インテル® 4004 マイクロプロセッサー 50周年

人々の生活を一変させるテクノロジーを形づくり、歴史的なマイルストーンを刻んだ、 世界初の商用マイクロプロセッサー

ニュースリリース

author-image

投稿者:

新着情報:世界初の商用マイクロプロセッサーであるインテル® 4004 マイクロプロセッサーは本日、登場から50周年を迎えました。1971年の発表以来、現在のマイクロプロセッサー・コンピューティングの道を拓き、エッジからクラウドに至るまで、最新テクノロジーのほぼすべてを実現する「頭脳」としての役割を確立したのがインテル® 4004 マイクロプロセッサーです。マイクロプロセッサーは、ユビキタス・コンピューティング、優れた接続性、クラウドからエッジまでのインフラストラクチャー、AI というテクノロジーのSuperpowersを融合し、現在かつてないほどのペースで進むイノベーションを創造しています。

インテル コーポレーション CEO(最高経営責任者)のパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)は、「インテル® 4004マイクロプロセッサーの登場から、今年で50年を迎えました。この半世紀の間にインテルがどれほどのことを実現してきたか考えてみましょう。この製品の登場はテクノロジーにおける偉大な節目となりました。このチップが、コンピューティングを本格的に発進させる原点となったのです」と述べました。

重要なポイントは:インテル® 4004 マイクロプロセッサーは、マイクロプロセッサーのパイオニアであると同時に、その成功は、複雑な集積回路を構築して指の爪ほど小さいチップに載せることができるという証明でもありました。またこの発明によって、ランダムロジックの新たな設計手法が確立し、後に続く何世代にもわたるマイクロプロセッサーの基盤となり、現在の最新デバイスに搭載されているチップへと進化は続いています。

テッド・ホフ(Tedd Hoff)、スタン・メイザー(Stan Mazor)との協働でインテル® 4004 マイクロプロセッサーを設計し誕生させた、元インテルのエンジニアであるフェデリコ・ファジン(Federico Faggin)は、「1970年当時を振り返ってみると、マイクロプロセッサーの登場によって、ハードウェアの代わりにソフトウェアを使用するようにシフトし、システムの設計方法が変わるであろうことは明らかでした。とはいえ、マイクロプロセッサーが時間とともに進化し、業界に受け入れられるようになったスピードには、実に目を見張るものがあります」と述べています。

今後は:インテル® 4004 マイクロプロセッサーにより、デスクトップ計算機向けに初の市販マイクロプロセッサー製品が設計および製造されるようになり、現代のコンピューティング時代が幕を開けた一方、最新の第12世代 インテル® Core® プロセッサー・ファミリーは、10月に開催されたインテル® Innovation イベントでインテルが発表したとおり、x86 コンピューティングの新たな時代を切り拓いていきます。この最新ファミリーの高性能ハイブリッド・アーキテクチャーは、ソフトウェアとハードウェアをつなぐ緊密な共同エンジニアリングによって、設計面で大転換をもたらしました。このアーキテクチャーが何世代にもわたり世界をリードしていく新たなレベルのパフォーマンスを実現していくのは間違いありません。

インテル® 4004 マイクロプロセッサーの歴史:1969年、日本計算器販売株式会社(当時:1970年に社名を現在の「ビジコン株式会社」に変更)はインテルに、同社の試作用エンジニアリング電卓「ビジコン 141-PF」用の集積回路の設計を依頼しました。インテルのエンジニアであるファジンと彼のチームは、12個のカスタムチップの原案をもとに、インテル®4004マイクロプロセッサーを含む4個のチップセットを設計し、要求を満たしました。最終的にインテル®4004マイクロプロセッサーは指の爪ほどの大きさで、1946年に作られた最初の電子計算機と同じ計算能力を発揮し、部屋全体を埋め尽くしました。