VMware と階層化メモリーによる Oracle OLTP
このドキュメントは、VMware vSphere および VMware vSAN 環境内で、Oracle データベース上で HammerDB ベンチマークを設定して実行し、インテルのパフォーマンス・テストと結果を再現するための方法を説明しています。
ソリューション概要「メモリーのコストを削減し、VMware ESXi および vSAN 上で稼働する Oracle データベースのパフォーマンスを高く保つ」をご覧ください。
ベンチマーク・ガイド: VMware と階層化メモリーによる Oracle OLTP
インテル® Optane™ パーシステント・メモリー (PMem) は、メモリーバスを多様化する急進的なテクノロジーであり、性能、容量、コストのバランスが取れた選択肢を提供します。メモリーモードでは、インテル® Optane™ Pmem はバスをキャッシュ化アーキテクチャーに変換し、小さい DRAM フットプリントをキャッシュに使用し、インテル® Optane™ PMem は容量のニーズに対応します。このプロセスは、VMware 環境におけるハードウェア・ベースのメモリー階層化として知られ、仮想マシン (VM) に対して完全にトランスペアレントです。VMware 環境にインテル® Optane™ PMem を導入する方法の詳細については、ベスト・プラクティス・ガイド「インテル® Optane™ パーシステント・メモリーで VMware vSphere の効率を向上させる」を参照してください。
オンライン・トランザクション処理 (OLTP) は、e コマースやオーダーシステムといった使用モデルで非常に一般的なデータベースのワークロードです。HammerDB TPROC-C は、OLTP のワークロードをシミュレートするため TPC-C から派生した合成ベンチマークです。
インテルのベンチマーク・テストで使用したものと同じ方法を順守するため、作業手順に従ってください。このガイドは、ベンチマークの決定的な手法ではなく、またこの環境を構成して、ベスト・プラクティスとして参照するためのものでもないことにご注意ください。
ベンチマーク環境は 5 つのサーバーで構成さ、テストとサポートの 2 つのカテゴリーに分かれています。ベンチマークのプロセスは、以下の手順により構成されます。
- VMware 環境を準備します。VMware 環境は、vCenter Server Appliance (VCSA)、ESXi ホスト (ハイパーバイザー)、vSAN、VM で構成されます。読者は VMware の導入経験があることを想定しています。このドキュメントは vSAN と VM の準備に焦点を当てます。VCSA の導入、ESXi のネットワーキングとインストールについては詳しく扱いません。
- Oracle 環境を準備します。Oracle 環境は OEL OS、Oracle Grid、ASM、および Oracle データベースにより構成されます。読者は OEL のインストールと構成の経験があることを想定しており、この点については簡単に扱うものの、主な焦点は Oracle Grid とデータベースの構成にあります。
- HammerDB 環境を準備します。HammerDB は、TPC-C や TPC-H から着想を得たベンチマーク (前者は TPROC-C、後者は TPROC-H) により、さまざまなデータベースをテストできます。このセクションは HammerDB のインストール、Oracle データベースに接続するための構成、および Oracle データベース上への TPROC-C スキーマの構築を扱います。
- ベンチマークを実行します。TPROC-C ベンチマークを GUI または CLI から実行します。このガイドで実行するテストは、制御しやすく再現可能な方法で自動的に繰り返しテストを行うため、PowerShell と HammerDB CLI を使用します。