテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーは、互換性のある x86 命令セット・アーキテクチャー (ISA) および CPU ソケットタイプなど共通のハードウェア・プラットフォームを使用しています。さらに、インテルは業界のパートナーと協力し、共通のオペレーティング・システム、コンパイラー、ライブラリー、フレームワークを使用し両方のコアタイプのシームレスな使用を確保しています。この共有ソフトウェア・スタックとハードウェアおよびソフトウェア・ベンダーのグローバルなエコシステムにより、あらゆるビジネスニーズに合わせたソリューションを提案できます。

Performance-cores (P-cores) 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサー

P-cores 搭載インテル® Xeon® 6プロセッサーは、コア当たりのハイパフォーマンスを実現するために最適化されています。P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、コア数が増加し、メモリー帯域幅が 2 倍になり、すべてのコアで AI アクセラレーションが強化されており、AI や HPC など幅広いワークロードで 2 倍のパフォーマンスを発揮します。1、2 P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、幅広いワークロードの処理に優れており、AI 推論やマシンラーニング (ML) など演算負荷の高いワークロードにおいて、他の汎用 CPU よりも卓越したパフォーマンスを提供します。P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、浮動小数点演算、トランザクション・データベース、HPC ワークロードにおいて vCPU 当たりのパフォーマンスが向上しているため、パブリック・クラウドのワークロードに最適です。最適化された処理パフォーマンスにより、P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、世界で最も強力な AI アクセラレーター・プラットフォームのホスト CPU として採用され続けています。

  • ソケット当たり最大 128 コア、最大 504MB の L3 キャッシュにより大容量 L3 で並外れた低レイテンシー・アクセスを活用できます。インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション 512 (インテル® AVX-512) は、P-cores 搭載インテル® Xeon 6 プロセッサー・ファミリーでのみサポートされており、すぐに使用できるため、HPC や従来の AI ワークロードで一般的なベクトル演算の処理を高速化します。

  • 現在利用可能な最速の DDR5 メモリーである MRDIMM を使用してメモリー・スループットを向上させます。MRDIMM は、RDIMM よりも 37% メモリー帯域幅を拡大し、最大 8,800MT/s の推定データ転送速度を実現します。インテル® Xeon® 6 プロセッサー (P-cores 搭載と E-cores 搭載のいずれも) は、DDR5-6400 高速メモリーにも対応しており、メモリー帯域幅を向上させます。

  • すべてのコアで AI アクセラレーションを内蔵し、あらゆる場所で AI を実現します。インテル® アドバンスト・マトリクス・エクステンション (インテル® AMX) は、INT8 と BF16 の推論を高速化し、FP16 の学習済みモデルをサポートします。1 コア、1 サイクル当たりの浮動小数点演算は、INT8 では最大 2,048 回、BF16 / FP16 では最大 1,024 回を実現します。

  • サーバーを統合して総所有コスト (TCO) を削減します。第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと比較して、パフォーマンスを維持しながら、平均サーバー統合率 5:1、TCO は平均 40% の向上を実現します。4

  • 仮想マシン (VM) レベルでの機密性を向上し、データのプライバシーと制御を強化します。インテル® トラスト・ドメイン・エクステンションズ (インテル® TDX) の機密 VM 内で、ゲスト・オペレーティング・システム (OS) と VM アプリケーションは、クラウドホスト、ハイパーバイザー、およびプラットフォームの他の VM によるアクセスから隔離されています。また、インテル® TDX バージョン 2.0 では、デバイス I/O 向けのトラステッド・エグゼキューション環境 (TEE) のサポートが拡張され、インテル® TDX Connect 経由で接続された PCIe デバイスとの通信の暗号化が可能になります。インテルは、この非常に有益なセキュリティー技術の採用を拡大するために、パートナーの幅広いエコシステムと積極的に連携しています。

さらに、P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、ソケット当たり 136 の PCIe レーンと高 I/O パフォーマンスを備えた効率的なシングルソケット製品であり、周辺機器やストレージドライバーなどのソフトウェア・デバイスとの使用に最適です。また、これらの効率的なプロセッサーは、ラックの消費電力と密度構成において非常に優れた柔軟性を提供し、TCO の削減に貢献するコストの最適化を実現します。

Efficient-cores (E-cores) 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサー

第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーE-cores 搭載インテル® Xeon® プロセッサーは、高密度コアと卓越したワット当たりパフォーマンスに最適化されており、高いタスク並列の高スループットを必要とするクラウド規模のワークロードにおいて明確な優位性をもたらします。第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、競争の激しいデータセンターにおいて、ワット当たりのパフォーマンスをアップグレードするのに優れた候補となりますが、このプロセッサーと比較すると、E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、2.66 倍以上のパフォーマンス向上を実現します。5 この効率的なパフォーマンスは、消費電力、スペース、冷却が制限されている環境での使用に最適です。E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、次のような機能を提供します。

  • 前世代のインテル® Xeon® プロセッサーと比較してラック密度を最大 2.7 倍に大幅に向上します。6 第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーで構築されたシステムの 3 つのラックを 1 つのラックに統合することで、1 メガワットの消費電力削減を実現できます。7

  • インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション 2 (インテル® AVX2) と、ベクトル・ニューラル・ネットワーク命令 (VNNI) や BF16 / FP16 用の高速変換といった新しい拡張機能により、AI 推論とベクトル指向の演算処理に適応します。

