選択方法: 事前構築済み PC とインテル・カスタム PC との比較

ゲーム用 PC を購入するか、構築する準備はできましたか?事前構築済み PC、カスタム PC、および自作 PC における、それぞれ独自の優位性、および潜在的な課題を分析いたします。1

重要なポイント:

  • 自作やカスタムビルド PC には事前構築済み PC よりもはるかに多くのハードウェア構成の選択肢があります。

  • 自作 PC の外観をカスタマイズするプロ向けオプションを提供するカスタム PC ビルダーも存在します。

  • 「最安」な選択肢はないものの、事前構築済み PC、カスタムビルド PC、自作 PC のいずれにおいても節約できるコスト削減戦略があります。

  • カスタマーサポート、事前インストール済みオペレーティング・システム、組み立てに要する時間について検討することは価値があります。

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これにより、新しいゲーム用 PC が必要であると判断しました。次回の構築に関する仕様と機能の評価を開始する前に、選択プロセスでの最初のステップは、どのタイプの PC が適切であるかを判断することです。

まだノートブック PC とデスクトップ PC のどちらか迷っている場合、次に進む前に、ゲーム用ノートブック PC とゲーム用デスクトップ PC の比較に関する記事をクリックしてください。

デスクトップ PC が必要であることがすでにわかっている場合、次のステップは、事前構築済み PC かカスタム PC のどちらかを選択することです。PC ゲームの最大の魅力の 1 つは、システム操作上の志向性、ニーズ、スキルレベルに最適なシステムを選択できることにあります。様々なオプションがありますが、一般的には以下 3 つの中から選択します。

  • 構築済みの PC を購入する。事前構築済みゲーム用 PC は、有名メーカーがバランスの取れた信頼性の高いハードウェア構成を使用して組み立てた完成システムです。こうしたシステムは、PC 市場で最も信頼されているメーカーによって量産されています。通常、最寄りの店舗で購入可能で、箱から出してすぐに使用できるよう設計されています。
  • 誰かに PC の構築を依頼する。もう 1 つの選択肢は、カスタム PC の構築を専門とする会社に構築を依頼することです。ゲーム用カスタム PC は、思い切って PC を自身で構築する必要はなく、事前構築済み PC よりもカスタマイズできる選択肢が広がります。資格を持つ技術者のチームに依頼し、必要な機能とコンポーネントを選択して、仕様に最適な PC を構築します。
  • 自身で PC を構築する。最後のオプションは、個々のコンポーネントを入手して自分で組み立てることです。ゲーム用 PC の構築を選択すると、PC の外観、デザイン、およびパフォーマンスに対する最高の権限が得られます。この手順では、適切に構築するための技術的なノウハウが必要となるという特有の課題も出てきます。

それぞれの方法にはいくつか重複する部分があるものの、それぞれ独自の明確な優位性があり、すべて考慮する価値があります。最終的には、予算、利便性、および必要なカスタマイズのレベルなど、重要な要素に基づいて選択する必要があります。各カテゴリーを詳しく説明します。

ハードウェア構成

それではまず、新しい PC を購入する際に考慮すべき最も重要な要素の 1 つである、内部コンポーネントについて説明します。PC ゲームでは、選択したハードウェアに必要なパフォーマンスを得ることができます。ただし、ハードウェアについて、自身で詳細な決定を行う必要はありません。必要に応じて、誰か別の人にこうした選択を依頼することもできます。

事前構築済み

  • 少ないシステム・コンポーネントの選択肢
  • 便利
  • 必要な CPU と GPU の理解に役立つ

ビルド内の各コンポーネントの詳細 (メーカーや RAM 速度などの詳細な仕様) にあまり関心がなければ、事前構築済みのシステムは魅力的な選択肢です。

システム内のハードウェアのパーツを 1 つずつ選ぶことよりも利便性を重視する人に最適です。

必要な仕様 (お好みの CPU や GPU など) についていくらか知識があると最適な PC の選択に役立ちますが、追加ハードウェアの選択については PC メーカーに任せる必要があります。

カスタム

  • カスタマイズ可能なハードウェア構成
  • 専門家による構築
  • 欲しい仕様についての大まかなアイデアが必要

カスタマイズとともに、将来ハードウェアをアップグレードできることを求めてはいるものの、コンピューターを自作するつもりが特にないというならば、PC 構築会社にカスタムビルドされたマシンを注文することを検討してください。

