インテル® Optane™ パーシステント・メモリーから CXL へ

このテクノロジー概要では、インテル® Optane™ パーシステント・メモリー (PMem) から CXL 接続メモリーへの移行の行程について説明します。企業は、データが増加の一途をたどるという課題に直面しています。企業が必要なのは、総所有コスト (TCO) とパフォーマンスのバランスが取れたメモリー・ソリューションです。また、データセンターも人工知能 (AI) やハイパフォーマンス・コンピューティングなど種類の異なるワークロードを実行するようになってきており、こうしたワークロードはインフラストラクチャー、パフォーマンス、可用性の要件が多様です。結果として、「システムメモリー」という概念が変化しています。業界はコスト、容量、パフォーマンスを最適化するため、メモリーの拡張、階層化、プール化に目を向けています。こうしたメモリーの新しい使用モデルの採用を促進するため、インテルはインテル® Optane™ パーシステント・メモリーを開発・製造しました。2019年、Compute Express Link™ (CXL™) コンソーシアムが設立され、インテルもその創設メンバーとして加わりました。このコンソーシアムの目的は、次世代メモリー機能のオープン・スダンダードを開発することです。インテルはコードを寄付し、これを元にして CXL 1.0 仕様が2019年3月に公開されました。後続のバージョンは2019年6月 (1.1) と2020年11月 (2.0) に公開されています。I/O 規格に基づいて製品や使用モデルを開発するには数年かかります。CXL の使用モデルとソフトウェア・ソリューションは、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーの使用モデルとソフトウェアと比較できます。CXL 2.0 エコシステムが今後2~3年間で成熟するにつれ、企業は自らの使用モデルをサポートする CXL 搭載のメモリーソリューションに移行し始めることができます。したがって、現在はメモリーの拡張や階層化のニーズを手頃な価格で満たすインテル® Optane™ パーシステント・メモリーを問題なく使用し、CXL 搭載ソリューションが市場で実証された時にはそれに移行することが可能です。このテクノロジー概要は、インテル® Optane™ パーシステント・メモリーを現在のサーバーに導入することで企業がインフラストラクチャーの TCO 低減を実現し、階層化メモリーの拡張、階層化、プール化によるメリットを享受し、CXL 対応サーバーが入手可能になった段階でそれをデータセンターに追加する方法についての情報を提供するものです。ハードウェアおよびソフトウェア開発者とインテルとの長期的なコラボレーションは、お客様は現在のインテル® Optane™ パーシステント・メモリーを搭載したデータおよびメモリー階層化ソリューションから、CXL デバイスを使用した将来的な使用モデルへの移行にとって役立ちます。