e スポーツとは
eスポーツはゲーム業界のサブカテゴリーで、チームが組織された、主にオンラインのビデオゲーム競技に参加します。複数のプレイヤーが、ゲームに勝利するという共通の目標を持って相手チームと争います。練習、スキル構築、そしてやる気が必要です。成功を収めるために、プレイヤーは迅速な問題解決、チームの協力、素早い応答時間、そしてコミュニケーションを身につける筆世具阿あります。チームやスポーツには、参加者のプレイを観戦してサポートするファンが集まります。
競技型のビデオゲーム自体は新しいものではありません。しかし、組織化されたeスポーツへの関心が高まり、参加が増えたことには、いくつかの要素が貢献しています。現在における処理能力、性能、グラフィックス、およびインターネット接続速度の向上により、ゲームプレイはより臨場感にあふれ、インタラクティブなものとなりました。さらに、League of Legends や Valorant といった非常にファンの多いゲームにより、eスポーツの人気は大きく高まりました。プレイヤーがゲームプレイを配信し、観客がライブや大会後に視聴できる、Twitch や YouTube などのストリーミング・サービスも、eスポーツの関心増加に貢献しています。
現在、eスポーツはプロレベルでも、大学や中等教育レベル、特に小学 5 年生から高校 3 年生においても、人気の課外授業としてプレイされています。一部の学校では、小学校レベルにおいて Minecraft や Rocket League など、年齢にふさわしいゲームを使って、何らかの形で eスポーツを導入しています。
多くの人々が、初めは学校を基盤とする活動として eスポーツを行うことについて疑問を抱きます。しかしながら、課外活動におけるゲームベースの学習と参加についての影響は研究されてきており、多くの認知的、行動的、社会的なメリットを与えることが概ね示されています。主なメリットとしては、生徒の自尊心に対するプラスの影響、授業への集中、参加、出席率の向上、成績の向上などが挙げられます。1 2 3
今日、ほとんどの生徒はすでにレクリエーションとしてビデオゲームをプレイしています。学校の後援により、課外活動として eスポーツチームやリーグをつくることで、学校はビデオゲームへの生徒の興奮や関心を高めながら、関連するスキルを構築し、社会性・情動性のメリットを得させることができます。
eスポーツのメリット
ゲームには、戦略性、状況判断力、スキル構築において多くのメリットがあります。生徒がキャラクターを選択し、相手の性格を調べ、その選択に基づいて相手をどのように打ち負かすか判断する際に、戦略的・分析的スキルが関与します。各プレイヤーのキャラクターをマップや競技場に配置する方法を学ぶことで、生徒はゲーム理論における戦略的知識を伸ばせます。ゲーム理論とは、プレイヤーのインタラクティブな選択が特定の結果をもたらす、または結果に影響するという数学的概念です。ゲーム全体を通じて、生徒は問題解決スキルを用いて新たな、または予期しなかった状況や障害に対応します。
また、eスポーツの練習やトーナメントの間、継続的に実際にコンピューターに触れることで、生徒はコンピューターの仕組みや、CPU、GPU、メモリーカード、マザーボード、および冷却システムといったさまざまなコンポーネントがパフォーマンスやゲームプレイに与える影響も学びます。トーナメントに向けて準備する際、生徒はゲーム自体を超えて、競技イベントを組織し参加する方法を学びます。こうした積極的な学習体験を通じて、生徒は eスポーツ以外に適用できる新しい偽寿的スキルを獲得できます。また、プロジェクト管理、イベント・コーディネート、放送工学など、将来の職業選択にも影響する新しい役割にも触れることができます。
学校が後援する eスポーツリーグは、生徒間で積極的な相互関係や友情を育み、チームワークやコミュニケーション・スキルを教え、リーダーシップ・スキルを構築する機会を与え、生徒たちに所属感を生み出すことができます。
学校が後援する eスポーツが持つ独自のメリットは、その公平でインクルーシブな性質と、スキルレベル、身体能力、性自認、年齢にかかわらず、ゲームに興味と熱意を抱くすべての生徒が参加できるということにあります。eスポーツの焦点は、チームを構築することとゲームを一緒に楽しむということにあります。
生徒が競争力のあるゲーマーになりたいかどうかにかかわらず、チームに積極的に参加する方法はたくさんあります。例えば、激しい実況中継を行って、ゲーム中に詳しい解説を行ったり、技術的な設定を支援したり、チームの戦略を管理したり、練習に参加したり、学校のサポートやスピリットの構築を支援したりできるのです。仲間とゲームをプレイするにしても、練習や競技に参加するにしても、あるいは単に見学するにしても、学校の外に出てオンラインでプレイする際に、より良いゲーム環境を作成する方法を学べます。
また、eスポーツはゲーム設計、コンピューター・サイエンス、データ分析、放送、音楽製作、グラフィック・デザインなど、STEAM においてより高い教育やキャリアを追求するよう生徒に促します。今日、多くの大学には eスポーツの学内チームがあり、eスポーツの学位を提供しています。一部の機関は、大学の eスポーツリーグに参加して、特に大学生の年齢のための eスポーツトーナメントで競技を行う学生に奨学金まで提供しているのです。National Association of Collegiate Esports (NACE) などの非営利団体は、大学の eスポーツチームに進むための仕組みやツールも学生に提供しています。プロの競技プレイヤーになるのは学生の一部に過ぎませんが、こうした大学チームの機会は、さらに高い教育に進むための入口となるのです。
eスポーツチームの始めかた