欲しいパーツを自分で選択できるという点で、このオプションには自作 PC をビルドするのと同じメリットがあります。違いは、経験豊富なビルダーが PC を組み立てるという点です。

推奨されたハードウェア構成が、必ずしも個人のニーズに沿っていない場合もあるのでご注意ください。バランスの良いシステムに必要なハードウェア仕様の大まかなアイデアを考えておくと良いでしょう。これにより、希望のパフォーマンスのレベルが確実に反映されるように、ビルド・パラメーターを調整できます。

自作

  • 完全にカスタマイズ可能
  • 自分で構築
  • 技術的ノウハウと専門知識の拡充

PC を自作することは、ビルドのあらゆる面を完全にコントロールしたい人にとって最良のソリューションです。CPU などの主要コンポーネントからファン、照明まで、最も多種多様なカスタマイズ・オプションから選択できます。

つまり、必要なハードウェアが常に得られるということです。さらに、自分で構築するため、PC のアップグレードやカスタマイズの方法を正確に把握できるようになります。

PC の構築が想像するほど難しくないことは、言うまでもありません。(一通り説明している便利なガイドもあります。) しかしながら、コンポーネントの選択とインストールには十分な技術的専門知識が必要です。

予算

自分で PC を構築するのが一番安上がりな選択だ、という古い格言は今となっては必ずしも正しくありません。事前構築済み、カスタムビルド、自作の中で明らかに「最安」な選択肢は存在しません。3 カテゴリーで同じハードウェア構成を選択した場合でも、コンポーネントの可用性、需要やボリューム・ディスカウントなどの要因によって価格が異なってくる場合があります。

一括で PC を購入したいのか、あるいはコンポーネントごとに見積もりたいかといった、どの程度慎重に支出戦略を立てたいかが最終的な決定につながります。

事前構築済み。事前構築済みのシステムを検討中の場合は、ブラックフライデーなどの期間限定セールをはじめとした、オンラインストアや小売店の割引がないか目を光らせておいてください。値引きは小売業者次第ですが、セールの開催時期に注意を払っておくことが、希望のシステムを安価で入手するための良策となるでしょう。

柔軟性を持つことが、ここでも役立ちます。探しているシステムそのものがセールに出ていなくても、選択の幅を広げておくことが大きな節約に繋がる場合があります。

カスタム。カスタム PC は、機能ベースによるコスト構造を備えているものの、事前構築済みのシステムを一括で購入するくらい単純で簡単というわけにはいきません。コストは、選択したハードウェアに応じて増大します。液体冷却システムや外観のカスタマイズなどの追加機能もコストを増やします。

とはいえ、個々のコンポーネントのディスカウント、サイト全体での取引、バンドルされたハードウェアまたはアップグレードを注視していくと、大幅なディスカウントが発生する可能性があります。

自作。PC を自作すればニーズに基づいて戦略化できます。システムに搭載するハードウェアを選択する機会が増えていきます。求めているシステムを理解してプロセスを進め、そうした戦略に沿って柔軟に構築することで、予算を確実に最大限活用できるようになります。

旧式の PC からアップグレードする場合は、一部のコンポーネントを再利用できる場合があります。それらに新しいハードウェアと互換性があり、まだ適切に動作することを確認してください。

予算内でゲーム用 PC を購入する方法の詳細については、こちらをご覧ください

組み立てに要する時間

検討すべきもう 1 つの重要な側面は、新しい PC をどのくらい早く入手する必要があるかということです。

事前構築済み。できるだけ早くシステムを購入したい場合は、事前構築済みのマシンをオンライン、またはお近くのお店で購入することをお勧めします。事前構築済みゲーム PC には、キーボード、マウス、オペレーティング・システムなど、セットアップと稼働に必要なほとんどすべてが同梱されています。

カスタム。一方、カスタム PC は構築して発送する必要があります。納期の範囲は、どこで購入するかによって異なります。短納期に優れた企業もあれば、数週間またはそれ以上かかる企業もあります。構築の複雑さも待ち時間に影響します。

自作。自作。作業時間がどれだけかかるかは、主にあなた次第です。1 日でシステムをアセンブリーすることは確かに可能ですが、物理的なアセンブリーはプロセスの一部にすぎません。特に初めて PC を構築する場合は、コンポーネント、ケース・デザイン、およびベスト・プライスの調査に、かなり時間がかかる可能性があります。

技術サポートとトラブルシューティング

さらに、PC の購入後に発生することについても考える必要があります。問題が発生した場合、自分で修理できると確信していますか、それともサポートが必要ですか?

