インテル® Optane™ パーシステント・メモリーと Redis
インテル® Optane™ パーシステント・メモリーを使用すると、ノードあたりテラバイト単位のメモリーが利用でき、大きなデータセットを単一のマルチノードデータベースに入れることができるので、パフォーマンスが劇的に向上し、インサイトをより迅速に得られるようになります。
Redis Enterprise データベースとインテル® Optane™ パーシステント・メモリーを組み合わせることで、開発者はすべてのデータセットを単一のマルチモデル・データベースに保持でき、データベースの導入とアプリケーションの開発を簡素化できます。
インメモリー・エンタープライズ・データベースが大きくなるにつれて、データセット全体を保持するために必要な量のメモリーに費用がかかりすぎるようになる可能性があります。この問題に対処する一般的な方法は、データを複数のワーキングセットに分割し、もっとも頻繁にアクセスされるものをシステムメモリーに保持するというものです。この方法では、アクセス頻度の少ないデータを遅いストレージからアクセスする必要がありますが、多くの組織はそれに伴うパフォーマンスの妥協を受け入れるよう強いられてきました。こうしたトレードオフは、キーバリュー、JSON、時系列、グラフ、テンソルなど複数のデータモデルを使用する複雑なトランザクションに対してレスポンスタイムが瞬時であることが必要なリアルタイム分析などのユースケースが普及するにつれて受け入れ難くなってきています。
新世代のアプリケーションでは、データセット全体がメモリーで利用できる必要があり、典型的な基本水準として、1 ミリ秒 (ms) 未満で 99 パーセンタイル (P99) のレイテンシーであることが求められます。インテル® Optane™ パーシステント・メモリーは、デュアル・インライン・メモリー・モジュール (DIMM) のフォームファクターにインテル® Optane™ メディアをパッケージした革新的なテクノロジーです。このイノベーションにより、手ごろな価格で、かつてよりも大容量のメモリーでサーバーを構成できるようになり、システムはより大容量のデータセットをプロセッサーの近くに保持できます。ダイナミック・ランダムアクセス・メモリー (DRAM) と同様のレイテンシーにより、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーを使えば、企業がデータからより価値のデータを引き出せるようになります。
インテル® Optane™ パーシステント・メモリーにより、Redis Enterprise データベースのユーザーは、ノードあたりテラバイト単位のメモリーが利用でき、さらにミリ秒未満の SLA を満たすことでインサイトを迅速に得られます。また、ハードウェア・インフラストラクチャーを簡素化し、投資を最適化できます。このリファレンス・アーキテクチャーは、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーを使用した Redis Enterprise データベースの導入について、ガイダンスとベースライン・パフォーマンスの例を提示するものです。