  • ソケット当たり最大 288 コア、最大 216MB の L3 キャッシュにより大容量 L3 で並外れた低レイテンシー・アクセスが可能です。

  • インテル® TDX 2.0 でセキュリティーを強化します。インテル® TDX の機密 VM 内で、ゲスト OS および VM アプリケーションは、クラウドホスト、ハイパーバイザー、プラットフォーム上の他の VM によるアクセスから隔離されます。

P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーと E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーの効率性は、サーバーの使用率の増加に応じてワット当たりのスケーラブルなパフォーマンスを提供し、ロードライン全体でほぼリニアな消費電力とパフォーマンスの関係を実現する能力によって際立っています。つまりパフォーマンス要求の厳しいワークロードでも、高負荷時に電力が効率的に活用されるため、作業を迅速に完了できることになります。クラウドや共有コンピューティング環境で多く見られるスケーラブルな実装の場合、この高レベルの効率性により、サーバーは負荷がかかっているときにのみ必要な電力を消費するため、インスタンスが完全に活用されていないときのコストを削減できます。

これらのプロセッサー・ファミリーのサステナビリティーは、システム全体の電力管理とテレメトリー機能を通じてさらに強化されています。これらの機能により、アプリケーションごとにワット当たりのパフォーマンスの向上が可能になり、全体的な消費電力量を低減することができます。

インテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーの概要

  • インテル® Xeon® プロセッサー 6900 シリーズは、新たなクラスのサーバー・プラットフォーム設計として提供され、クラウド、HPC、AI 環境に最適なハイパフォーマンス、高メモリー帯域幅、高スループットを提供します。これらのプロセッサー、他のシリーズよりもコア数、メモリーチャネル数が多く、より高い熱設計電力 (TDP) を備えた I/O レーンを備えています。

  • インテル® Xeon® 6700 / 6500 シリーズは、ハイパフォーマンスにコスト効率と電力効率を両立させた最新のサーバー・プラットフォーム設計で提供され、、幅広いデータセンター環境に最適なソリューションになります。どちらのシリーズも 1~8 ソケット構成まで選択可能で、確立されたデータセンターの電力 / 冷却設置面積の範囲内で I/O とメモリーを拡張できます。

  • P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 SoC は、最大 72 個の P-cores を内蔵し、ワット当たりのパフォーマンスの向上をシングルソケット・プラットフォームで実現します。エッジおよびネットワーキング・アプリケーション向けに構築されたこの SoC は、PCIe 5.0 レーン、統合イーサネット、前世代比で向上したメモリー帯域幅、仮想化無線アクセス・ネットワーク (vRAN)、メディア、AI など向けに、内蔵のインテル® アクセラレーター・エンジンに重要な機能強化を提供します。

  • インテル® Xeon® プロセッサー・ファミリー 6300 シリーズは、エントリーレベルのサーバー・ソリューションに不可欠な、ビジネス対応のパフォーマンス、拡張性、信頼性を提供します。これらの電力効率とコスト効率に優れたプロセッサーは、2 チャネルの DDR5 メモリーに対応し、最大 4,800MT/s の転送速度、16 レーンの PCIe 5.0 により高速ネットワーキングとストレージをサポートします。

テクノロジー・ハイライト

P-cores / E-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサーの革新的なマイクロアーキテクチャーは、以下の高度な機能とメリットを提供します。

模範的なユーザー体験の提供

インテル® Xeon® 6 プロセッサーには、お客様がインテル製品に期待する高水準の品質と信頼性が備わっていますシステムの継続的な運用を維持し、システム本番稼働までにかかる期間を最短に抑えることは、データセンターのサービスレベル・アグリーメント (SLA) を満たし、運用全体の総保有コスト (TCO) を管理する上での基本条件です。イインテルの信頼性 / 可用性 / 保守性 (RAS) 機能には、システムのアップタイムを最大化し、予定外のダウンタイムを回避して、データの整合性を維持するための機能セットが含まれています。インテル® Xeon® 6 プロセッサーは、プラットフォーム・コントローラー・ハブ (PCH) テクノロジーを搭載しない初めてのインテル® Xeon® プロセッサーであり、PCH の支援なしで CPU の自己起動が可能になります。PCH テクノロジーを省いたことで、今回のアップデートはライフサイクルの最適化と持続可能性を促進し、システム設計者にメリットをもたらします。セキュリティーは、ユーザー体験と顧客満足度の両方の観点から重要です。IT チームは、オンプレミスでもクラウドでも増え続けるセキュリティーの脅威から保護し、プライバシー規制を遵守し続ける必要があります。インテル® Xeon® プロセッサーでは、使用中のデータを保護するために、ビジネスおよび規制要件に最適なインテル® コンフィデンシャル・コンピューティング・ソリューションを選択できます。インテル® TDX は VM レベルで分離および機密性を提供し、インテル® ソフトウェア・ガード・エクステンション (インテル® SGX) はアプリケーション・レベルでの分離を提供します。

今日のデータセンターのニーズに対応

インテル® Xeon® 6 プロセッサー・ファミリーは、強固なセキュリティー、電力効率、管理機能を備え、企業の増大するニーズに対応できるよう、新たなレベルのパフォーマンスと効率性を実現します。インテル® Xeon® プロセッサー・アドバイザー・スイートにアクセスし、さまざまなインテル® Xeon® 6 プロセッサーの選択肢の詳細の確認、製品とソリューションの推奨事項の入手、さらにはさまざまなデータセンター・ソリューションの TCO と投資収益率 (ROI) の計算を行うこともできます。

「インテル® Xeon® 6 プロセッサー向け開発ツール」サイトにアクセスして、インテル® Xeon® 6 プロセッサー向けのツールの詳細を確認することができます。