Windows* 10 への移行 – インテル

金融サービス業界で Windows* 10 への移行を進め、色あせない IT に向けて行動を起こすインテルの道のりについて詳しく説明します。

小規模の企業の場合、エバーグリーン IT への移行は比較的単純ですが、大企業の場合、IT の構造や運用が必然的に複雑化するため、このプロセスはより困難になります。Microsoft の最新のオペレーティング・システム (OS) である Windows* 10 では、ソフトウェア・パッチと同様に、主要な機能アップデートが定期的に展開される、エバーグリーン IT のアプローチを採用しています。Windows as a Service を使用することで、企業はアップグレードの中断を減らして俊敏性を維持できます。2020年1月14日に Windows* 7 のサポートの終了が予定されているため、Windows* 10 へのアップグレードがますます不可欠となっています。FSI 企業は、このプロセスをできるだけ早期に開始することが推奨されます。

「アップグレードの 95% 以上がスムーズに行われており、この手順についてユーザーから肯定的なレビューが寄せられています」

2016年に、インテルは全社的に Windows* 10 に切り替えるという戦略的決定を行いました。現在、インテルでは 3 種類の Windows* オペレーティング・システムをサポートしていますが、より効率的に管理できるように、すべてを Windows* 10 に移行することを目指しています。

また、Windows* 10 の導入により、クラウドに適した IT サービスと OS as a Service モデルをスムーズに導入するための強固な基盤が提供されます。さらに、より迅速かつ効率的なアップグレードも可能になります。インテルでは、マシンをアップグレードする従業員とアップグレードを支援する必要がある IT 技術者の貴重な時間を節約するために、セルフサービス・アップグレード・プロセスを採用しています。インテルはこのセルフサービス方式を使用して、すでに 10 万台以上のデバイスを最新バージョンの Windows* 10 に複数回アップグレードしており、2019年末までにほぼすべてのデバイスで Windows* 10 が実行されるようになる予定です。

現在、インテルには Windows* 10 を実行するデバイスが 11 万 7,000 台以上あり、その大半が第 6 世代および第 7 世代インテル® Core™ vPro® プロセッサー・ファミリーを搭載しています。インテルは PC 更新プロセスを使用して、更新対象となるユーザーに新しい OS と共に新しいマシンも提供しました。PC の更新の場合、インテルのスタッフは、新しい PC が構成され、データの移行やパーソナライズが行われている間、既存の PC を保持することもできました。

インテルの IT エンドユーザー・コンピューティングおよびコラボレーション組織の Windows* 10 製品マネージャーを務める Malvina Nisman は、ブログ記事で次のように説明しています。「新しいアップグレード・プロセスを導入する前は、従業員はオペレーティング・システム (OS) のアップグレードを行うために、各自の PC を IT 部門に引き渡す必要がありました。これは多大な労力を必要とし、時間がかかるだけでなく、従業員に不安をもたらしていました。

これは、インテルで 3,000 以上のエンタープライズ・アプリケーションが使用されていることに起因していました。アップグレードによってアプリケーションの非互換性の問題が発生し、仕事に戻ることができなくなる可能性があることを従業員は分かっていました」

そのため、インテルが OS as a Service モデルを導入するには、追跡の一元化、テスト環境の標準化、ベンダーとの強固な関係など、アプリケーションへの対応策が不可欠でした。できるだけ早期にエコシステムの準備を進めることが重要です。早期エンゲージメントと早期テストが成功の鍵となります。インテルは、アプリケーション互換性テストの多くに、データセンターで実行されている仮想マシンを使用しました。これにより、アプリケーション所有者に新しいハードウェアや複数のシステムを提供する必要がなくなり、テストが迅速化されました。さらに、仮想マシンでは、自動化されたアプリケーション互換性テストも将来的にサポートされる予定です。

IT@Intel のホワイトペーパー「インテル® アーキテクチャー・ベースのノートブック PC と Microsoft* Windows* 10 によるユーザー体験の向上」で説明するように、インテルは合理化されたアップグレード・プロセスを確保するために、テストに段階的なアプローチを採用しました。Windows* 8.1 から Windows* 10 へのインプレース・セルフサービス・アップグレードでは、十数件の小規模な概念実証 (PoC) が行われました。その後、ユーザーが利用しやすいアップグレード・プロセスを数千台のデバイスに展開する前に、約 200 人のユーザーにテストが拡大されました。これらのテストフェーズで監視ツールを使用したところ、Windows* 8.1 からのすべてのセルフサービス・アップグレードの失敗率が 5% 足らずであることが分かりました。

以前のリリースの Windows* 10 から最新バージョンへのアップグレードにも同様のテストが実施されました。これには、複数の PoC と約 3,000 人のユーザーを対象としたパイロット試験が含まれていました。テストの成功後、このプロセスは、2017年に 4 万人以上のユーザーに展開され、2018年には 10 万人以上のユーザーに拡大されました。この段階的な方法により、インテルは新しい OS にスムーズに移行できるようになりました。

「Windows* 10 のセルフサービスのインプレース・アップグレード・プロセスの展開には、フェーズ 1 (早期導入者)、フェーズ 2 (限定的導入)、フェーズ 3 (一般提供)、フェーズ 4 (すべてのデバイスで標準) の複数のフェーズが必要でした」と Nisman。「インテルは現在フェーズ 3 にあります」

スピードと柔軟性はどちらも、全面的に改善されたユーザー体験を提供する新しいアップグレード・プロセスの大きな利点です。IT 技術者が支援する通常の OS アップグレードの場合、最低半日はかかりますが、セルフサービス・アップグレードなら、わずか 60 ~ 90 分で完了できます。「セルフサービス・プロセスであるため、インテルの従業員は各自の PC をいつどこでアップグレードするかを選択できます」と Nisman は話します。「昼食に出かけている間にオフィスでアップグレードを実行し、オフィスに戻ったら仕事を再開できます。また、自宅にいるときにノートブック PC でアップグレードを実行することもできます」。

さらに、Windows* 10 では、Microsoft* のサービスサイクルの延長という前向きな進展も見られます。以前のバージョンの OS では、サービスサイクルが 18 カ月に設定されていましたが、Windows* 10 では 30 カ月に延長されました。これにより、サイクルが短いことによる問題点が大幅に軽減されます。

インテルは Windows* 10 へのアップグレードをすでに経験しているので、エバーグリーン IT に移行中の FSI 企業に体験談を伝えることができます。

「アップグレードの 95% 以上がスムーズに行われており、この手順についてユーザーから肯定的なレビューが寄せられています」と Nisman は語ります。「インテルは、複数の段階を経ることによって、プロセスを改善する方法を学んだので、さらに多くのことをお伝えできます」。

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