夜の都市に広がるデジタル・ネットワーク

エッジクラウドでインテリジェンスをより身近に

リアルタイムのインサイトをもたらす新しいインテリジェンス・レイヤーでビジネスを変革しましょう。

エッジ・クラウド・コンピューティングの概要:

  • エッジクラウドはエッジサーバー上でホストされます。マイクロデータセンターとして機能し、分析と AI を必要とする人やプロセスに近づけます。

  • 多くの企業は、クラウド・コンピューティングとエッジ導入を組み合わせることで、リアルタイムの応答と体験を得ることができます。

  • インテルおよび OEM、システム・インテグレーター、および ISV のエコシステムにより、必要な場所に、迅速にエッジクラウドを導入できます。

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エッジクラウドとは?

クラウド・コンピューティングは、あらゆる規模の企業に驚異的な変革をもたらしています。今日の企業は、レイテンシーに敏感なアプリケーションなど、特定のタイプのワークロード向けにエッジ・コンピューティングを使用して、クラウド・コンピューティングを補強しています。

エッジ・クラウド・コンピューティングは、クラウドの利便性をエッジ・ネットワークまで拡張します。エッジクラウドは、データセンターへの接続を使用した場合よりも高速にデータを保存、分析、処理するマイクロデータセンターによってホストされます。

エッジクラウドおよびデータセンター

通常、クラウドサービスは大規模なデータセンターで実行されます。これらは、オンプレミスのインフラストラクチャーによってホストされるプライベート・クラウドであったり、Amazon Web Services*、Google Cloud*、Microsoft* Azure* などのプロバイダーから提供されるパブリック・クラウド・サービスであったりします。

クラウド・コンピューティングは、リソースを大量に消費するデータ処理や、AI トレーニングといったワークロードに優れていますが、データをデータセンターに移動してから再度戻す必要があるため、一部のワークロードではレイテンシーの問題が発生します。多くの場合、企業はエッジ・コンピューティングにより、リアルタイムのインテリジェンスを実現できます。

エッジクラウド戦略では、インテリジェント・エッジ・ノードをローカルリソース、機器、デバイスの近くに配置し、パブリック・クラウド・サービスと同様の方法でサービスを提供するソフトウェアを使用します。

職場でのエッジクラウドの実例の 1 つがビジュアル体験の提供です。ストリーミング・サービス、クラウドゲーム、およびその他のビジュアル・ワークロードは急速に増大しています。これに対応するため、クラウドと通信サービス・プロバイダーはワークロードをネットワーク・エッジに移行しています。マイクロデータセンターでホストされるエッジ・クラウド・サービスは、これらのビジュアル・ワークロードをサポートし、優れた顧客体験に必要なレイテンシーを削減します。

エッジサーバー

エッジサーバーはマイクロデータセンターとして機能し、エッジクラウドのコンピューティング能力を提供します。

一般的なサーバーのように見えますが、その他にも多くのフォームファクターが存在します。例えば、耐久性の高いノートブック PC、専用アプライアンス、またはオンボード・インテリジェンスを備えた堅牢なエッジデバイスは、エッジサーバーとして機能することができます。

エッジサーバーとオリジンサーバーの比較

音楽、ビデオ、インタラクティブなゲームサイトなどのストリーミング・コンテンツを含むビジネスモデルの場合、分散コンテンツ配信ネットワーク (CDN) は、オリジンサーバーとエッジサーバーの利点を組み合わせることで、エンドユーザーがコンテンツをより身近に体感できるようにします。

エッジ・ネットワーク・アーキテクチャー

エッジ・ネットワークの導入には、複数のレイヤー、異なるサーバー・セキュリティー・アプローチ、および特定のニーズに合わせて最適化されたさまざまなエッジデバイスが含まれる場合があります。

実際には、スマートカメラなどのエンドポイント・デバイスはエッジ・コンピューティングの「最前線」として機能し、ユーザー、機器、ビジネスプロセスに物理的にできるだけ近くに配置されます。エッジサーバーとオリジンサーバーは、エッジ・コンピューティングのためのセカンダリー・レイヤーを提供します。これらは、ローカライズされたシステムと一元管理されたビジネスリソース間の媒体として機能します。プライマリー・データセンターは別のレイヤーとして機能し、物理エンドポイントから最も離れた場所に配置されます。

