がんに留まらない精密治療の適用

テクノロジーが促進するゲノム配列の解明が「スーパーバグ」に対抗するための武器になる。

ヒトゲノム・プロジェクトによってヒト DNA の最初のマップが解明されてから約 15 年。精密治療は、効果的ながん治療や糖尿病予防などで成果を上げつつあります。

「私たちは崖っぷちに近づいています。薬剤耐性の速度を緩めるか、止めなければ、単純な感染だけで死に至る時代に逆戻りすることになります」


- マイケル・ベル 医学博士
アメリカ疾病管理センター
ヘルスケア・クオリティ・プロモーション次長

対抗できる IT インフラストラクチャーの構築
こうした「スーパーバグ」に対抗するために、研究者は、特に次世代配列 (NGS) と全ゲノム配列 (WGS) といった最新のゲノム・テクノロジーを使用して菌耐性の領域を絞り込み、新薬の開発を進めています。

ヘルスケアの CIO や IT リーダーは、NGS で求められる新たなワークフローを導入するためのインフラストラクチャーを構築しています。

こうした DNA 配列テクノロジーは登場から 10 年以上経過しています。しかし、膨大な数の細菌ゲノム配列を解析し、現在と今後の薬品に影響する重要性を解釈して、結果をリアルタイムで得られるようになったのは、つい最近です。

世界全体で見たとき、死因の 13% 超は細菌感染です。


米国立バイオテクノロジー情報センター
(NCBI)

脅威に対抗するテクノロジー
ゲノム配列では、既知の手法では培養できない病原菌も特定できるため、公衆衛生に大きな被害をもたらす未知の病原菌にも対処できます。細菌の NGS 手順では、既知の病原菌株を高い精度で同定するだけでなく、ウイルスなど、これまでに同定されていない病原菌の存在を研究者に教えてくれます。

実用的なテクノロジーが研究を支えています。細菌株とその耐性プロファイルを特定するソフトウェアはすでにあり、ノートブック PC を使って包括的なレポートを 3 分で作成できます。

「治療不能な感染を広めたくはありません」と、CDC ヘルスケア関連感染予防プログラム・アソシエイト・ディレクターのアルジュナ・スリニバサン医学博士は CDC のリリースで語っています。CDC は、「抗生物質の使用と傾向に関するリアルタイム・データを取得し、診察室や病院における処方実践の理解を深めるなど、病原菌への対抗手段を計画しています」 このリアルタイム・データを取得し、データを素早く解析して、行動に直結するインサイトを得ることが重要です。

NGS と WGS は、診断テストの改善にとっても重要なツールです。例えば、WGS は黄色ブドウ球菌内の抵抗性遺伝子の発見に使用され、別の種類のテストに変更して偽陰性の結果を回避できます。

実際、WGS と NGS は、薬剤耐性の根本原因を絞り込むための唯一の信頼できる手法になっています。最近の研究では、抗体物質に対する耐性に関連して 70 種を超える遺伝子を特定しています。つまり、細菌 DNA のごく一部しか解析できない現在の調査手法は本質的に信頼できないということになります。

「今の世代の解析は、基本的な問題を解決しています。「すべてが連動し、解析が滞りなく進むスウィートスポットを医療システムが探り当てることができれば、たちどころに医療分野で革命的なフェーズ転換が起きるでしょう」


- ボブ・ロジャース
インテル
チーフ・データ・サイエンティスト

精密医療の加速

新たなテクノロジー、高齢化社会、社会政策に関する議論の高まりが、世界中のヘルスケア業界に複雑な変化をもたらしています。精密医療とゲノムを活用し、この激動の時代に市場シェアを獲得するための、詳細なステップ形式のプランを確立しましょう。

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