事前構築済み。事前構築済みのシステムを選択すれば、通常、メーカー保証や店舗の保証制度を利用できます。それらの詳細は異なりますが、購入後のサポートを重視する場合は念のため内容を再確認しておいたほうがよいでしょう。

カスタム。PC 構築会社の多くが、電話サポートや保証などの安定したサポートオプションを提供しています。やはりこれらもベンダーごとに異なるため、新しいビルドを購入する際には、必要と思われるものが提供されていることを必ず確認してください。

自作。PC を自作した場合、システム全体にまたがるサポートはおそらく受けられないでしょう。コンポーネント・レベルの保証であることに留意してください。これらの保証が PC で作業を要する際に役立つことがあります。

コンピューターを自分で修理しなければならない場合がありますが、参考にしたりサポートとして利用できる有益なガイドが巷には沢山あります。

ソフトウェア

さらに、新しい PC で使用するソフトウェアについて検討しましょう。

事前構築済みのマシンには通常、オペレーティング・システムがインストールされており、多くの場合、メーカー推奨プログラムも付属しています。カスタム PC には通常、OS(通常はWindows)がインストールされています。

独自のビルド用に別途ストレージを購入する場合は、白紙の状態から設計できるかどうか注意する必要があります。使用するオペレーティング・システムと、必要になる可能性のあるその他のプログラムを念頭に入れておく必要があります。

美学

カスタム・ペイント、RGB 照明、物理的なケースのデザインなどの美的要素は、ゲーム用 PC ごとに大きく異なる可能性があります。ケースを変えるか否かについては、好みが各自あるかもしれません。

事前構築済み。システムの改造に関心のない人にとっては良いシステムです。だからといって、あなたのビルドにビジュアル的なアピールがないという意味ではありません。よくコンピューター・メーカーは、ゲーム用 PC ケースを普通の非ゲーム用デスクトップ PC から離れて考えるべきと強調します。大量生産のため、個性が欠けていることがあるからです。

カスタム。オーダーメイドした PC には、事前構築済みの PC よりも美的な趣があります。デフォルトビルドのケースが、内部の輝くパーツを見せるために透明になっているなどのビジュアル的な特徴があることが多いです。

さらに、UV 印刷やレーザー・エッチングなどのビジュアル・カスタマイズ・オプションを専門とするカスタム PC 企業もあります。たとえば、有名なシステム・インテグレーターである Falcon Northwest* は、カスタム仕上げにより、PC に独自のセンスを追加しています。

カスタム PC という選択はカスタマイズされたケースが欲しいものの、ツールがない、またはプロの質感による美的能力の点から自力で上手くできる自信のない方に最適です。

自作。自分で PC を構築すると、パーソナライズされた美観を備えたシステムの設計について、自由にコントロールできるようになります。ビルドは望み通りの外観になります。

ビルドのビジュアル要素を優先することを決めたなら、幅広い種類のカスタムケースやコンポーネントが入手可能で、そのお役に立ちます。ケース制作業者 Peter “L3p” Brands 氏  へのインタビューが、カスタム PC のケース・デザインについての良き入門書となるでしょう。

対照比較

事前構築済みのコンピューターのシンプルさに引きつけられる場合でも、自作によるフレキシビリティーを望んでいる場合でも、とりあえずどれかに落ち着きたい場合でも、お客様に最適なゲーム用 PC があります。選択プロセスを開始する際は、独自のニーズを念頭に置いてください。

進むべき方向を決定したら、当社のゲーム・リソースを使用して、必要な仕様と機能を備えたシステムを特定できます。

事前構築済みシステムの包括的なガイドについては、こちらをご覧ください。カスタム PC を購入する前に、適切なシステム・バランスを検討してください。ゲーム用 PC を構築する場合は、CPURAMストレージなど、必要なコンポーネントを調査することから開始し、役に立つ入門書があることを確認してください。