インテル IT: ソフトウェア・デファインド・ネットワーキング
ソフトウェア・デファインド・ネットワーキング (SDN) は、インテルの事業拡大にインテル IT 部門が対応できるよう支援・貢献しています。データセンターのネットワーク容量に対する需要は、毎年 25% 増加しています。さらに、ビジネス上の必要性から、新たな容量を 24 時間以内に稼働させることが求められています。2014年の時点から、インテルはこれらの課題解決における SDN の可能性を認識していました。 SDN のコンポーネントとアーキテクチャーを評価した結果、サプライヤー中心のソリューションではなく、オープンな標準ベースのアーキテクチャーを採用することにしました。SDN アーキテクチャーの進化に伴い、インテルは自動化を広く活用し、標準化されたスケーラブルなデータセンター・ネットワーク・アーキテクチャーを確立しました。オープン・インターフェイスにより、ビジネス主導の自動化を追加で統合する柔軟性が生まれ、インテルの成長目標とスケジュール要件への対応を可能にしています。
インテルのネットワーク・アーキテクチャー戦略は、次の 5 つの柱に基づいています。
- 標準化によるスケーラビリティー。私たちは、ハードウェア、OS、デバイスの役割、トポロジー、構成、ソリューションにおいて、自社の基準を準定し、大規模なデータセンターでの自動化と迅速なスケーラビリティーを実現しています。
- プログラマビリティー。これにより、従業員はネットワーク規模の大幅な拡大に迅速に対応できるようになります。また、稼働初日からサポート終了日まで、ネットワーク・インフラストラクチャーのライフサイクル全体のプロビジョニングを容易に実行できます。
- セキュリティー。インテルは、共通のインフラストラクチャーを使用してネットワークをセグメント化する機能を有しており、さまざまなユースケースをサポートして、データセンターのセキュリティーを強化することができます。
- 耐障害性。ネットワークの耐障害性を内蔵することで、ネットワーク機能の継続的な運用を保証し、迅速な復旧を促進して、障害発生時でもパフォーマンスを維持します。
- サポート。ネットワークの設計レベルでのパフォーマンスと可用性を確実に維持するよう努めています。基準に準拠することで、トラブルシューティングが容易になります。過去 5 年間で、データセンターの大部分を、リーフスパイン・アンダーレイとオーバーレイ・ネットワークを組み合わせた新しい SDN アーキテクチャーに移行しました。業界標準のコンポーネントとプロトコルを使用することで、人的リソースのニーズを削減しながら、ネットワークの配信時間を大幅に削減して、全体的な効率を向上させました。さらに、ネットワークの安定性と信頼性を向上させ、複数の顧客専用ネットワークを、強化されたセキュリティー制御が組込まれた共通のインフラストラクチャーに統合しました。