QSR 向けテクノロジーでスピーディーなサービスとパーソナライズされた体験を提供

セルフ形式の飲食店向けに開発されたインテル® テクノロジー (QSR) により、行列の解消、利便性の向上、有効な洞察の抽出が可能になります。

セルフ形式の飲食店向けテクノロジーでユーザー体験を向上 :

  • インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー搭載のインタラクティブなキオスクは、動的なビジュアル体験をスピードと操作性でサポートします。

  • 各種インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーで利用可能なインテル® vPro® プラットフォーム・テクノロジーが、デジタルサイネージ、キオスク、その他さまざまなデバイス向けにリモート管理機能を提供します。

  • 人数のカウントやオーディエンス分析といった AI 対応の強力な機能は OpenVINO™ ツールキットやオプションのアクセラレーターがサポートします。

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セルフ形式の飲食店 (QSR) に対する期待の高まり

これまでのセルフ形式の飲食店の特徴は、美味しい食事と迅速なサービスでした。ところが今は、お客様がセルフ形式の飲食店に求めるレベルが上がっています。最近実施された調査によると、注文の容易さ、インタラクティブなツールとテクノロジー、デリバリーの項目で、お客様の期待を満たせている店舗は半数に達していないことが分かっています。1

ファストフード店を選ぶ人は、一般的なレストランを選ぶ人とは考え方が少し異なります。セルフ形式の飲食店 (QSR) を利用するお客様は、カスタマイズ性、正確さ、価格を重視し、そのすべてが揃うことで便利な体験をしたと感じることになります。この体験を提供するには、できる限りアップセルし、効率的に食材の在庫を管理できる能力が必要です。

今はセルフ形式の飲食店での体験を新たなテクノロジーによって向上させることで、飲食業界が急速に変化するお客様のニーズの一歩先へと進むことができます。その結果、各店舗で設備さえ整えば、迅速に要望どおりの食事を提供できるようになり、店舗スタッフがお客様へのサービスに集中できる時間を増やすことができます。

適切なテクノロジーを実装して、お客様が満足できる迅速なサービスを実現しないと、1 つのメニューでの損失があっという間に積み重なり、複数の店舗の損失を合計したときには数百万ドルにもなりかねません。

セルフ形式の飲食店 (QSR) をサポートする未来のテクノロジー

10 年前はほとんどのドライブスルー店舗で、お客様がメニュー画面で注文してから窓口で受け取るまでの時間を測定することで注文 1 回当たりの速度を評価していました。このモニタリング・プロセスはすでに時代遅れになり、この方法でお客様の体験の全体像を把握することはできません。

コンピューター・ビジョンなどのテクノロジーによって、多くの QSR がスマートレストランへと転換しています。待ち時間は今でも記録されますが、コンピューター・ビジョンなら列に並んでいる車の数、待ち時間が長いために引き返した車の数など、重要な情報を詳細にレポートできます。

AI を搭載したソリューションという大きな流れが、接客サービスや食材の管理に新たな可能性を広げます。例えば、音声認識を使用すればよりスムーズで効率的な注文体験を実現できます。コンピューター・ビジョンが組み込まれたキオスクなら、お客様の表情から感情を認識し、イライラしていると思われる場合はスタッフを向かわせることもできます。1 日や 1 週間を通じて来店客数を追跡するカメラを搭載したシステムがあれば、各店舗の需要予測の精度が上がり、在庫となる食材の管理を最適化できます。

セルフ形式の飲食店 (QSR) 向けキオスク・テクノロジー

QSR に入ったときに列が長いと別の店に向かう傾向が高く、店側の収益を考えるとこれは大きな損失です。このビデオで説明されているように、9,333 の店舗でランチの混雑時に 4 米ドルのハンバーガーの注文が 1 カ月でそれぞれ 525 件入らなくなったとすると、このハンバーガー 1 メニューだけで約 1,960 万米ドルの売上損失につながります。

