インテル® Agilex™ FシリーズおよびIシリーズ汎用I/Oユーザーガイド

ID 683780
日付 3/28/2022
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ドキュメント目次

7.2. プログラマブル・ディエンファシス

長い伝送パスでの信号劣化を補正するために、プログラマブル・ディエンファシス機能を使用して信号振幅を変更できます。
表 63.  プログラマブル・ディエンファシスの機能説明
項目 説明
可用性

次の条件で、外部メモリー・インターフェイスの実装に使用できます。

  • スルーレートがFastになっている場合
  • I/O規格がシングルエンドまたは差動SSTL12、HSTL12、HSUL12、またはPOD12の場合
実装

2タップのディエンファシスの実装は、

  • メインタップです。
  • インターフェイスのクロック周波数に応じた、1 UIまたは0.5 UIでの遅延ポストタップです。
動作

オンにすると、この機能は次のインターフェイス・クロック周波数範囲でI/O信号の高さを減衰させます。これが発生するのは、シンボルが指定された期間よりも長い場合です。

  • 600 MHz未満 - ディエンファシスの効果は、0.5 UI以降のシンボルに影響します。
  • 600 MHz以上 — ディエンファシスの効果は、1 UI以降のシンボルに影響します。
タイプ
  • 一定のインピーダンスのディエンファシスは、
    • シングルエンドおよび差動SSTL-12、HSTL-12、HSUL-12 I/O規格で使用可能です。
    • 低消費電力ディエンファシスの2倍の効果的なイコライゼーション・レベルを提供します。
    • 3つのイコライゼーション設定のLow、Medium、Highがあります。
  • 低消費電力ディエンファシスは、
    • シングルエンドおよび差動SSTL-12、HSTL-12、HSUL-12、POD12 I/O規格で使用可能です。
    • 3つのイコライゼーション設定のLow、Medium、Highがあります。
推奨事項
  • ディエンファシス効果により、アイの高さが減少します。デフォルト以外のディエンファシス設定を使用する場合は、IBISまたはHSPICEシミュレーションを実行して、I/Oバッファーの電気的性能を推定します。
  • デザインに最適な設定を取得するには、最も低いディエンファシス設定でシミュレーションを開始します。その後、最良のシグナル・インテグリティーの状態が得られるまで設定を微調整します。
図 53. ディエンファシス・オフ: SSTLおよびHSTL I/O規格の信号減衰
図 54. 一定のインピーダンスのディエンファシス: SSTLおよびHSTL I/O規格の信号減衰
図 55. 低消費電力ディエンファシス: SSTLおよびHSTL I/O規格の信号減衰
図 56. ディエンファシス・オフ: POD12 I/O規格の信号減衰
図 57. 低消費電力ディエンファシス: POD12 I/O規格の信号減衰