コンピューティングを適切なレイヤーに配置することで、企業はリソースを最大限に活用し、モノのインターネット (IoT) 戦略の設計を成功に導くことができます。例として、デジタル・セキュリティー・システムが挙げられます。エッジのスマートカメラは、動きをリアルタイムで検知してアラートをトリガーします。近くにあるエッジサーバーは、データを処理して、その動きが脅威となるかどうかを判断します。クラウドは、長期的にデータを収集して分析し、企業による環境パターンの理解を支援します。

エッジ・クラウド・ソリューションは、データ収集と分析をソースの近くで実行し、実用的なビジネス・インテリジェンスと優れた顧客体験を提供します。

エッジクラウド向けインテル® テクノロジー

インテル® 製品およびテクノロジーは、エッジからクラウドまで、必要な場所での処理、ストレージ、接続を可能にする分散インテリジェンスを実現します。また、OEM、ISV、システム・インテグレーターの堅牢なエコシステムにより、インテルのハイパフォーマンスなサーバークラス・プロセッサーなどのエッジ・コンピューティングとエッジクラウド戦略の導入を支援します。

インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー

ハイパフォーマンス・エッジ・サーバーの基盤として、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、拡張性、速度、信頼性を提供し、エッジ・コンピューティング環境とさまざまなワークロードを強化します。さらに、第 2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーには、インテル® ディープラーニング・ブースト (インテル® DL ブースト) が搭載されており、AI アプリケーションを高速化します。インテル® Optane™ DC パーシステント・メモリーは、データを高速に保存および処理して、エッジ・コンピューティングのコストを削減し、仮想マシンの高密度化を実現します。

ストレージおよびネットワーキング

高速コンテンツ配信を実現するには、エッジサーバーが「ホット」データと「ウォーム」データを迅速に保存してアクセスできる必要があります。インテル® Solid-State Drive は、データストレージの最適化とコスト効率の向上に役立ちます。インテル® Optane™ DC SSD は、極めて高い応答性と予測可能性を備えており、高速かつ信頼性に優れたデータアクセスを実現します。

さらに、インテル® イーサネット・ネットワーク・アダプター、コントローラー、およびアクセサリーは、ネットワーク全体でのデータ移動を高速化する実績のある機能を提供します。

インテルのパートナー・ソリューション

インテル® ネットワーク・ビルダーズ・エッジ・エコシステムは、ISV、ソリューション・プロバイダー、OEM の広範なエコシステムの一部です。これらのプロバイダーは、エッジ中心のテクノロジーの開発および導入を促進し、ネットワーク・エッジおよびクラウド環境向けにテストおよび最適化されたソリューションへのアクセスを向上させます。

また、インテル® IoT マーケット・レディー・ソリューション (インテル® IMRS) は、あらゆる業界でビジネスの前進を支援する最適化されたエンドツーエンドのエッジ・コンピューティングのソリューションを企業に提供します。

インテル® データセンター・ビルダーズは、プロバイダーのグローバル・ネットワークを統合し、データセンター・ソリューションとテクノロジーを顧客のニーズに合わせて最適化します。

エッジ・クラウド・セキュリティー

エッジ導入とそれに関連付けられた接続デバイスは、ビジネスデータと顧客データを保護する必要があります。セキュリティー侵害は、機密データを侵害し、企業秘密やその他の専有企業情報を危険にさらす可能性があります。ビジネスプロセスが中断されたり、完全に稼働が停止する可能性さえあります。さらに、データ侵害によって多額の罰金が科され、企業に対するお客様の信頼が損なわれる恐れもあります。

インテルの製品には、潜在的な攻撃面を保護するシリコン対応セキュリティー・テクノロジーが搭載されています。1 これらのテクノロジーは、エッジ、エンドポイント、データセンター、クラウド、ネットワークにいたる広範な製品ラインにより、信頼できる基盤を構築するのに役立ちます。セキュリティーに対する共通のアプローチにより、企業は導入と統合を簡素化することでメリットを得ることができます。

あらゆる場所にインテリジェンスを

インテルは、パートナー・エコシステムとともに、エッジ・コンピューティング、IoT、5G、AI 向けの包括的なテクノロジーを企業に提供しています。これにより企業は、エッジ、クラウド、またはその中間にあるほぼすべての場所にインテリジェンスを配置し、最大限の価値をもたらすことができます。