飲食業向けの セルフサービス形式のキオスク (QSR キオスク)なら、お客様は即座に注文やメニューのカスタマイズをしたり、店員を呼び出してサポートを受けることもできるので、注文時のボトルネックを解消できます。世界全体では 85% を超える消費者が快適にセルフサービス形式のキオスクを使用しており2、その大多数がキオスクによって確実に利便性体験が向上すると回答しています。3 今では利便性の向上などのニーズやお客様とのやり取りにスタッフがいなくても対応できるほど、セルフオーダー形式のキオスクの性能は向上しました。

また、キオスクでお客様のコントロールやメニューのカスタマイズ性を向上することで、アップセルを増やすこともできます。キオスクを使用した場合、デザートを注文する確率が 2 倍になり4 1 そして注文金額の合計が 20 ~ 30% 増加することが示されています。

インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー搭載のインタラクティブなキオスクは、超高解像度 (UHD) の動的なビジュアル体験と応答性に優れたタッチスクリーンに対応しています。さらにインテル vPro® プラットフォームに対応したプロセッサーであれば、ハードウェア支援型のセキュリティー機能とリモート管理機能が追加されます。強力なビデオ分析や人数のカウント、オーディエンス分析といった AI 対応機能を実装するために、インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーとインテル® Movidius™ ビジョン・プロセシング・ユニット (VPU) やインテル® FPGA デバイスを組み合わせることも可能です。

セルフ形式の飲食店 (QSR) 向け POS テクノロジー

十分に考え抜かれた POS 戦略こそが、QSR におけるスムーズな運営維持を促進します。最新の POS システムは、デスクトップ型から一体型システム、セルフオーダー形式のキオスクまで、スタイルも機能も多種多様です。

POS テクノロジーは、DoorDash、Grubhub、Uber Eats などの新たなサードパーティーによる宅配サービスの増加でますます重要になっています。フード・デリバリー・アプリケーションの人気が高まり、米国ではその利用率は 2018年から 2019年の間に 21% 増加しています。5 これはつまり、各飲食店でデリバリー注文専用に 2 ~ 3 台のタブレットを管理する必要が出てくる場合があるということです。

インテル® Core™ プロセッサー搭載のデバイスなら、飲食店はサードパーティーのアプリケーションをオーダーシステム上の仮想コンテナで実行できるため、複数のクライアント・デバイスを管理する必要がありません。

QSR 向けデジタル・メニューボード

飲食業向けのデジタルサイネージでは、動かない画像を並べるよりも選びやすい方法でメニューを表示できます。デジタルサイネージによって、売上は 28%、注文額は 20 ~ 30% 増加することが分かっています。6

インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは、デジタルサイネージの動的なビジュアル体験と高い応答性をサポートします。また、デジタルサイネージは管理のためのアクセスがしにくい場所に設置されることがありますが、インテル vPro® プラットフォームに対応したプロセッサーであれば、IT チームはデジタルサイネージをリモートから管理できます。

デジタル・メニューボードの次なる進化では、コンピューター・ビジョンが統合されると予測されています。インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットにより、オブジェクト認識やオーディエンス分析などのビジョン対応機能をデジタルサイネージやインタラクティブなキオスクに簡単に組み込むことができます。

例えばある飲食店では、片方のレジだけ動いている状態で 8 人が列に並んで待っているとします。コンピューター・ビジョンがあれば、列に並んでいる人の数を「見て」、もう 1 台のレジも稼動するようリクエストを発信することができます。このテクノロジーなら、待ち行列に対応するスタッフにタブレットを持たせて、お客様から直接注文を受けるようにすることもできます。コンピューター・ビジョンを使用すると、客層を割り出し、価値のある顧客データを収集して、店舗でより効果が見込めるキャンペーンを展開することで売上の向上につなげることができます。

QSR の未来を変革

最新のテクノロジーによって、セルフ形式の飲食店 (QSR) ではお客様に、目をひく動的なビジュアル体験やメニューのカスタマイズによるすばやい注文など、さらなるオプションサービスも容易に提供できます。その結果、単調な作業から店舗スタッフを解放し、お客様のニーズにリアルタイムで対応するアンバサダーとしてのサービス提供へと移行することができます。