他の組織的なスポーツと同様、eスポーツチームを作成するにはいくつかの重要な手順があります。ここでは、そうした手順の概要や検討事項についてまとめています。より具体的な内容については、2022年の、インテルが提供するホワイトペーパー、教育における eスポーツをダウンロードしてください。
関係者と連携し同意を得る
チームの構築や支援は、生徒だけの問題ではありません。学校当局、職員、親、そしてコミュニティーのメンバー全員が関係者であり、そうした人々の支持が成功には必要です。eスポーツチームの規模、意図、目標、そして時間とお金において必要なコミットメントのレベルを明確に定めることから始めましょう。一般的な懸念に対処しつつ、eスポーツとは何かやそのメリットについて関係者が学べるよう支援してください。
コーチを選ぶ
eスポーツのコーチおよび顧問は、肯定的でインクルーシブな環境の促進に熱意を持ち、eスポーツ全般について適切な知識を持っている必要があります。コーチには既存の職員がなっても、専任として新たに採用しても構いません。コーチや顧問を早期に立てることは、IT スタッフや管理者がチームの構成を明確にするためにも役立ちます。さらに、eスポーツゲームの選択肢についてアドバイスし、適切なリーグ探しを助け、場所や機器の要件も含めたニーズを特定することもできます。ゲームの選択肢を早い段階で絞ることは、関係者の同意を得たり、機器の必要を伝えたりするために役立ちます。
練習および競技の場所を定める
場所を選ぶ際には、検討に入れるべき活動がいくつかあります。チームには、椅子、机、デスクトップ PC、および周辺機器を物理的に配置する、バトル・ステーションの場所が必要です。スペースに余裕があれば、練習と競技用の場所を両方用意することもできるでしょうし、それらが同じ場所でも構いません。また、スペースに余裕があれば、観客用の場所 (観客が競技に来て直接見る、またはゲームをライブ配信で見る場) や、競技に参加しない生徒がゲームプレイを実況する放送用の場所を追加することも考えられます。さらに、選択する場所が、複数のゲーム機のための電源や冷却の要件を適切に満たせることを確認する必要があります。
必要な機器を集める
幸いなことに、ほとんどの学校は、机や椅子といった物理的な設備から、デスクトップ PC、モニター、キーボード、マウスといったコンピューター機器に至るまで、既に所有しているものから始めることができます。ただし eスポーツにおいては、システムの性能と、プレイヤーのパフォーマンスおよびゲームの結果との間には直接的な相互関係があります。競争力を保つために、強力な CPU と GPU、8GB から 16 GBのメモリー、高速 SSD ストレージを所有すれば、eスポーツチームにとって大きな力となるでしょう。
フォームファクター、CPU、GPU、メモリー、ストレージなど、あらゆるコンピューティング・ハードウェアに関する考慮事項の中でも、最初から重視すべき最重要なものは CPU です。フレームレートから一般的な安定性、バッテリー持続時間 (ノートブック PC の場合) に至るまで、あらゆるものに影響します。
インテルには、ゲーム業界において確固たる歴史があります。それが、私たちがインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの最新世代を特にゲーマー向けに構築した理由です。インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの最新世代により、生徒はインテル® Wi-Fi 6E の高速な接続と、干渉のない高品質なストリーミングを体験できます。第 12 世代以降、インテル® Core™ CPU は、Performance-cores と Efficiency-cores の両方を統合したパフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャー設計を使用し、要求の厳しいアプリケーションを使用する際のパフォーマンスを向上させます。また、インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの最新世代ではノイズ抑制、オートフレーミング、ゲーム中の帯域幅と動画解像度の最適化も内蔵しており、ゲームプレイ、ストリーミング、ブラウジングなどのマルチタスクを行う際にゲーマーの自由度が高まります。
幸いなことに、アップグレードにはモジュラーアプローチを採ることができます。つまり最小要件を満たす、今持っているデバイスから始め、必要に応じて、ゲーム向けに設計された高性能なデバイス、モニター、周辺機器に時間をかけてアップグレードしていくことができるのです。
チームを構築する
最後に、機会を捉えてチームを構成します。生徒の興味を集めた後は、生徒のゲームの好みと、練習したい頻度を確認します。チームが設立したら、目標、チームの構成、スケジュール、その他の期待を必ず明確化してください。プログラムに対するビジョンに応じて、eスポーツチームが eスポーツリーグに参加すべきかどうかを決める必要があります。
資金源を獲得・維持する
他のスポーツと同様、eスポーツチームを持つには時間とお金の投資が必要です。幸いなことに始めるための費用は低く、機器は時間をかけて追加、アップグレードできます。リーグやトーナメントの費用、場合によってはコーチへの報酬、そして練習や競技スペースの運営費を賄うため、継続的な資金獲得が必要になります。さらにプログラムの進化に伴い、機器の維持や追加のための資金も必要となる場合があります。
学校における eスポーツの増加
eスポーツの人気を最大限に活用することで、学校は生徒が学術的、社会的に成功できるようにしつつ、将来のキャリアに備えさせることもできます。インテルは、引き続き私たちの専門知識を活用して、すべての生徒のために eスポーツの体験を高めるよう支援していくことに焦点を当てています。